世界地図の中の日本

テーマ:よもやま話
図書整理期間の明けた一昨日、長浜図書館へ行きましたら、入口を入ってすぐ右手のところで、明治~戦前期の教科書が展示されていました。ガラスケースの中に収められているだけでなく、実際に中味を手で取って見ることができるものも数冊あります。

尋常小学校や高等小学校で使用されていた、国語、算数、理科、修身の教科書など。そのうちのいくつかは以前どこかで見たような記憶もあり、ひょっとするとうちにもどこかの本棚や箱の中で眠っているかもしれません。

中でも注目すべきは大正時代の「高等小学地理書附図」、つまり世界地図ですな。日露戦争後ですから、朝鮮半島・台湾・中国の一部も日本の領土となっており、満州の字も踊っております。中国はもちろん「支那」表示。

でね、これ日本付近の地図だけでなく世界地図ですからね、他のところを見渡すとアジア、アフリカなんてほとんど植民地。もちろん歴史で習ってきているので理屈ではわかっているのですが、こうして地図として一覧すると当時の世界情勢が一目瞭然。

先の大戦に日本が参戦したのは欧米の帝国主義間の相克の中やむを得なかったのだと主張されることがありますが、その是非は別としてそういう状況にあったことは、この地図を見れば容易に推測されます。

高校の授業で日本史を必修化し、正しい近・現代史を学ぶべきだという意見が強くなりつつあるようですが、「世界地図史」というものをつくって、その時代時代における世界の中の日本の相対的位置を学ぶことも必要な気がします。

現在、日本は世界の中で日本人が思うほど嫌われてもいないし、日本人が思うほど世界の人は日本のことに関心がないのが実態。日本の近辺だけでなく世界の中での日本の位置づけを見るという視点が日本の教育の中で欠けているような気がします。

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