お祈り返し

テーマ:よもやま話
大学3回生の息子が就活に突入したんですが、私たちの頃とは時期も形態も様変わりで、今はとりあえず興味のある会社に対して、エントリーシートなるものを出すんだそうです。自己PRを書いた履歴書兼申込書みたいなもんでしょうか。

ほんでね、とりあえずこれを見て、ふるいにかけて、合格した者は面接など次の段階に移っていくわけですな。あ、その前にwebテストや性格診断もあるようです。難儀なこってすな。

さて、エントリーシートで落とされたらどうなるか。この場合、企業から「お祈りメール」なるものが届くそうな。曰く、この度は当社を志望いただきありがとう。慎重に(かどうかわからんけど)選考した結果、残念だけど貴君のご要望には応えらません。応募が極めて多数でしたんでゴメンネ。

てな趣旨のことが丁寧な文章で書いてあって、最後に「貴兄のますますのご健勝をお祈り申し上げます」という決まり文句がついていることから、「お祈りメール」と称されるそうな。

「ほうか、ほんなもんを送ってきょおるんかいな。それは、なんか嬉しいような悲しいような微妙やな。いっそ、それが来たら『倍返しだ!』ってメール送り返したったらどうやいな」と息子に言うと、「あ、それええなぁ。お祈りメール返ししようっと」と。

まるで落とされることを期待するような息子でしたが、数日後に早速某社からお祈りメールが届いたとLINEを送って来ょった。しかも、ほんまにお祈り返しを送ったらしく、その文面もコピペしてあった。

「倍返しだ!」とは書いてなかったけど、まあ手紙の書き方のお勉強になると思えばええか。しかし、手紙ならともかく企業サイドはボタンひとつで同文の一斉配信もできるわけで、まさに慇懃無礼の極みですな。

建前はどんな人にも門戸を広げた公平なシステムなんかもしれんけど、無駄と欺瞞にあふれているように思います。就活システム改善に向けての関係各位のますますのご尽力をお祈り申し上げます。

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