ネコをかぶる

テーマ:言葉・漢字
この週末、長浜では曳山博物館や大手門通りを中心に「将棋まつり」が開催され、有名なプロ棋士も来られていたようですね。しかし、お隣の彦根で行なわれた「ゆるキャラまつり」は全国から数万人のファンを集めたというから驚きです。

ゆるキャラには、将棋以上に興味がないんですが、それにしましても「ひこにゃん」のカリスマ的人気はすごいですね。これで彦根はしばらく安泰なのではないでしょうか。ひこにゃん以外にも、つけたしのように「~にゃん」なるネコのキャラクターが増殖しているようですが、ハローキティやどらえもんなど、ネコキャラというのは妙に人気があるんですね。

さて、「ネコ」の古名は「ネコマ」で、やがてマが抜けて「ネコ」になったそうですが、「ネコ」という語は、猫の鳴き声を示す「ネ」に親愛をあらわす接尾語「コ」を付けたもの、という説もあるようです。猫は「ニャー」と鳴くものだと思っておりましたが、大昔の人には「ネー」と聞こえたのでしょうか。

猫のつくことわざや言い回しは、「猫に小判」「猫の手も借りたい」「猫に鰹節」「猫舌」等等いくつかありますが、「本性を隠してうわべの言行を飾る」という意味の「ネコをかぶる」という言葉がありますね。
猫三昧より拝借)
でも、この場合の「ネコ」は動物の猫ではなく「寝茣蓙(ねござ)」のことである、と「ことばの由来」(堀井令以知/岩波書店)という本に書いてありました。

「ネコをかぶる」と言えば、ひこにゃんをかぶってる人はさぞ大変だろうな、一人でやっているのかな、と常々思います。そのうち、「人気者の陰に隠れて大変な思いをする」という意味に転じるかもしれませんね。

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