かむ

テーマ:言葉・漢字
3ヶ月前に「亀裂歯症候群」というタイトルで書きましたが、先日メンテナンスで歯医者さんに行った時に診てもらいましたら、やはり右上の奥歯がはっきり割れていることが判明いたしました。

神経の無い歯が割れることはあっても、神経が生きたまま歯が割れることは極めて稀な症例とのことで、先生も十数年の歯科医人生で初めてとのこと。ま、とりあえず歯を丸ごと抜かずに割れていない部分は残すべく治療していただくことになりました。

「それにしても、よほど『かむ』力が強いんですね」と先生がおっしゃったわけですが、「かむ」という語を辞書で引きますと、「嚙む」「咬む」「嚼む」と3つ出てまいります。

大辞泉では、それぞれの違いについては書かれておりませんでしたが、語感の辞典によりますと、「嚙む」は歯で食べ物などを挟んで砕く意として使われる基本形で、「咬む」は動物がかみつく意を書き分けて示す場合の表記だそうな。さらに「嚼む」は咀嚼の「嚼」ですが、細かく噛み砕く意を明確にする意図がある時に用いられることがあるようです。

私に関して申し上げますと、自らの歯を自らの歯で割り折るほどの力でかんでいるようでありますから、動物的な「咬む」がふさわしいのかもしれません。

ところで、「かむ」と言えば、「鼻をかむ」はどんな字を書くのかわかりますか?「嚙む」や「咬む」では鼻を怪我しそうだしなぁ、と調べてみますと、こんな字があるのですね、「手偏に鼻」で「」という字が書かれておりました。

これじゃ、もろ「手鼻(てばな)」ですよね。そう言えば、日本人は丁寧にティッシュなどで鼻をかみますが、鼻の高い欧米人は平気で手鼻をかむ印象があります。潔くもありますが、かんだ洟はどう処理するのか考えると手放しでは評価できませんな。

♪あなたが擤んだ....

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2014/09      >>
31 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 1 2 3 4

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧