おちょぼ

テーマ:よもやま話
正月に家族でおせち料理をいただいたのですが、娘が母に「おばあちゃん、これ食べるか?」と聞いては料理を皿に取り分けようと気をきかしておりますと、母は「おん、何でもちょぼっとづつでええで」。「ほやな、おちょぼ口やでな」

なんて会話をかわしながら、「おちょぼ口って何で言うん?」と娘。おいおい、正月ぐらいそういうことから解放させてくれ、と思いながらも、隣の息子に「タブレットで調べてくれ」と頼みます。

ほほーう、「ちょぼ」とは「点」と書き、樗蒲(ちょぼ)という博打の采の目の打ち方に似ていることからいうらしい。あ、そう言えば以前に「ちょぼいち」という題で書いたことを思い出しました。

点のことを「ちょぼ」と言ったりしますよね。おちょぼ口もサイコロの点のように、小さくかわいい口ということなんですね。そうすると母の言う「ちょぼっとだけ」ってのもここから来てるのか?

ちなみに、歌舞伎で地の文を義太夫節で語ることも「チョボ」といい、これは床本の語る部分に傍点を打ったところからの名称だそうです。こういうことから、太夫・三味線を指して「チョボ」と言うこともあるそうですが、最近はあまり使われないような気がします。

小さいことが褒め言葉になる場合は別として、「チョボ」というのは、取るに足りないものという侮蔑の意味が含まれるからかもしれません。

「オチョボていうたら、『おちょぼさん』は岐阜県にあるのに何や滋賀県からの方がようけ行かあるような気がするわ」と岐阜県出身の母。

「おちょぼさん」の愛称で有名なお千代保稲荷の語源は多分別だと思いますが、確かに商売をやっておられる方が月末にここにお参りに行かれるという話はよく聞きます。

私は一度行ったきり。もっぱらお多賀さん派です。だから商売下手なのかなぁ?

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