上草野小のコメンスメント

テーマ:まちづくり
昨日は小学校の卒業式。教育委員(もしくは教育委員会事務局員)は原則的に中学校の卒業式で告辞を読むのですが、小学校に関しては今年で校長先生が退職される場合には卒業式に出席して祝辞を読むことが慣例になっているようです。

今年は実に9人の校長先生が退職されるということで、私もそのうちの1校である上草野小学校の卒業席に参列させていただきました。同校は今年度で140年の歴史を閉じ、4月からは下草野小と統合、浅井小として新しく生まれ変わります。

通常は事務局でお作りいただいた原案を若干手直しした祝辞を読み上げるのですが、今回は上記の事情も加味して拙文ながら自分で文章を考えてみることにいたしました。

幸い先日学校訪問によせて頂いたところですので、その時に6年生が授業で習っていた谷川駿太郎さんの詩から始めることにしました。そうそう、この間ブログに書いた「つかの間」ネタも使いながら。

そして、英語で卒業式は「終わり」ではなく「始まり」を意味する「コメンスメント」と言うんだと申し上げたのですが、これは卒業生が新たなステージに向かう出発であるとともに、同校自体が長い歴史を閉じることを悲しむのではなく、新しい歴史のスタートを決意するセレモニーであってほしいという気持ちをこめたつもりです。

八木校長先生は「各界で活躍し上草野の名を世界に知らしめてほしい」と祝辞を述べられましたが、確かに「御国の明日を担いたる 誇りも高く一筋に 行く手はるかに望みつつ 使命に励む学び舎ぞ」という格調高き校歌の一節さながらに、この地は元代議士の草野一郎平氏をはじめ多くの人材を輩出しておられますよね。

当地はその昔「草野庄」と呼ばれた荘園で、平治の乱に際して野瀬の大吉村に源義朝をかくまった草野定康に義朝がその所領を安堵したことが「吾妻鏡」にも記載されているほどの由緒ある土地でもあるそうです。(日本歴史地名体系/平凡社より)

浅井小という名で新生はされますが、卒業生、在校生の皆さん、どうか草野の地に生まれ育ったことを誇りに思い、今年退職される校長先生のおっしゃった願いをかなえるべく歩んでいって下さい。

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2014/03      >>
23 24 25 26 27 28 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 1 2 3 4 5

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧