え、まさか君...

テーマ:油甚本店
お盆休みと申しましても、私どもの店はずっと営業、従業員さんは休み、イ~コール 私は店番。不動の方程式であります。さて、観光客さんの中には遠方からの方もいらっしゃいまして、高校野球で因縁の群馬県から、あるいは先日訪れました沖縄からのお客様もありまして、そういう場合は話も自然と弾みます。

そんな中、70代くらいの上品なご婦人とその息子さんとおぼしき二人連れのお客様がございまして、進物用のセットをご覧になりながら、「どれにしましょうか」「いや、わからん、そっちで決めて」とかごそごそ相談なさっております。

「前にいただいておいしかったもんですから」「そうですか、ありがとうございます」「亡くなられたお父さんはよく存じ上げてたんですよ」とおっしゃるので、地元の方のようですが、息子さんの方はお盆で帰省されているという風情です。

結局、ご法事の粗供養としてのご注文を頂戴いたしまして、のしに書くお名前をお尋ねしますと「〇〇でお願いします」。「はい、〇〇様ですね」とメモしておりますと、息子さんの方が「ここの△△さんと一緒に柔道してたんや」と小声でお母さんに話しかけている声が聞こえます。

柔道?〇〇?「えっ、もしかして君、〇〇君か~?」と思わず私、声をあげてしまいました。すると先方も「え~?え~?ひょっとして△△さんですかぁ?」

彼は私より一つ年下なのですが、小学校の高学年に一緒に柔道を習い同じ年頃の中では一番強かったですね。その後、中学校では野球部の後輩でキャッチャー。皆さん、柔道、キャッチャーと聞いて、どういう体型を思い浮かべます?

そうそう、そういう体型、がっちりした奴だったんですよ、そいつは。ところが今目の前に居る〇〇君は、顔もほっそり体型もすらり、「おい、えらい痩せたんちゃうん?」「ああ、そうかもしれません。△△さんは太りましたね」って失礼な。

私も小中学生の頃は、結構やせていて、頬もこけていましたからね。それにしても、普通何年か離れていても、同じように齢をとれば、それほど違和感なく相手を認識できるんですが、彼は特別でしたね。見た目30代後半から40歳くらいに見えます。

彼は現在東京で勤務しているらしく、私が東京で働いていたことは知っていたようで、まさかこの長浜の地で、Tシャツ着て、短パンはいて、タオル巻いて、油売ってるとは想像だにしなかったようです。

「いろいろと苦労が多いんで、痩せてるんでしょ」というのはお母様の弁でしたが、いえいえ全然病的な痩せ方ではございませんで、健康そうですよ。ちょっと来年正月の小学校の同窓会がこわくなってまいりました。「あんただれだっけ?」と言われそうで...。

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