兼好診断(6)書

テーマ:よもやま話
徒然草第三十五段

手のわろき人の、はばからず文(ふみ)書きちらすは、よし。
みぐるしとて、人に書かするは、うるさし。


手のわろき人、つまり字の下手な人が、遠慮せず無造作に書いていくのは、いいんだけど、字が汚いからといって、人に書かせるのはうざい。といったような意味のようです。

さて「書」の思い出と言えば、小学校1年か2年だったか、姉達が習いに行っていた書道教室へ行けと親に言われて、いやいや行ったことがございました。とにかく「力を入れて書きなさい」と言われたのですが、これが小学校で習ったのとは正反対。学校では「そんなに力入れなくていいわよ」と教わったわけです。

私は無謀にも「学校で習ったことと違う!」と息巻きまして、一日にしてその書道教室をやめてしまったのです。親は弱りますわな。娘2人がお世話になった先生に洟垂れ小僧がいちゃもんつけたわけですから。多分菓子折りかなんか持って謝りに行ったんだと思います。

ところが、世の中わからんもんです。この小学校1,2年の担任の先生(若林先生という女の先生でした)も書道は得意でありまして、私はこの先生の指導の下、2年生の時に全国レベルの書道展(硬筆)で賞を獲得したのでありました。

今となりましては、そんな面影は全くないわけですが、それでも兼好先生の仰るように「はばからず文書きちらして」おります。字は性格がよく表れると申します。やたら体が大きく強そうに見えても小さな幼稚な文字を書かれると、「こいつ意外と気が小さいな」とか、華奢な女性が力強く太い字を書いて実は気が強かったりと。

最近はワープロが一般的になって参りまして、ブログなどでも字から性格を判断することは事実上不可能となっております。それにしても近頃の若者は丸文字っていうんですか、みんな同じような字を書きますが、あれは一種の没個性なんでしょか?




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