琉球の風になれ
テーマ:スポーツ
2010/08/05 09:08
息子が生まれた次の年のNHKの大河ドラマが「琉球の風」。16世紀末~17世紀初頭、琉球王国が薩摩藩島津氏により支配されていく時代の人々を描いたドラマだったようですが、内容はよく覚えていません。
ともかく、息子がその琉球(沖縄)の地でインターハイ4×400mリレーに出場する日がやって来ました。8月1日午後4時55分、予選が始まりました。全国各地区からベスト5が選ばれ、総勢約70チームが9組に分かれて予選を戦います。
場所は沖縄県総合運動公園陸上競技場。実は私たち、いい加減に名前を覚えていて、レンタカーのナビに「沖縄市総合運動場」と入れまして、目的地に着きましたら陸上競技場はもぬけの殻。「ああ、陸上競技は、沖縄市じゃなくて沖縄県の運動公園ですわ」と言われて、あわてて移動などという可愛いハプニングもありましたけど、
沖縄風にしつらえられた入場門
やや古めかしいスタンド
バックスタンドはサーカステント
とにかく今回は余裕で競技に間に合いまして、スタートの時を待ちます。できれば9組のうちの6組目くらいに登場してくれると心の準備もできるし、親として観客として傍らで同じく戦況を見守る妻や娘に尤もらしい戦術論の一つでもぶってやったところですが、早くも2組目に登場。
おいおい、もう出番かよ~。何せ準決勝に進めるのは24チーム。従って、各組で2位以内に入るか3位以下の場合は総合タイムで6位以内に入るしかありません。まあ、順当にいけばダメなんですが、何が起こるかわかりませんからね。
ちなみにこのマイルリレー、「ほとんどの大会ではマラソンなどを除いて最終種目として行われることが多く、大いに盛り上がる種目である」とwikipediaにも紹介されている通り、本当に面白いです。選手同士の接触やそれによるバトンの落下、また競り合いによる激しい肉弾戦も展開され、順位もコロコロ変わります。
さて、いよいよスタート。わがチームは第5コースだったかな?とにかく一つ内側のチームが埼玉栄。今年度全国で最も早い記録を有している高校です。さすがにその実力たるやすさまじいもので、みるみるうちに我がスターターを引き離し、あっという間にトップに立ちます。
5番手くらいでうちの息子にバトンタッチ。いつも通り前半飛ばしまして、セパレートからオープンに移行する時点では3番手くらいにつけておりました。しかし、ここからなんですわ、問題は。あ~、抜かれるぅ~。あっ、またやられた。よしコーナー回ってもう少し。やばい、また抜かれた、ってことで結局6番手くらいに落ちまして。
第3ランナーにバトンタッチ。県や近畿レベルですと、彼が確実に一人抜き返すのですが、ありゃ~ダメじゃん。むしろ差をつけられたかいな、と思っているうちに早やアンカーに。2年生ながら最も期待できるS君。うおりゃあ~、見せたれ赤鬼魂!と念を送りましたら、よっしゃ~、抜いた、抜いたぁ、もう一人ぃ~といううちにゴール。
てことで、残念ながら予選第5位で敗退。1位の埼玉栄が流したのか3分17秒台と彼らとしては平凡な記録だっただけに、息子達がベスト記録を出していれば可能性もあったのですが、息子達の記録も県大会や近畿大会にはるかに及ばない3分21秒台。
「暑さが半端ちゃうしな~、やられましたわ」というのが息子の敗戦の弁でしたが、メンバー全員さわやかな笑顔で、すがすがしかったですね。「県立の進学校でここまで来れたことだけですごい」という他選手の親御さんの弁もごもっとも。指導者に恵まれたのも大きな要因ですが、本当に素晴らしいチームワークだったと思います。
テレビドラマにもなった「一瞬の風になれ」という本でマイルリレーの素晴らしさを知り、まさにその虜になって高校3年間を駆け抜けた息子。その幕は閉じられたけど紛れも無く「琉球の風」となって有終の美を飾った彼に拍手を送ってやりたいと思います。お疲れ様でした。
ご指導いただいた先生方、チームの皆さん、応援いただきました皆さん、ありがとうございました。
ともかく、息子がその琉球(沖縄)の地でインターハイ4×400mリレーに出場する日がやって来ました。8月1日午後4時55分、予選が始まりました。全国各地区からベスト5が選ばれ、総勢約70チームが9組に分かれて予選を戦います。
場所は沖縄県総合運動公園陸上競技場。実は私たち、いい加減に名前を覚えていて、レンタカーのナビに「沖縄市総合運動場」と入れまして、目的地に着きましたら陸上競技場はもぬけの殻。「ああ、陸上競技は、沖縄市じゃなくて沖縄県の運動公園ですわ」と言われて、あわてて移動などという可愛いハプニングもありましたけど、
沖縄風にしつらえられた入場門
やや古めかしいスタンド
バックスタンドはサーカステント
とにかく今回は余裕で競技に間に合いまして、スタートの時を待ちます。できれば9組のうちの6組目くらいに登場してくれると心の準備もできるし、親として観客として傍らで同じく戦況を見守る妻や娘に尤もらしい戦術論の一つでもぶってやったところですが、早くも2組目に登場。
おいおい、もう出番かよ~。何せ準決勝に進めるのは24チーム。従って、各組で2位以内に入るか3位以下の場合は総合タイムで6位以内に入るしかありません。まあ、順当にいけばダメなんですが、何が起こるかわかりませんからね。
ちなみにこのマイルリレー、「ほとんどの大会ではマラソンなどを除いて最終種目として行われることが多く、大いに盛り上がる種目である」とwikipediaにも紹介されている通り、本当に面白いです。選手同士の接触やそれによるバトンの落下、また競り合いによる激しい肉弾戦も展開され、順位もコロコロ変わります。
さて、いよいよスタート。わがチームは第5コースだったかな?とにかく一つ内側のチームが埼玉栄。今年度全国で最も早い記録を有している高校です。さすがにその実力たるやすさまじいもので、みるみるうちに我がスターターを引き離し、あっという間にトップに立ちます。
5番手くらいでうちの息子にバトンタッチ。いつも通り前半飛ばしまして、セパレートからオープンに移行する時点では3番手くらいにつけておりました。しかし、ここからなんですわ、問題は。あ~、抜かれるぅ~。あっ、またやられた。よしコーナー回ってもう少し。やばい、また抜かれた、ってことで結局6番手くらいに落ちまして。
第3ランナーにバトンタッチ。県や近畿レベルですと、彼が確実に一人抜き返すのですが、ありゃ~ダメじゃん。むしろ差をつけられたかいな、と思っているうちに早やアンカーに。2年生ながら最も期待できるS君。うおりゃあ~、見せたれ赤鬼魂!と念を送りましたら、よっしゃ~、抜いた、抜いたぁ、もう一人ぃ~といううちにゴール。
てことで、残念ながら予選第5位で敗退。1位の埼玉栄が流したのか3分17秒台と彼らとしては平凡な記録だっただけに、息子達がベスト記録を出していれば可能性もあったのですが、息子達の記録も県大会や近畿大会にはるかに及ばない3分21秒台。
「暑さが半端ちゃうしな~、やられましたわ」というのが息子の敗戦の弁でしたが、メンバー全員さわやかな笑顔で、すがすがしかったですね。「県立の進学校でここまで来れたことだけですごい」という他選手の親御さんの弁もごもっとも。指導者に恵まれたのも大きな要因ですが、本当に素晴らしいチームワークだったと思います。
テレビドラマにもなった「一瞬の風になれ」という本でマイルリレーの素晴らしさを知り、まさにその虜になって高校3年間を駆け抜けた息子。その幕は閉じられたけど紛れも無く「琉球の風」となって有終の美を飾った彼に拍手を送ってやりたいと思います。お疲れ様でした。
ご指導いただいた先生方、チームの皆さん、応援いただきました皆さん、ありがとうございました。