小さな親切 大きなお世話

テーマ:よもやま話
またまた学校訪問ネタで恐縮なんですが、某校の社会の時間で国連のことを教えておられまして、「何で日本はこんなにたくさん国連にお金を出してやあるんやろ?」という先生の質問に、誰かが「過去にいろいろお世話になったからかな」と答えていました。

すると先生、「ほ~っ、なるほど、どんなお世話になったんやろね~?」「大震災の時とか」という声に混じって、ぽつりと聞こえた「大きなお世話」。思わず笑ってしまいましたがな。

大きなお世話で思い出した「小さな親切 大きなお世話」のフレーズ。私が小学生の高学年の頃におもむろに「小さな親切運動」ってのが展開されたんですが、皆さんは覚えておられませんか?
こんなバッチつけて

1963年に東大の卒業式の告辞で茅誠司総長がその重要性を訴えたことが始まりだったようですが、それから10年近く経って、長浜市の小学校でも真剣に取り組みが始まったのでしょう。何か無理やり「誰々さんが◯◯のような親切をしました」という推薦カードみたいなのを書かされた覚えがあります。

その運動もいつの間にか「小さな親切 大きなお世話」のフレーズと共にしぼんでいったような気がするのですが、調べてみるとまだ運動自体は継続しているんですね。

この場合、「大きなお世話」という言葉は当然「余計なおせっかい」というニュアンスで使っているわけですが、ある方のブログを読んでいたら、本当は「大きなお世話」は「大きな恩恵」、つまりこちらがちょっとした気遣いでやったことでも、相手にとっては大きな手助けになる、という意味だったのが曲解されたのでは、と書かれていました。

例えば、私たちがちょっちゅう口にしている「お世話になります」。これは明らかに恩恵を受けたことに感謝する言葉ですよね。まあ、こういう風に考える人ばかりであれば、小さな親切運動も廃れることはなかったのかもしれません。

もう一つ、同時期にオアシス運動というのも実施されてまして、私の学校では「おはよう」「ありがとう」「しんせつ」「すみません」の頭文字を取ったと説明されていたんですが、子供心に挨拶の言葉の中に「親切」だけが浮いている違和感を感じていました。

大人になって調べてみると、どうやら「し」は「失礼します」の「し」だったらしい。小さな親切運動が大きなお世話をしたようだ。

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2014/03      >>
23 24 25 26 27 28 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 1 2 3 4 5

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧