二つ返事

テーマ:まちづくり
昨日は午前中は塩津小および西浅井中の学校訪問、午後は浅井文化ホールで長浜市教育研究発表会とまさに教育委員三昧の一日。

記念講演は講師予定者が何と前日にインフルエンザに罹られたため、急遽京都女子大教授の吉永幸司先生に変更。吉永先生は長浜市の教育に対して常々ご指導いただいており、毎回研究発表会の指導・講評もいただいているのですが、今回はそれも兼ねてのフル登板。

「国語力は人間力」という演題で講演をいただいたのですが、冒頭に「国語の時間に丁寧な言葉を習ったり、登場人物の気持ちになって考えるようにと散々言われていながら、みんな実際の生活では言葉遣いはメチャメチャ、自分中心で人の気持など考えていないのと違いますか」と。

言われてみれば全くその通り。そこで先生は自分の経験談を語られるわけですが、「学校生活全体が国語の授業」になるようにしようと考えられたそうです。やることは3つ。「あいさつをする」「ハイという返事」そして「丁寧な言葉で話す」。これを徹底するだけでも、学校の様子は随分変わるとおっしゃいます。

この他にも、「書くこと」の重要性からのノート作り、子供を笑顔で家で帰らせること、トラブルをどうやってドラマにしていくかが教師の醍醐味等々、現場の先生たちが明日からでも実行してみたいとワクワクするようなお話が盛り沢山でした。

とは言うものの、こういう話っていうのは聞いた時はその気になるんですが、そのうち忘れちゃうんですよね。これは人間の常で、昔「私たちの頭はザルのようで、聞いたことがいつの間にか皆こぼれてしまうのです。どうしたらいいでしょう」と相談された蓮如さんはこう答えたそうです。

「ザルから水がこぼれないようにするには水の中にザルをつけておけばよい」。これって、正信偈の「帰入功徳大宝海」が念頭にあるそうな。吉永先生、「学校全体が水になれば生徒たちから水はこぼれることなく人間力は必ず高まる」、というお話で締めくくられました。

閉会にあたり、「突然の講師依頼に対して二つ返事で快諾して下さり誠にありがとうございました」と先生に対するお礼がありましたが、まさに吉永先生、「国語力は人間力」を自ら証明されたと思います。ちなみに、こういう場合は返事はハイハイと二つでもよろしいんでしょうか?

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