ちょっとえいぞう

テーマ:曳山・歌舞伎
地元夕刊紙の報道にもありましたように、曳山博物館2階の映像展示コーナーが模様替えとなりまして、65インチの液晶モニターで、5種類の映像ソフトを観賞できるようになりました。実は、このうちの2本につきましては、曳山博物館の運営委員が作成に係りまして、一応私も関与させていただきました。

そもそも平成18年に行なわれた一豊・千代博覧会の収益金の一部を曳山博物館の展示充実に使用することが決まりまして、委員会で用途を議論した結果、その一つとして普段見られないような特殊映像と曳山解体修理の映像をつくることになったのです。

特殊映像は平成19年の祭礼時に萬歳楼さん、解体修理の方は19~20年にかけて春日山さんのご協力を得て、ベルレコードさんに撮影してもらったものを、運営委員3名と曳山博物館の職員さんを加えて編集会議を重ねて、この度完成発表となりました。特に曳博から文化財室に異動になってからも、同映像編集に主体として取り組んでくれたH君の働きは特筆すべきものであったと思います。

特殊映像の内容を簡単に紹介すると、

1.「祈り時々荒れ」: 実際にカメラマンが裸参りの隊列に加わっての撮影。水垢離を上から撮った映像などもあり、迫力満点。題名が示唆するシーンも登場

2.「神渡す(みわたす)町々」: 八幡宮の御魂をお旅所へと遷す神輿渡御の映像を撮ったもの。お坊さんの祈祷を受けたり、町の人々のもてなしを受けたりとほのぼのとするシーンが続く

3.「当たり触りなく」: 狭い参道を縫うように八幡宮へと向かう「登り山」の様子を、曳山の上にいる人たちの目線から撮った映像。

4.「よ、渡り上手」: 曳山祭の中でさまざまな形で繰り広げられる行列。朝渡り、夕渡り、奴振り、長刀組の武者行列等々を連続的に上映

5.「曳山十二単絵(ひとえ)」: 平成19年に90年ぶりに八幡宮に曳山十二基が勢揃いした様を、遠近さまざまな角度、方向からとらえた映像

6.「余情はんなり」: たった四畳半の舞台の中で展開される子ども歌舞伎。曳山の外から中から上から下から、通常では見られない角度から芝居の様子を撮った映像。若衆の一筋の涙が余情はんなり。

これらの映像がほぼ10分間に渡って展開いたします。また、曳山解体修理の映像は「曳山解体新書」と題して、職人さんにもスポットを当てながら、曳山の構造を明らかにしてまいります。皆さま、新装曳山博物館の映像ルームに是非お越しください。


(追記)
昨日の滋賀夕刊の見聞録によりますと、長浜市教育委員会の外部委員会による所見でその運営について厳しい評価を頂いた曳山博物館ですが、微力ながら改良について皆で考え行動いたしております。温かい目で見守って下さいね、外部委員会の皆さん。




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