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天才女性数学演奏家

テーマ:まちづくり
昨日はまた雪空に逆戻りでしたが、午後から浅井文化ホールで長浜市教育研究発表会が開催されました。何と今年は市長もご臨席、開会行事でご挨拶をされ、その後の研究発表、講評まで私の隣で聞いておられました。

市長さんの隣だと緊張して眠くならないかもと思っていたのですが、気づいたらやっぱり時々気を失っておりました。この後は記念講演だったのですが、その前に市長はご退席。残念そうに去って行かれました。

記念講演の演題は「算数・数学の魅力―国際数学オリンピックに参加してー」というもので、講師はジャズピアニストの中島さち子氏。何でジャズピアニストが数学の話を?しかもオリンピックってどうよ?

この方、1996年、1997年と高校在学中に国際数学オリンピックに出場し、金メダルと銀メダルを獲得されたというまさに天才。現在はジャズピアニストとして活躍しながら、会社を作って数学の教材開発も行っておられるそうです。

数学というのは「答えが一つ」というイメージがあるのですが、むしろ「多様な視点を育成する学問で、いろんな見方があるんだ」という中島さん。数学と音楽は似たところがあるそうで、即興で作曲してピアノ演奏も披露。

学校教育は先生から一方的に教えるというケースが多く、子供たちにじっくり考えさせる時間的余裕は無いと思いがちだけど、「自力解釈」や「体験」といったものが遠回りのように見えて実は近道なんだ、という示唆に富んだお話もありました。

しかし、これだけ天才だと逆に嫌味も無くて、ただただ感嘆するばかり。脳味噌は一体どうなってるんでしょうね?あ、そうそう、この方実は昨年講師として来浜される予定だったのですが、直前にインフルエンザに罹られて急遽キャンセルとなったんでした。

まさに忘れた頃にやって来た天才。ま、天才もインフルエンザに罹るってのはせめてもの慰めか。いや、アホは風邪ひかないっていうから、そのまんまじゃん。

破風堂々

テーマ:まちづくり
近くにありながら国宝彦根城については知らないことが多い、と以前にも書きました。前彦根市長のお話で、滋賀県各地の城の遺構を持ち寄ったことを知り、新聞で大隈重信が明治維新後の解体の危機を救ったことも知りました。

彦根城天守閣を初めて見た時に「何や、ちっちゃいな。これで国宝け?」と思った方多いのではないでしょうか?しかし、遠目から見ると、あるいは他の城と比較すると、小さいけど目鼻立ちのはっきりした美人、みたいな存在感もありますよね。

日経新聞の日曜「美の美」欄で国宝四天守が取り上げられているのですが、この間は彦根城特集。そこで彦根城の美しさ、迫力は「破風(はふ)」にあると書かれていて納得。

彦根城は3重の天守閣でありながら破風の数は何と18(妻側5、平側4 ×2面)で姫路城と並んで最多。5重の松本城でも7つ、4重の松江城は6つしかないそうな。ちなみに切妻破風に庇をつけたものは他に例を見ないとのこと。

広島大学の三浦教授によれば、「天守を飾るには漆喰や漆、金箔などの手段があるが、破風を増やすのが最も効果的。長持ちするし遠くからでも目立つ」。破風とは天守の美学そのものであり、それを最も体現してみせたのが彦根城だと。

家康は大坂に健在の豊臣家のにらみとして譜代の家臣井伊氏を彦根城に配置したわけですが、佐々木氏の流れをくむ京極家の居城であった大津城の移築で近江支配の正当性を与え、見事な破風を幾つも備えた新天守で政権の権威を内外に示したというわけです。

しかし同時期に築かれた池田氏の姫路城や尾張徳川家の名古屋城のように5重の天守を持てなかったのは、やはり家康の配下、陪臣にすぎなかった井伊家の家格の限界からだったようですが、凝りに凝った破風を多数設けることで、ハンディを補って余りあるものとしたのですね。

モンデクール

テーマ:まちづくり
長浜駅前の新しい平和堂、もうすぐオープンだそうですが、その店舗名称をめぐって先日ある方から聞いたウワサ話。

平和堂さんは、店舗規模によって名称を分けておられるようで、ビバシティは別格として、総合的なショッピングセンターは旧来の平和堂もしくは新店舗のアルプラザ、そして食品中心の中小規模のフレンドマート。

で、今回の駅前の店舗は「フレンドマート」の範疇に入るもので、オープン直前の店舗正面には「Friend Town(フレンドタウン)」の文字が踊っております。ですから、「フレンドタウン長浜駅前」ってのが店舗名称になるんでしょう、と皆思っておりました。

ところが、件のウワサの主の話によれば、これを聞いた平和堂の社長が「こんな名前ではダメだ。もっと長浜にふさわしい名前にしなければいけない」と言われたそうな。

「で、どういう名前になったんですか?」と尋ねますと、「あのな、モンデクールやて」「モンデクール???」「そう、もんで来~る」

大勢の人がもんで来る(帰って来る)のを迎える店にしたいという意気込みがこめられているようです。まあ、「もんで来る」という方言を知らない観光客からしてみれば、ちょっと洒落たフランス語に聞こえなくもありません。

「mont des coeur (心の山)」あるいは「monde et coeur (世界と心)」とか?。う~ん、意味的には何やピンと来んなあ。

そうこうしているうちに、英語の俗語で「非常に、実に」という意味の「mondo(モンド)」という言葉があることを発見いたしました。で、「クール(cool)」は最近はもっぱら「格好いい」という意味で使われますわな。

「mondo cool (モンドクール)」→「ごっつ格好ええ」。こんでどうや?


(追記)
昨日、近くを通りかかりましたら、「Friend Town」の文字が掲示されていたところに丁度足場が。ウワサは本当だったのでしょうか?

おとなとこども

テーマ:まちづくり
長浜市では近年、成人式は成人の日の前日の日曜日に行われるようで、教育委員も来賓としての招待状を頂くのですが、生憎日曜日は仕事で一度も出席させていただいたことはありません。

さて年齢的に20歳になれば、誰もが大人になるわけですが、先日読んだ「街場の共同体論」(内田樹/潮出版社)に、本当の意味での「おとな」は今の日本では5%、つまり20人に一人くらいしかいないのではないか、と書かれていました。

「おとな」というのはシステムの保全を自分の仕事だと思う人、わかりやすく言うと、例えば道に空き缶が落ちていたら、さくっと拾って自分の家に持ち帰り、空き缶のゴミ袋に入れて、ゴミの日に出すような人だというわけです。

道路に落ちた空き缶を拾うことは誰にとっても「自分の仕事」ではない。自分が捨てたわけではないから。そんなものは捨てた奴が拾うべきであって、通りがかりの人間の責任ではない。もちろんこれも理屈で、そういうのは「みんなの仕事」ではあっても「自分の仕事」ではない。大抵の人はそう考えるのではないでしょうか。

で、筆者は「こども」と「おとな」の違いは簡単だと言います。つまり、「こども」はシステムの保全は「みんなの仕事」だから「自分の仕事じゃない」と思い、「おとな」はシステムの保全は「みんなの仕事」だから「自分の仕事だ」と思う。これだけだと。

学校現場でも、多くの先生方が「おとな」のような子供に助けられ、あるいは「こども」のような大人に手を焼かれているのではないでしょうか。

筆者は何も全員が「おとな」である必要はないが、おとなの比率が7%、つまり15人に一人はいないと社会システムは破綻し始め、破綻した時に「システム回復は自分の業務契約に入っていない」「そんなリスクがあるとは前任者から引き継いでいない」「そもそも想定外だった」と責任を転嫁するのが「こども」の特徴だと。

一人でも多くの「おとな」を育てられるよう、そしてまず第一に自分が「おとな」であれるように心がけたいと思います。



今日は午後1時30分から教育委員会の2月定例会。毎回冒頭に委員長としてあいさつをするのですが、今日はこんな感じの話をしようかな、と書いてみました。でも、話し言葉では「大人」と「おとな」の区別がしにくいので、やっぱりやめよっと。

新長浜創生式

テーマ:まちづくり
くんさん既報の通り、昨日は午前10時から長浜市役所新庁舎竣工式記念式典。まずは9時前に到着し三番叟の準備。三役修業塾から太夫、三味線それぞれ4名ずつで曲を演じたのですが、私もその一員として出場させていただきました。

それが終わると、裃を脱いで羽織に着替え、紋付羽織袴姿で来賓席へ移動。教育委員長は長浜市庁舎検討委員会委員に名を連ねており、その肩書でご招待いただきました。前から3番目の列でしたが、幸い一番端の席でしたので、あまり目立たず着座することができました。ま、格好は目立ってたでしょうが。

さて、100年に一度というような式典ですから、次から次へと来賓の祝辞が続きますが、何と石破茂地方創生担当大臣が遅れて途中入場され、祝辞と記念講演を。簡潔で歯切れの良い上野代議士や低音が魅力の三日月知事の祝辞も良かったのですが、石破さんの前ではやはり霞みますな。

まず何で自分がここに来たかという入りから。「実は9月頃に藤井市長が私の所に来られまして、『おい石破君、12/28日は暇か?』と。まあ、そんな時期に暇な人はあまりいないと思うんだけど、一体何ですか?」と尋ねると、

長浜市役所の竣工式だというわけですね。そんな全国の市役所の竣工式に大臣がで全部出るわけいかないでしょ、と言うと、いや地方創生のモデル黒壁の町を見ずして、地方創生大臣は務まらん、とか何とか説得されて...」となったそうです。

ま、藤井市長の代議士および秘書時代からの長い付き合いがあってのことなのでしょう。今年は滋賀県で始まり滋賀県で終わる、ってほど滋賀県には来県されたという大臣。党幹事長として県知事選は敗北。その相手の三日月氏と隣席でしたが、この日ばかりは呉越同舟か。

大臣の講演は時にユーモアも交えながら、これからは地方が立てた独自のプランに基づいて、国は情報、人、金の面で全面的にバックアップする。これまで歴史を変えてきたのは中央ではなくて、常に地方だった。と檄を飛ばされます。

竹下内閣のふるさと創生資金の話もされました。キャバレーを作って3年で潰れた所、金塊を買った市町村もあった、と。何に使うかでその地方が試されたんだ、ということでしたが、奇しくもその資金の一部を曳山祭三役修業塾の創設に充てた長浜市。新庁舎竣工に塾生で三番叟の披露をできたことは何よりでした。

公共事業、企業誘致に頼らない雇用創出、一層の観光客の取り込み等懸案は山積みですが、新庁舎の竣工式が新長浜の創生式にならんことを願ってやみません。竣工式に係られた関係者の皆様、お疲れ様でした。

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