じんとにっく

僕の名前は「こども１１０番のおうち君」

７、８年前だったか、子どもが犠牲者になる凶悪犯罪が連続して起こった時に、他の仲間達とこの町にやってきたんだ。

「何のために」って？よこした人に聞いて欲しいんだけど、多分悪い人に襲われそうになったら、この店に飛び込めってことじゃないの？

でも、一人も飛び込んできたことはないよ。「じゃあ、いらないんじゃないか」って？それだけ安全な町だってことじゃないか。でも、こどもに被害はないけど、時々花や植木を持ち去る悪いやつを見かけるんだ。「『こら！』とか言って注意するのか」って？残念ながら見てるだけ、こわいからね。

だけど一度、僕自身が犠牲になったことがあってね。酔っ払いがストレス発散に思い切り投げ飛ばしたんだ。花や植木みたいに拉致はされなかったけどね。えっ？「持って帰っても役に立たないから」って？失礼だね！

ここの主人は、元々各自治会に１人づつ僕の仲間がいたはずなのに最近見かけない、と言っていた。でもね、注意深く町を歩いていると、やはりあちこちにいるんだよ、実は。「注意深く見ないとわからないようなものは、結局役に立たないんじゃないの」って？さっきから失礼だね。

僕だって時々役に立ってるんだよ。「例えば？」あのね、ご主人が店の前に車を止める時に、僕が立っているから、「邪魔に？」じゃなくて、目立つから建物にぶつけないように気をつけるだろ？

ほらね、お店の写真の中でも、黄色くてアクセントになってるだろ。で、「結局君の役割は」って？まあ『警官がわり』かな。


道理で「景観が悪りい」