風と共に去りぬ

テーマ:よもやま話
昨日は、台風一過で気持ちよい秋晴れ...だったのですが、気持ちの方はそうも行きませんで、Oさんという初老の女性のお葬式に参列して参りました。今年は、例年に比べるとお葬式にお参りする回数が少ないな、と喜んでいたのですが、先日のM産業の会長に続いての訃報です。

Mさんの突然の事故死には驚かれた方もたくさんいらっしゃったと思いますが、Oさんの場合も自転車で走行中に自動車と衝突し、病院に運ばれる時は意識があったそうですが、病院で嘔吐した後、意識不明となり、つい先頃帰らぬ人となりました。

Oさんは、平成12年の3月まで当社で事務員として勤務して下さいました。元々他所にお勤めでしたが、勤務先の都合で無職となられた後、当社に来られ、10年間ほど在籍されました。事故に遭われるちょうど前の日に電話で話をしたばかりだと、当店の事務員さんも言っておりました。

とても、温厚でおとなしい方でしたので、不満があっても口にされなかったのだろうな、と思っておりましたら、生前彼女が「いいところでお勤めさせてもらった」と言って喜んでおられた、という話を耳にいたしまして、少しはほっとしているところです。

享年71歳ということですが、高齢化社会、ましてや女性ですから、亡くなるには早過ぎる年齢です。残されたご主人やご遺族の皆様の悲しみは如何ほどか、そして妻に先立たれたご主人のこれからを考えると、まさに痛惜の念に堪えません。

一寸先は闇。人間の最後はどんな形でやって来るかわからない、と常々言われてはいるものの、天寿を全うしたとは言えない死に出くわすたびに、やり切れない思いに襲われます。

親族の男性たちが手を携え、万感の思いで棺を納めた光岡自動車製の巨大な白い霊柩車。その場に流れる「おくりびと」の主題曲。やがて故人の在りし日を思い浮かべる束の間の余情を断つような警笛を発して、車はゆっくりと葬儀場を後にしたのでした。

Oさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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