垣根を越えて

テーマ:まちづくり
滋賀県湖北合同庁舎、少し前は湖北地域振興局などと称しておりました、いわゆる県事務所がバイパス沿いにございます。そして、東西の道を挟んで大きな駐車場がありまして、その北側にハローワーク、つまり公共職業安定所があります。

これらの施設に全く縁のない方もいらっしゃるかとは存じますが、私は仕事の関係上、県事務所の方へは毎月、ハローワークへは2ヶ月に一度訪れます。

で、問題はこのハローワーク。駐車場がめっちゃ狭いんです。ことに最近は職を求めておいでになる失業者の方が増えておりますので、駐車場需要をここだけで満たすことは到底かないません。

私は求職ではなく、高齢者継続雇用給付金の申請のために訪れるわけですが、たいてい駐車場は一杯で停める場所がございません。で、どうするか。そうです南隣には広大な県事務所の第2駐車場がこれ見よがしに空いておりますので、そこに停めて、ハローワークとの境にあるブロック塀を「よいしょ」と越えるわけです。

恐らく、同じ目的で県事務所の駐車場を利用する方は、無数にいらっしゃるかと思います。しかしこの第2駐車場、入口に下の写真のように立札が立っておりまして、
と書かれております。
で、私のように無断で駐車した人たちは、罪悪感を多少感じながら、よっこらしょと塀を乗り越えてきたわけです。駐車場が足らない施設と余った施設が隣合わせに立っているのだから、何とかならんのかいな、と思いながら。ちなみに公共職業安定所というのは国の施設であります。

ところが、今月の初めにいつもの通り、この駐車場に車を停めてハローワークに行こうと思いましたら、これはどうしたことだ、かつてあった「ベルリンの壁」がとりこわされて、堂々と行き来が可能になっているではありませんか。


ハローワーク側から見ますと、バイパス側のブロックが取り払われて、ポールとチェーンに変わっております。

私と同じ考えを持つ多くの人々の要望があって、国と県の間で手打ちがあったのでしょうか?以前から恐らく県は見て見ないフリをしていたのでしょうが、国からはっきりといくばくかの賃貸料をもらって堂々と使わせた方が県民のためでもありましょう。

このように、とかく頭の固い公共機関が、垣根を越えて市民の利便性を高めてくださる例が一つでも増えることを願っております。

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