ゴディバ亀

テーマ:よもやま話
今日はホワイトデーでバレンタインデーのチョコレートのお返しをする日だそうな。実は、私今年は久しぶりに家族以外の女性からチョコレートを頂いたんです。しかも、ゴディバ。

ゴディバといえば、バレンタインデーの日のえべっさんのブログで初めてその名の由来を知りました。つまり、

11世紀の英国にレオフリックという伯爵が居て、非常に厳しい重税を領民に課していた。そこで妻であるゴディバ夫人が、夫に税を軽くするよう頼んだのですが、伯爵は「おまえが裸になって馬に乗り、町じゅうを歩いたら願いを聞き入れる」と無理難題を言ったわけですね。

ところが何と、ゴディバ夫人は領民のためにそれを実行することを決意し、その話を知った領民たちは、夫人が決行する当日は、窓を閉め誰も外を見ないように申し合わせたそうです。こうしてゴディバ夫人の勇敢なる行動によって伯爵は減税を余儀なくせられた、という話。

これを知って私、えべっさんのブログに思わず、「一糸まとわぬ姿で町を廻ったレディ・ゴディバの姿を見ないように窓を閉ざして敬意を表した領民たちの我慢強さに感服いたしました」とコメントしてしまいました。よく誰も覗き見しなかったな、と。

ちなみに日本では覗き見をするスケベな男を「出歯亀」と呼びますが、これは明治時代に池田亀太郎という名の女風呂覗きの常習犯が居て、こいつが出っ歯だったことに由来するそうな。英国は紳士の国だから出歯亀は居なかったのかな?と思いきや、

先日「日本人のための世界史入門」(小谷野敦/新潮新書)という本を読んでいたら、英語の「ピーピング・トム(peeping Tom)」すなわち日本でいうところの「出歯亀」の由来が書いてあってびっくり。

何と、ゴディバ夫人の裸をのぞき見していた男がたった一人だけおり、その男の名前が「トム」であったため、出歯亀と同じように覗き見するようなスケベな男のことを英国では「ピーピング・トム」と言うようになったんだそうな。

出歯亀のホントの語源は「ゴディバが見え」→「ディバが見え」→「デバガメ」だったりして。

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