ネコをかぶる
テーマ:言葉・漢字
2009/10/26 09:06
この週末、長浜では曳山博物館や大手門通りを中心に「将棋まつり」が開催され、有名なプロ棋士も来られていたようですね。しかし、お隣の彦根で行なわれた「ゆるキャラまつり」は全国から数万人のファンを集めたというから驚きです。
ゆるキャラには、将棋以上に興味がないんですが、それにしましても「ひこにゃん」のカリスマ的人気はすごいですね。これで彦根はしばらく安泰なのではないでしょうか。ひこにゃん以外にも、つけたしのように「~にゃん」なるネコのキャラクターが増殖しているようですが、ハローキティやどらえもんなど、ネコキャラというのは妙に人気があるんですね。
さて、「ネコ」の古名は「ネコマ」で、やがてマが抜けて「ネコ」になったそうですが、「ネコ」という語は、猫の鳴き声を示す「ネ」に親愛をあらわす接尾語「コ」を付けたもの、という説もあるようです。猫は「ニャー」と鳴くものだと思っておりましたが、大昔の人には「ネー」と聞こえたのでしょうか。
猫のつくことわざや言い回しは、「猫に小判」「猫の手も借りたい」「猫に鰹節」「猫舌」等等いくつかありますが、「本性を隠してうわべの言行を飾る」という意味の「ネコをかぶる」という言葉がありますね。
(猫三昧より拝借)
でも、この場合の「ネコ」は動物の猫ではなく「寝茣蓙(ねござ)」のことである、と「ことばの由来」(堀井令以知/岩波書店)という本に書いてありました。
「ネコをかぶる」と言えば、ひこにゃんをかぶってる人はさぞ大変だろうな、一人でやっているのかな、と常々思います。そのうち、「人気者の陰に隠れて大変な思いをする」という意味に転じるかもしれませんね。
ゆるキャラには、将棋以上に興味がないんですが、それにしましても「ひこにゃん」のカリスマ的人気はすごいですね。これで彦根はしばらく安泰なのではないでしょうか。ひこにゃん以外にも、つけたしのように「~にゃん」なるネコのキャラクターが増殖しているようですが、ハローキティやどらえもんなど、ネコキャラというのは妙に人気があるんですね。
さて、「ネコ」の古名は「ネコマ」で、やがてマが抜けて「ネコ」になったそうですが、「ネコ」という語は、猫の鳴き声を示す「ネ」に親愛をあらわす接尾語「コ」を付けたもの、という説もあるようです。猫は「ニャー」と鳴くものだと思っておりましたが、大昔の人には「ネー」と聞こえたのでしょうか。
猫のつくことわざや言い回しは、「猫に小判」「猫の手も借りたい」「猫に鰹節」「猫舌」等等いくつかありますが、「本性を隠してうわべの言行を飾る」という意味の「ネコをかぶる」という言葉がありますね。
(猫三昧より拝借)
でも、この場合の「ネコ」は動物の猫ではなく「寝茣蓙(ねござ)」のことである、と「ことばの由来」(堀井令以知/岩波書店)という本に書いてありました。
「ネコをかぶる」と言えば、ひこにゃんをかぶってる人はさぞ大変だろうな、一人でやっているのかな、と常々思います。そのうち、「人気者の陰に隠れて大変な思いをする」という意味に転じるかもしれませんね。
四の切
テーマ:曳山・歌舞伎
2009/10/25 09:12
「今年のゆう歌舞伎は何しゃんすんやいなあ?」
ということで、ゆう歌舞伎の季節がやって参りました。
今年は、「義経千本桜 河連法眼館の場」
ということで、
こんな風に
きつねさんも出て参ります。この演目は俗に「四の切」と称されております。すなわち「義経千本桜」という物語の「四段目」の「切場」つまり最終場面という意味でございます。
では、他の芝居でも四段目の切の有名なものは幾らでもある(例えば「菅原伝授手習鑑」の「寺子屋」等)のに、どうしてこの「河連法眼館の場」だけが「四の切」という称号を我が物としているのか?(歌舞伎に興味のない方はごめんなさいね)
先日、国立劇場上演資料集を読んでおりましたら、加賀山直三という方が次のように解説されておりました。すなわち、
・義経千本桜の芝居は、外題にこそ義経の名が謳われているが、義経は副人物であり、中心になって活躍するのは、平知盛、いがみの権太、そして佐藤忠信(狐忠信)である。
・この3人の中で最も活躍し、全段中の多くの場に亘って登場して、人気を呼んでいるいるのが忠信(狐忠信)である。
・従って、二段目の忠信、道行の忠信、四の切の忠信、五段目の忠信と部類分けして呼んでいるうち、いつしか「四の切」といえば、「河連法眼館の場」の事を指すようになった
のではないかということであります。つまり、「四の切」の代表みたいになれるほど、忠信(狐忠信)というのは特異で人気のある役柄であるということができるというわけですね。
ちなみに、通常我々は「四の切」を「しのきり」と読みますが、正式には「よんのきり」と読まねばならないということを、振付さんから教わりました。「四段目」を「しだんめ」とは言わないでしょう、とのことであります。
さて、今年は全体的に仕上がりが遅れておりまして、まだ七百本桜くらいでしょうか。本番には満開になるように頑張りましょう。
ということで、ゆう歌舞伎の季節がやって参りました。
今年は、「義経千本桜 河連法眼館の場」
ということで、
こんな風に
きつねさんも出て参ります。この演目は俗に「四の切」と称されております。すなわち「義経千本桜」という物語の「四段目」の「切場」つまり最終場面という意味でございます。
では、他の芝居でも四段目の切の有名なものは幾らでもある(例えば「菅原伝授手習鑑」の「寺子屋」等)のに、どうしてこの「河連法眼館の場」だけが「四の切」という称号を我が物としているのか?(歌舞伎に興味のない方はごめんなさいね)
先日、国立劇場上演資料集を読んでおりましたら、加賀山直三という方が次のように解説されておりました。すなわち、
・義経千本桜の芝居は、外題にこそ義経の名が謳われているが、義経は副人物であり、中心になって活躍するのは、平知盛、いがみの権太、そして佐藤忠信(狐忠信)である。
・この3人の中で最も活躍し、全段中の多くの場に亘って登場して、人気を呼んでいるいるのが忠信(狐忠信)である。
・従って、二段目の忠信、道行の忠信、四の切の忠信、五段目の忠信と部類分けして呼んでいるうち、いつしか「四の切」といえば、「河連法眼館の場」の事を指すようになった
のではないかということであります。つまり、「四の切」の代表みたいになれるほど、忠信(狐忠信)というのは特異で人気のある役柄であるということができるというわけですね。
ちなみに、通常我々は「四の切」を「しのきり」と読みますが、正式には「よんのきり」と読まねばならないということを、振付さんから教わりました。「四段目」を「しだんめ」とは言わないでしょう、とのことであります。
さて、今年は全体的に仕上がりが遅れておりまして、まだ七百本桜くらいでしょうか。本番には満開になるように頑張りましょう。
社説比較
テーマ:政治
2009/10/24 09:21
南田洋子さんの死去に隠れて、ニュース性としてはややうやむやにされかけた感が無きにしもあらずですが、一昨日、および昨日の朝刊の社説は各紙とも「郵政新社長」と「普天間移設」の問題をとりあげておりました。
この二つの問題は、鳩山内閣のスタンスと今後を窺う上でかなり重要なものであるということでマスコミ各社の見解が一致しているのだと思います。私は朝日と日経を講読しているのですが、こういう重要問題に関しては他紙の論調も気になるところです。
こういう時には、新聞コラム社説リンクというサイトが大変役に立ちまして、各紙の社説やコラムを読み比べることができます。
それによりますと、まず斎藤次郎元大蔵次官の「郵政新社長」については、各紙で若干の温度差はあるものの、
(1)鳩山内閣の「脱官僚」方針や日銀総裁人事に対してとった民主党のスタンスと矛盾する
(2)人事は適材適所で、官僚を排除すべきではないとしたとしても、斎藤氏の民間企業の経営手腕は未知数
というところでしょうか。まあ、郵政については国民新党に丸投げして、国民の評判が悪ければ国民新党を斬る、というのが民主党の考えなのかも?
さて、各紙で見解が分かれるのは、「普天間移設」問題ですね。つまり、普天間飛行場を名護市沿岸部へ移設以外の選択はない、というゲーツ米国防長官に対する日本側の対応についてですが、
産経: 日米同盟とマニフェストは別次元。(前政権での)日米合意を履行しなければ地域の安全保障環境は悪化する。
読売: 代替施設の沖合移動に否定的だった米側の歩み寄りに応えるべき。飛行場の県外か国外移設という方針は非現実的。沖縄県や名護市も沖合移動を条件に現行計画を支持している
日経: 政権交代で政策が変わるのは当然だが国際約束は別。日米基軸を謳うなら一日も早い普天間基地移設に向けた具体的行動を示さなければ、安保摩擦を招く
毎日: 選択肢は(1)民主党の主張である県外・国外(2)嘉手納への統合等の沖縄県内(3)日米合意案かその修正、しかなく、いずれもハードルは高いが、政権の方針を決める段取りと時期について政権内の意思一致を図るべき
中日: 政府間合意は重要だが、政権交代という変化を踏まえ、県外・国外への移設も含めて、国民、特に基地負担を強いている沖縄県民の納得できるあらゆる選択肢を検討すべき。
朝日: 民主党は普天間の県外・国外への移設を求めてきたので、米国の立場はともかく新たな可能性を含めて検討の時間が欲しいというのは当然。ゲーツの危機感は理解できるが、国民や沖縄県民の思いを汲取った基本方針を早期に詰めるべき
ということで、やはりここで考えの違いというものが出て参ります。私自身は国際関係、特に安全保障問題において前政権での合意を覆すからには相当の覚悟を持った国民の支持があることが前提になると思いますが、少なくともそういう状況ではないですね。
この二つの問題は、鳩山内閣のスタンスと今後を窺う上でかなり重要なものであるということでマスコミ各社の見解が一致しているのだと思います。私は朝日と日経を講読しているのですが、こういう重要問題に関しては他紙の論調も気になるところです。
こういう時には、新聞コラム社説リンクというサイトが大変役に立ちまして、各紙の社説やコラムを読み比べることができます。
それによりますと、まず斎藤次郎元大蔵次官の「郵政新社長」については、各紙で若干の温度差はあるものの、
(1)鳩山内閣の「脱官僚」方針や日銀総裁人事に対してとった民主党のスタンスと矛盾する
(2)人事は適材適所で、官僚を排除すべきではないとしたとしても、斎藤氏の民間企業の経営手腕は未知数
というところでしょうか。まあ、郵政については国民新党に丸投げして、国民の評判が悪ければ国民新党を斬る、というのが民主党の考えなのかも?
さて、各紙で見解が分かれるのは、「普天間移設」問題ですね。つまり、普天間飛行場を名護市沿岸部へ移設以外の選択はない、というゲーツ米国防長官に対する日本側の対応についてですが、
産経: 日米同盟とマニフェストは別次元。(前政権での)日米合意を履行しなければ地域の安全保障環境は悪化する。
読売: 代替施設の沖合移動に否定的だった米側の歩み寄りに応えるべき。飛行場の県外か国外移設という方針は非現実的。沖縄県や名護市も沖合移動を条件に現行計画を支持している
日経: 政権交代で政策が変わるのは当然だが国際約束は別。日米基軸を謳うなら一日も早い普天間基地移設に向けた具体的行動を示さなければ、安保摩擦を招く
毎日: 選択肢は(1)民主党の主張である県外・国外(2)嘉手納への統合等の沖縄県内(3)日米合意案かその修正、しかなく、いずれもハードルは高いが、政権の方針を決める段取りと時期について政権内の意思一致を図るべき
中日: 政府間合意は重要だが、政権交代という変化を踏まえ、県外・国外への移設も含めて、国民、特に基地負担を強いている沖縄県民の納得できるあらゆる選択肢を検討すべき。
朝日: 民主党は普天間の県外・国外への移設を求めてきたので、米国の立場はともかく新たな可能性を含めて検討の時間が欲しいというのは当然。ゲーツの危機感は理解できるが、国民や沖縄県民の思いを汲取った基本方針を早期に詰めるべき
ということで、やはりここで考えの違いというものが出て参ります。私自身は国際関係、特に安全保障問題において前政権での合意を覆すからには相当の覚悟を持った国民の支持があることが前提になると思いますが、少なくともそういう状況ではないですね。
利息がお江
テーマ:保険・金融
2009/10/23 09:22
(えべっさんとネタがかぶりました。悪しからず)
再来年のNHK大河ドラマが「江」に決定いたしまして、それに合わせて湖北で一大イベントを繰り広げるべく、準備が着々と進められているようでございます。
そんな中、私がとある(と言っても一つしかない)信用金庫さんで見かけたチラシ
おお、早くもイベントの宣伝チラシを配っているのか、と目を見張りましたが、「お江」の右に「0.50%」なんて書いてあります。あれ?様子が違うぞとよく確かめますと、金利優遇定期預金の宣伝チラシでございました。
ついでに代わりに宣伝させていただきますと、スーパー定期預金の「2年もの」で、通常0.15%のところが、今なら0.35%上乗せで「0.50%」の預金利息となっております。今なら、っていつならだ?はいはい、10月14日(水)から来年の1月29日(金)までがキャンペーン期間だそうでございます。
宣伝しておきながら言うのもなんなんですけど、2年で0.50%って悲しいですな。通常の店頭利率は0.15%ですってよ。10万円預けて年間150円の利息。両替や振込手数料210円より安いがな。
いやまあ、それはお国(日銀?)の金利政策のせいですから置いとくとして、まさかこれ「お江」→「おごう」だから、もじって「0.50」%ってことは、ない?いや案外そうかもしれませんね。なおと840さん如何ですか?
そういうことなら、来年はせめて「お初」→「0.80」%くらいにして下さいね。
再来年のNHK大河ドラマが「江」に決定いたしまして、それに合わせて湖北で一大イベントを繰り広げるべく、準備が着々と進められているようでございます。
そんな中、私がとある(と言っても一つしかない)信用金庫さんで見かけたチラシ
おお、早くもイベントの宣伝チラシを配っているのか、と目を見張りましたが、「お江」の右に「0.50%」なんて書いてあります。あれ?様子が違うぞとよく確かめますと、金利優遇定期預金の宣伝チラシでございました。
ついでに代わりに宣伝させていただきますと、スーパー定期預金の「2年もの」で、通常0.15%のところが、今なら0.35%上乗せで「0.50%」の預金利息となっております。今なら、っていつならだ?はいはい、10月14日(水)から来年の1月29日(金)までがキャンペーン期間だそうでございます。
宣伝しておきながら言うのもなんなんですけど、2年で0.50%って悲しいですな。通常の店頭利率は0.15%ですってよ。10万円預けて年間150円の利息。両替や振込手数料210円より安いがな。
いやまあ、それはお国(日銀?)の金利政策のせいですから置いとくとして、まさかこれ「お江」→「おごう」だから、もじって「0.50」%ってことは、ない?いや案外そうかもしれませんね。なおと840さん如何ですか?
そういうことなら、来年はせめて「お初」→「0.80」%くらいにして下さいね。
ジョーズ
テーマ:よもやま話
2009/10/22 09:35
肥満になると高尿酸値症が他の病気と合併する可能性が高くなるので、医者に薦められ週2回プールに通っている。空いている夕方の時間帯に小一時間プールを歩いたり、軽く泳いだり、サウナやジャグジーに入って汗を流す。泳ぐのはあまり得意ではないので、クロールで200m位を2セットほどしか泳がない。
同じく泳ぎのうまくないおばちゃん連中とはペースが合うので、同じレーンで泳いでいてもスピードが変らず問題がないのだけれど、泳ぎの上手いおっちゃんがいて、しかも何人泳いでいても必ず自分のペースで泳ぐので、いっしょに居ると後ろから追いかけられる様な感じで落ち着かない。結果みんな逃げるようにあえなく退散することになる。
気がつくとそのレーンは彼の専用レーンと化している。彼は確かに泳ぎは上手い。密かに私は、いや皆も心の中で彼のことを
と呼んでいる。
(追記)
ブログを書き始めた頃の作品を今頃公開しましたが、この程度じゃ、人は食えませんな。
同じく泳ぎのうまくないおばちゃん連中とはペースが合うので、同じレーンで泳いでいてもスピードが変らず問題がないのだけれど、泳ぎの上手いおっちゃんがいて、しかも何人泳いでいても必ず自分のペースで泳ぐので、いっしょに居ると後ろから追いかけられる様な感じで落ち着かない。結果みんな逃げるようにあえなく退散することになる。
気がつくとそのレーンは彼の専用レーンと化している。彼は確かに泳ぎは上手い。密かに私は、いや皆も心の中で彼のことを
と呼んでいる。
(追記)
ブログを書き始めた頃の作品を今頃公開しましたが、この程度じゃ、人は食えませんな。