葛飾のぼんさい少年

テーマ:油甚本店
昨日は、都立葛飾総合高校の商店街就労体験で2年生男子を二人受入れ。これまでは、春か秋が多く、こんな真冬の受入れは初めてだ。

12時半頃に店に現われた二人。「いや、でっかいな~!」とびっくりするくらいの長身。「君らホンマに中学生?」と聞いたら、「いや高校2年です」という返事。これまでの就労体験は、ずっと中学生だったので、すっかりそういう先入観ができてしまっている。

葛飾というと、「ここは葛飾柴又帝釈天の...」ってことで、まずフウテンの寅さんが思い浮かぶが、かれらの学校は亀有の近くで、寅さんではなくて、両さんのお膝元だった。しかし、寅さん、両さんとは全くタイプを異にする物静かでお洒落な少年たちだ。

さて、店員さんの指導で4時頃まで胡麻油の瓶詰め作業をやってもらった後、最後におやつタイム。妻が相手になっておしゃべりしていたのだが、片方の少年、ずっと足を崩さず正座のまま。

「足くずしていいんだよ」と妻が促すのだが、
「いえ、こちらの方が楽なもので...」
「へ~、茶道でもやってるの?」 
「いや、茶道ではなくて盆栽を...」

そういえば、プロフィールに書いてあったわ、確かに。
好きなこと、盆栽
どうやら、お祖父さんがそういう関係のお仕事をなさっているようで、その影響で小学校2年生から盆栽に取り組んでいたのだそうだ。

そこで私、四居家観光情報センターに走り、盆梅のチラシを拝借し、彼に「これどうよ?」と見せると、食い入るように眺め始め、しきりに「すげ~」を連発。何度も何度も角度を変えながら魅入ったような表情で...。

もう一人の少年に「どう?」と尋ねると、「いやァ、すごいですね」、以上。「ほんまは興味ないやろ?」「はぁ、まだそういった境地には至っておりません。」「それが普通だよね」

明日は、自由行動だそうだが、普通の少年は淡路島へ。境地に至った盆栽君は京都の寺巡りだそうだ。「今度、ゆっくり盆梅を見に来なさい」と言って見送った。


アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2010/02      >>
31 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 1 2 3 4 5 6

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧