イキなタクラミコンテスト

テーマ:まちづくり
今年のアートインナガハマ(AIN)のテーマは、「イキなタクラミ」。はっきり言って23回目ともなると、イベントとしての大筋は固まってしまいまして、後は毎年少しずつスパイスを効かせたり、マイナーチェンジを行なったり、実験を試みたりして、味付けをしていくわけです。

昨年までは、各作家がブースをいかに演出し、自分の作品を際立たせる展示を行うかという「ディスプレイコンテスト」を行なってきたわけですが、これに意欲的な作家と全く無関心な作家がはっきり分かれ、ほぼ決まった作家が毎年受賞するというパターンが続いておりました。

従って今年は「ディスプレイコンテスト」に代えて、上記のテーマに基づく「イキなタクラミコンテスト」を行なったところ、80余名の作家が応募してくださり、私も審査員の一人として、2時間以上かけて会場を回りました。「う~ん」と唸らせるというより、思わず「むふふ」と微笑んでしまう遊び心、イタズラ心、隠し味、そういったものを披瀝していただきたいというのが趣旨です。

審査に時間はかかりましたが、なかなかユニークで個性的な提案が続出し、満足な結果が得られたように思います。優秀賞(芸術版楽市楽座運営委員会会長賞)は大津市のガラス作家
大下邦弘さんが獲得
バーナーワークで、ガラスの樹を作り上げるという実演。発想はもちろんのこと、1ヶ月もかけたという地道な努力、溶接用マスクをかぶった演出等、イキなタクラミに最もふさわしい作家さんでありました。交流会では、この作品を照明で照らすというオマケつき

この他にも佳作が5点と新聞社賞が5点選ばれましたが、ちなみに佳作は
自分の作った酒器で長浜の地酒を燗してふるまう、イキなもてなし
山元義宣さん
ちょうど昨日の中秋の名月に合わせて、自分の作品でお月見のストーリーを作り上げた
大矢優基さん
とんぼ玉で作られた小さな金魚を水槽に泳がせ、それを釣り針で釣り上げさせようという試みの
千葉侑子さん

柴犬グッズの安田全利さんは、一瞬戦国ブームに便乗して「戦国武将しおり」を販売しているのかな、と通り過ぎたのですが、よく見ると
大一大吉大柴の石田光柴?
この調子で、すべての戦国武将が「柴」づくし

そして個人的に最もイキだと思われたのが、針金とビー玉アートの
平山菜穂子さんの作品
モスキートーの復讐と題したこの作品
蚊取り線香の上を、水色のガラス玉を抱えて飛行する蚊の群れ。日頃、蚊取り線香の煙にやられているので、その復讐に蚊取り線香に水をお見舞いして消してしまおうという蚊のイキなタクラミに、私は最大級の喝采を送ったのでありました。









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