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スウェーデン食わぬは

テーマ:スポーツ
ソチ五輪、羽生の金メダルに葛西の銀メダル。これで真央ちゃんが金を取れば、とりあえず日本としては万々歳というところなんでしょうけど、個人的にはもうオリンピックはカーリングだけでもいいですわ。

小野寺がインフルエンザに罹り欠場。初戦で韓国に敗れて、あ~ぁと思っていたら、その後徐々に盛り返し、全勝のカナダに善戦し、明らかに格上のスイスを破り、昨日は勝ったことのない中国にも快勝。

小笠原、船山の2人は以前からのファンでしたけど、リードの苫米地もいいショットをすると思わずたけしの「コマネチ!」スタイルで「トマベチ!」と声を掛けたくなるし、セカンドの吉田チナミちゃんも笑顔が柳原可奈子みたいで好感が持てますやん。

氷上のチェスとよく言われますけど、どちらかと言うと氷上の囲碁でしょ、あれは。最初はルールや定石もよくわからなかったんですけど、見慣れていくと次の一手を自分で考えて、合ってると「おっ!やっぱりね」と嬉しくなったり。

かと言って、男子の試合を見たいとは全く思いませんな。やっぱり各国とも結構美女揃いだからでしょうかね。えべっさんの言っていた英国のミュアフィールドなんか本当に美しいですね。日本がボロ負けしてもあんまり腹が立ちませんでしたわ。

「据え膳食わぬは男の恥」ということばがあります。このブログをアップする頃には結果は出ておりますが、負けても無論恥ではないし、是非「スウェーデン食ったは女の誉れ」となりますことを切にお祈り申し上げます。

びわ湖の歌姫さんか?

テーマ:曳山・歌舞伎
昨日は曳山博物館にて三役修業塾の2月度の素浄瑠璃発表会。今年度は原則二組ずつの発表を毎月開催してきたのですが、4月の初旬辺りに「studioこほく」でも取り上げていただけるようで、スタッフの方が撮影に来ておられました。

さて小一時間の発表会が終わると、後片付けを済まして稽古場であるワークルームの方へ。ほどなく師匠が垂井の祭に向けての三味線さんへの特訓をお始めになりましたので、私もその様子を見学しておりました。

入口に近い場所に座っていたのですが、しばらくすると見目麗しき女性が入室して来られまして、私の隣に着座されました。最初、報道関係の方かなと思いながらも、知らんふりをしていたのですが、そのうち副塾長のS女史と話をし始められまして、「どちらをなさいますか?」「三味線の方を」などという会話が聞こえて参ります。

少し稽古を見学されて退室されていかれたのですが、後で「なになに?彼女塾に入ってきゃんすんか?」と応対していた塾女、いやS女史に聞きますと、「はい、考え中らしいですよ。T田さんのお琴のお弟子さんで、民謡とかも歌ってらっしゃるみたいですよ」

あれま、それって、ひょっとして「びわ湖の歌姫」と違うの?いや、そうに違いない。ゆうこりんさんのブログに頻繁に登場され各所で活躍中の女性ですがな。これまで着物姿で髪の毛をアップにされた写真しか拝見したことがなかったので、洋服でロングヘアーの姿からはそれと気付かずじまい。

「津軽三味線とかもやられてるし、三味線の方がやりたいみたいですよ」とSさん。「そうか、民謡とか歌てやあるんやで太夫やってほしいなぁ」は、太夫陣の願望。これで素浄瑠璃発表会も、彼女目当てに人が集まるようになるかもしれん、と早くも捕らぬ狸の皮算用も。

そんな素浄瑠璃発表会も今年度は3月度を残すのみとなりました。
3月9日(日)午後2時より 曳山博物館伝承スタジオにて、不肖甚太夫「壺坂観音霊験記 山の段」相勤め申し上げます。谷へ飛び込んだ沢市・お里夫婦の運命や如何に?最後は「ありがたかりけるminoriなり」で段切りとなります。お暇な~ら来てよね。

お祈り返し

テーマ:よもやま話
大学3回生の息子が就活に突入したんですが、私たちの頃とは時期も形態も様変わりで、今はとりあえず興味のある会社に対して、エントリーシートなるものを出すんだそうです。自己PRを書いた履歴書兼申込書みたいなもんでしょうか。

ほんでね、とりあえずこれを見て、ふるいにかけて、合格した者は面接など次の段階に移っていくわけですな。あ、その前にwebテストや性格診断もあるようです。難儀なこってすな。

さて、エントリーシートで落とされたらどうなるか。この場合、企業から「お祈りメール」なるものが届くそうな。曰く、この度は当社を志望いただきありがとう。慎重に(かどうかわからんけど)選考した結果、残念だけど貴君のご要望には応えらません。応募が極めて多数でしたんでゴメンネ。

てな趣旨のことが丁寧な文章で書いてあって、最後に「貴兄のますますのご健勝をお祈り申し上げます」という決まり文句がついていることから、「お祈りメール」と称されるそうな。

「ほうか、ほんなもんを送ってきょおるんかいな。それは、なんか嬉しいような悲しいような微妙やな。いっそ、それが来たら『倍返しだ!』ってメール送り返したったらどうやいな」と息子に言うと、「あ、それええなぁ。お祈りメール返ししようっと」と。

まるで落とされることを期待するような息子でしたが、数日後に早速某社からお祈りメールが届いたとLINEを送って来ょった。しかも、ほんまにお祈り返しを送ったらしく、その文面もコピペしてあった。

「倍返しだ!」とは書いてなかったけど、まあ手紙の書き方のお勉強になると思えばええか。しかし、手紙ならともかく企業サイドはボタンひとつで同文の一斉配信もできるわけで、まさに慇懃無礼の極みですな。

建前はどんな人にも門戸を広げた公平なシステムなんかもしれんけど、無駄と欺瞞にあふれているように思います。就活システム改善に向けての関係各位のますますのご尽力をお祈り申し上げます。

謎の塩津小校歌

テーマ:まちづくり
先日、塩津小学校に学校訪問によせていただいたのですが、私とM教育委員さんは直接自分の車で来てほぼ同時に到着。教育長他事務局のメンバーの到着を待つ間、校長先生としばし雑談。

M委員さんは塩津小学校の卒業生なんだそうですが、校長先生がMさんに「やっぱり、色々と聞いてみたんですけどわかりませんわ~」とおっしゃいますので、「何のことですか?」と聞きますと...。

塩津小学校は明治19年創立で、元々は現地に塩津中学校と並んで建てられていたそうです。その後、塩津中は永原中と統合、現在の西浅井中になり、昭和48年に現塩津小学校が改築されたとのこと。

で、同校の周年誌によると、「昭和48年に校歌制定」と記されており、それが現在の塩津小学校校歌でもあるわけです。ところが、その前から塩津小はあったわけで当然校歌もあったはずだと。

Mさんは昭和29年に塩津小を卒業されているらしく、「確かに校歌はあったんや」と。「それは、今の校歌とは違うんですか?」「違うなあ」「歌詞とか覚えてないんですか?」「覚えてないんやわ。中学校のは覚えてるんやけどな」

校長先生が他の年配の卒業生に尋ねられても、「あ、あった、あった」と言って歌い始めると、それは決まって塩津中学校の校歌なんだそうです。何と不思議なことでしょう。

個人的なことを申しますと、小学校の校歌ってなかなか忘れ難いと思うんですけどね。もしかすると、塩津は小学校と中学校の校歌が共通だったのかしら?

昭和48年以前の塩津小の校歌について、どなたか心当たりのある方がいらっしゃいましたら、塩津小に連絡してあげて下さいませ。

二つ返事

テーマ:まちづくり
昨日は午前中は塩津小および西浅井中の学校訪問、午後は浅井文化ホールで長浜市教育研究発表会とまさに教育委員三昧の一日。

記念講演は講師予定者が何と前日にインフルエンザに罹られたため、急遽京都女子大教授の吉永幸司先生に変更。吉永先生は長浜市の教育に対して常々ご指導いただいており、毎回研究発表会の指導・講評もいただいているのですが、今回はそれも兼ねてのフル登板。

「国語力は人間力」という演題で講演をいただいたのですが、冒頭に「国語の時間に丁寧な言葉を習ったり、登場人物の気持ちになって考えるようにと散々言われていながら、みんな実際の生活では言葉遣いはメチャメチャ、自分中心で人の気持など考えていないのと違いますか」と。

言われてみれば全くその通り。そこで先生は自分の経験談を語られるわけですが、「学校生活全体が国語の授業」になるようにしようと考えられたそうです。やることは3つ。「あいさつをする」「ハイという返事」そして「丁寧な言葉で話す」。これを徹底するだけでも、学校の様子は随分変わるとおっしゃいます。

この他にも、「書くこと」の重要性からのノート作り、子供を笑顔で家で帰らせること、トラブルをどうやってドラマにしていくかが教師の醍醐味等々、現場の先生たちが明日からでも実行してみたいとワクワクするようなお話が盛り沢山でした。

とは言うものの、こういう話っていうのは聞いた時はその気になるんですが、そのうち忘れちゃうんですよね。これは人間の常で、昔「私たちの頭はザルのようで、聞いたことがいつの間にか皆こぼれてしまうのです。どうしたらいいでしょう」と相談された蓮如さんはこう答えたそうです。

「ザルから水がこぼれないようにするには水の中にザルをつけておけばよい」。これって、正信偈の「帰入功徳大宝海」が念頭にあるそうな。吉永先生、「学校全体が水になれば生徒たちから水はこぼれることなく人間力は必ず高まる」、というお話で締めくくられました。

閉会にあたり、「突然の講師依頼に対して二つ返事で快諾して下さり誠にありがとうございました」と先生に対するお礼がありましたが、まさに吉永先生、「国語力は人間力」を自ら証明されたと思います。ちなみに、こういう場合は返事はハイハイと二つでもよろしいんでしょうか?
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