創作時事用語

テーマ:言葉・漢字
昨日、朝日新聞に「創作時事用語」コンテストなるものの優秀作品が掲載されておりました。創作四字熟語や今年の漢字などはもうお馴染みですが、また新しいものができたんですな。

さて最優秀賞に選ばれた作品は、「ゆーとおり世代」。自分で考えず、決断しない人たちを言うそうな。ゆとり世代の「いい子なんだけど言われるまま」という特徴をうまく表してますね。審査員のみうらじゅんさん、「オヤジギャグ・スレスレの感じがいいんじゃないでしょうか」。確かに!

優秀賞や審査員賞を見てみると、体力・知力・行動力を備えたピンピンした老人を表した「ピン老人」。そうした元気のいい高齢者の老いらくの恋を表した「老いラブ」。こうした高齢者相手の産業は「ジバ産業」として脚光を浴びる時代のようです。

なるほど!と思ったのは「追い焚き増税」。一気に熱い風呂には入れないが、徐々に上げれば平気なように、徐々に税率を上げる消費税の引き上げ方を皮肉った言い方。会社をリストラされるなど不安定な就業状態で生きていくことを余儀なくされた人の立場を表した「個人的自営権」も何か悲しいな。

「ボケブラリー」は徘徊老人のことかと思いきや、知ったかぶりが、さも難しい言葉を知っているかのように見せて自慢気に話すボケぶり、だそうな。しかし「老人の気の利いたボケ」の方が意味と直結しやすいような。

子どもや年寄りへの虐待、駅員への暴行など立場が弱く抵抗できない者たちにストレスをぶつける「ストレスラー」。こういう人、確かに増えてるみたいですね。

さらに「不祥事を起こした人を徹底的にたたくことで気持ちよくなったり、歯止めがきかなくなっている状態」を表した「ジャスティス・ハイ」。

何でこれが選ばれたのかちょっとわかりにくかったけど、創作時事用語コンテストの主催者が朝日新聞とベネッセと聞いて納得。ま、「ピン老人」や「ストレスラー」の「ジャスティス・ハイ」を黙って見ている「ゆーとおり世代」。これが今の日本か。

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