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プライムレート

テーマ:保険・金融
昨日、銀行をいくつか廻りまして、仕入先への振込に備えて預金やら資金移動を行ないました。

最後に訪れましたのが長信さんの本店。今年の冬は寒いせいでしょうか、長信さんの店舗内に入ると必ず眼鏡が曇ります。他の金融機関ではそういうことはないので、暖房がよく効いているんでしょうかね?

それはともかく、番号札を取って順番を待ち、お金を預け、再度番号を呼ばれてカウンターに向かいます。

で、通帳を返してもらいまして、通常は「ありがとうございました」のお声に¥0のスマイルしかついてこないのですが、今回は、な、なんと!「14日はバレンタインデーですので」って

メッセージメモをめくると
いや、私びっくりいたしまして、「あ、あ、ありがとう」と声が上ずってしまいましたが、遠慮なく頂戴いたしましたがな。

バレンタインデーなんて、元々意識などしていないのですが、他の金融機関ではもらいませんでしたし、長信さんでも例年この時期に頂いたこともございません。

まさか個人的に下さるわけもないでしょうから、銀行一体としての取組みなんでしょうね。さすが「親近バンク」さんですね、「チョコレート」という最高の「プライムレート」のご提供。

さあ、皆さんも長信さんへLet's go!

と思いましたら、今日は土曜日、明日のバレンタインデーは日曜日で、銀行はお休みでしたね。残念でした。

トヨタとパナソニック

テーマ:よもやま話
トヨタのプリウスリコールとパナソニックの3Dテレビ発売のニュースで新聞やTVが賑わっている。トヨタとパナソニック、日本を代表するトップカンパニーであることは言うまでもないが、共に豊田家と松下家という創業者の経営理念が息づく会社である。

さて、トヨタは昨年6月に「大政奉還」、豊田本家の御曹司章男氏が社長に就任し、世界同時不況による赤字転落から一気にV字回復を目論んでいたところに、今回のリコール問題が噴出。一方、パナソニックは一昨年「松下」の名前を捨てて社名変更し、中村前社長が築きあげた改革路線が順調に回り始めている。

昨年の正月に行なわれた高校の同窓会で、トヨタとパナソニックに勤務しているやつ(共に技術系)にそのあたりについて問うてみる機会があった。

まず、トヨタの大政奉還について同級生は、彼自身は抵抗ないが、役員クラスにはやはり不満を持つものが少なくなさそうだ、と語っていた。奥田元会長の影響力が強いのかと思っていたら、そうでもなく、むしろ現場主義の張(元会長)氏の方が社内的には信望者が多いと彼は言っていた。

一方、パナソニックの同級生には「松下の名前を捨てるのに抵抗は無かったのか?」と尋ねると「全く無い」という返事。前社長の中村氏が既に脱松下路線を完成させており、「パナソニック」への社名変更は「スタート」ではなく、ある意味体制変更の「フィニッシュ」だったのだと。松下に執着した連中はすでに斬られているらしい。

以前に「豊田家と松下家」(水島愛一朗/グラフ社)という本を読んだ。トヨタの奥田碩氏が「豊田家というのはトヨタの求心力であり旗である」と言うのに対し、松下の中村邦夫氏が「幸之助の経営理念はそのままに経営戦略を破壊し再構築する」と語っていたのが印象的だった。

三代続けて創業家から社長を出せなければ創業家の求心力は終わる。そして、企業経営が危機に瀕した時、創業期への原点回帰と経営トップの求心力が何より大切、とも書かれていた。満を持して登場したトヨタの章男社長はいきなり正念場を迎えていると言えそうだ。

また「創業家による、信用力と求心力を失った経営を続けることが最悪」とも同書には書かれていた。社長自ら「全能ではなく間違いも起こす」と宣言したトヨタ。改めるだけでは済まない過ちを犯さないように願うばかりだ。もはやトヨタの問題は日本の問題になってしまっていることを忘れないでほしい。

ユーコー的?

テーマ:よもやま話
妻が、「ちょっとこれ見てよ~。ひどいと思わない?」と見せましたのが、この新聞折込チラシ。

あ~ん、以前えべっさんのブログで話題になっていた「ダイソン」とかいうやつか、と思って見ましたが、普通7万円位するのが、約1万円でご提供、なんて書かれています。えべっさんが妥協して買った機種ですら2万円程度だったんですからね、これの安さがわかろうというものです。

「ねえ、ありっこないでしょう」と言う妻、さらにチラシを裏返し、「こっちはもっとひどいわよ」

「ほ~、高級羽根布団が、に、に、2980円???、すごいな~」と驚いてる場合ではありません。妻が「羽毛布団じゃないのよ、羽根布団よ。羽毛と羽根じゃ大違いよ!」と、私がこれを買ってきたわけでもないのに憤慨しております。

確かに、「厳選された上質な羽根を100%使用!!」なんて書かれていますね。

下の方には小さな字で「素材: フェザー90%、ダウン10%」の表示。「何だ!100%じゃないじゃないか!」ってそこは突っ込むところではないですね。とにかくダウンが羽毛で、フェザーが羽根。ダウンが高級であって、フェザーは高級じゃないですよね。

おそらく羽毛と羽根を混同させて買わせようという作戦なんでしょうが、よくよく見ますと「水鳥」という文字は一言も出てまいりません。「きっと捨てられたニワトリの羽根がいっぱい入ってるのよ!」と妻。

この会社「通販のユーコー」とかいう会社で、2年ほど前に同社の「シルク靴下」に対して、公取委から景表法違反の再発防止を求める排除命令が出されております。法律ぎりぎりの所で勝負している悲しい商売ですね。

「だれがこんなの買うのかね?」と妻に言いますと、「私はこういうの絶対だまされないわ」と豪語。

「いや待って、でも、人生で一番大きな買物ではホントだまされたわ....」って誰のことよ?



殿様のみかた

テーマ:政治
日経新聞最終面の「私の履歴書」、先月は細川護熙元首相が執筆。細川さんといえば、平成5年連立8党の非自民政権の頭として担がれ、一時は国民的人気を博したものだが、深夜の消費税(国民福祉税)会見あたりからおかしくなり、結局佐川献金疑惑で辞任した。

その後、新民主党結成を見届けると同時に還暦で議員バッジもはずし、その後は政界とは一切縁を切った文化人生活を送ってこられたが、当時の連立政権の実態を語っておくのもその使命と感じ、執筆を了承されたらしい。


連立政権のキーマンを評した短評が面白かった。

羽田副総理: まったく裏表がなく誠実で、人の話にもよく耳を傾ける一方、小沢氏に対しても直言

市川公明党書記長: ものの考え方が論理的で時によって相手を言い負かす。律儀でまめ。

村山社会党委員長: 言うべきことは言うしなかなかの人物。審議のルールにも詳しい

久保社会党書記長: 気骨のあるリベラリスト。党内左右両派の調整で苦労。

園田さきがけ幹事長: 小沢氏と武村氏の間のバランス取りに腐心。実にいい政治感覚

渡部黄門: 民意を読むことにたけており、ここぞという時に自分を激励


そして、晴れて民主党政権を誕生させ権力者となったこの二人に対しては、

小沢新生党代表幹事: 細川政権の「二重権力構造」というマスコミ評は実相からかなり遠い。「強権」といわれるが物事を決めるとき必ず相手の判断を求める。極めて慎重、かつ合理的な考え方をする人だが、自分が思っている方向に物事が進まないとそっぽを向く

鳩山官房副長官: 見かけ通りの人柄で、気安さと安心感が持てる。時々教育的指導で小沢氏にしかられていた(今もあまり変わらないようだ)。

こうして各氏をそれなりに評価する中、細川さんとは同志と思われていた我が滋賀県の星、武村官房長官に対するコメントだけはなかなか厳しいものがあった。

「小沢、市川、米沢氏らと対立した武村氏は、ムーミンパパと呼ばれた茫洋とした風貌と体形に隠された戦略性や行動力は相当したたかなものだった。私とは元々政治的同志だったが、野党対策の名目で頻繁に自民党と連絡を取っていたことで与党内で警戒を生み、正直言って私には今もって理解できない」

とある。自分が総理大臣になりたがっていた、とまで書かれていたけど、政治に全く未練のない人が書いてるんだから、結構当ってるのかも。武村さんのファンの方は不愉快かもしれないけれど、それにしても彼のように小沢さんと渡り合えるだけの肚と気骨のある政治家はもういないのだろうか。

葛飾のぼんさい少年

テーマ:油甚本店
昨日は、都立葛飾総合高校の商店街就労体験で2年生男子を二人受入れ。これまでは、春か秋が多く、こんな真冬の受入れは初めてだ。

12時半頃に店に現われた二人。「いや、でっかいな~!」とびっくりするくらいの長身。「君らホンマに中学生?」と聞いたら、「いや高校2年です」という返事。これまでの就労体験は、ずっと中学生だったので、すっかりそういう先入観ができてしまっている。

葛飾というと、「ここは葛飾柴又帝釈天の...」ってことで、まずフウテンの寅さんが思い浮かぶが、かれらの学校は亀有の近くで、寅さんではなくて、両さんのお膝元だった。しかし、寅さん、両さんとは全くタイプを異にする物静かでお洒落な少年たちだ。

さて、店員さんの指導で4時頃まで胡麻油の瓶詰め作業をやってもらった後、最後におやつタイム。妻が相手になっておしゃべりしていたのだが、片方の少年、ずっと足を崩さず正座のまま。

「足くずしていいんだよ」と妻が促すのだが、
「いえ、こちらの方が楽なもので...」
「へ~、茶道でもやってるの?」 
「いや、茶道ではなくて盆栽を...」

そういえば、プロフィールに書いてあったわ、確かに。
好きなこと、盆栽
どうやら、お祖父さんがそういう関係のお仕事をなさっているようで、その影響で小学校2年生から盆栽に取り組んでいたのだそうだ。

そこで私、四居家観光情報センターに走り、盆梅のチラシを拝借し、彼に「これどうよ?」と見せると、食い入るように眺め始め、しきりに「すげ~」を連発。何度も何度も角度を変えながら魅入ったような表情で...。

もう一人の少年に「どう?」と尋ねると、「いやァ、すごいですね」、以上。「ほんまは興味ないやろ?」「はぁ、まだそういった境地には至っておりません。」「それが普通だよね」

明日は、自由行動だそうだが、普通の少年は淡路島へ。境地に至った盆栽君は京都の寺巡りだそうだ。「今度、ゆっくり盆梅を見に来なさい」と言って見送った。


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