法眼と判官

テーマ:曳山・歌舞伎
先日、今年度のゆう歌舞伎の演目が「義経千本桜 河連法眼館の場」である、というお話をいたしました。

昨年の芸題は、「鬼一法眼三略の巻 菊畑」
でしたが、

昨年の「鬼一法眼」、今年の「河連法眼」に共通する「法眼」とは何ぞや?これは、正式には「法眼和尚位」といって、僧侶に与えられる位のことで、偉い順に「法印、法眼、法橋」となるそうであります。

いずれにいたしましても、この「法眼」は「ほうげん」と読みます。「ほうがん」ではありません。「ほうがん」はこの場に出る義経の方でして、これは「九郎判官義経」ですから「クロウ・ホウガン・ヨシツネ」と呼びます。

ちなみにご承知のとおり、「ほうがん」と言えば
方眼砲丸ホーガン、も包含いたします。

で、「判官」はすべて「ほうがん」と呼べばいいのかと言うと、
『仮名手本忠臣蔵』の塩冶判官
になると、「ほうがん」ではなくて「エンヤ・ハンガン」になり、実にややこしい歌舞伎の世界なのであります。

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2009/10      >>
27 28 29 30 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧