こましゃくれる

テーマ:言葉・漢字
今月のさざなみ通信は「「小」がつくと」になったんですが、それを決めるやりとりをする中で、メイさんから次のようなメッセージをいただきました。

「こましゃくれる」っていうのは「こ」が接頭語ではないですね。語源が気になります。ついでに、「決れる」って、こんな書き方をするようです。知らんかった…。

大人びていたり、小生意気な子供がいると、「こましゃくれたガキや」なんて言ったりしますよね。これは「小+ましゃくれた」ではありませんで、「こま+しゃくれた」でもないようです。

あ、ちなみにメイさんが書いておられた「決れる」、これで「しゃくれる」と読むんですね。「抉」という字も同義のようですが、旁の「夬(カイ)」は「コ型にえぐるさま」を表した会意文字。

「決」は「水+夬」なので、「水によって堤防がコ型にえぐられること」を表すんだそうです。そうか、だから堤防の決壊って言うんか。「がっぽりと切ること」から「決定(きめる)」の意に転じたんだって。これは知らなんだな。

さて「こましゃくれる」の方は語源由来辞典によれば、「こまさくれる」が転じた言葉だそうな。「こま」は「細かい」、「さくれる」は利口ぶったりする意味で使われていた「さくじる」が転じた語なんですと。

「さくじる」は利口そうに振る舞うをいう「さかしら(賢しら)」と同源と思われるとも書かれています。「小ざかしい」も「小賢しい」と書きますから、結局「ちょっと利口ぶった」という意味の同じような構成の語なんですね。

ちょっと 利口ぶった
小    賢しい  →  小賢しい(こざかしい)
細    さくじる  →  細賢れた(こまさくれた)



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