みっき

テーマ:よもやま話
先日、店で胡麻油の瓶詰めをしておりましたら、表を元市長のMさんがお通りになられまして、「油甚さ~ん、いつもさざなみ通信楽しく読ませていただいてますよ。あなたたちも『うめぼし』って言ってたんだね」とおっしゃいます。

さざなみ通信8/24号に掲載していただいた、7/30のブログ「うめぼし」をご覧になってのコメントだったのですが、続けて「僕たちの時は『みっき』というのも使ってたんだけど、あなたたちの時代はどう?」とお尋ねになられます。

「みっき~?」。そう聞いて浮かんでまいりましたのは、やっぱりまずネズミ。いやいや、違うな。「にっき玉」でもないしな、駄菓子は買ってたけど。すると脳の海底に横たわっていたカレイに釣り針が引っ掛かって持ち上がるように記憶が蘇ってまいりました。

「あぁ、みっき、みっき、言いました。タイムのことですよね」。「そうそう、タイムのこと。遊びとかを中断したいときにね、いう合図」。他に「たんま」などという言い方もありましたが、あれは「タイム」が訛ったものでしょうね。

しかし、「みっき」の方は何でそう言うのかさっぱり見当がつきません。Mさんも語源については「さあ、何でだろうね」と思い当たる節は無さそうでした。

Mさんが立ち去られた後にさらに記憶の糸を手繰っていきますと、「あ~ぶらみっき~かぶった」という呪文みたいな言葉もあったことを思い出しました。メジャーな言い回しで言うとと「エンガチョー」みたいな用法で。

ちなみに「エンガチョー」は「縁もしくは穢(けがれ)をチョン切る」ところからという説が有力ですが、「油みっき被る」の方は、それによって自分の体に「バリア」を張るみたいなニュアンスですね。そう言えば「バリア、バリア!」というのも使っていたような覚えがあります。

とすると、「みっき」というのは何かの御守みたいなものなのか?まさか、これもヘブライ語か?大辞泉で「みっき」を調べてみましたが、当然あるわけなし。その後を眺めておりましたら「みつきっこう(三つ亀甲)」というのが出てまいりました。

あれ?これって浅井家の家紋じゃなかったっけ。もしかすると「みっき」=「三つ亀甲」か?水戸黄門の葵の御紋よろしく、それを見せれば時間を止められる権威とか穢れからの防護みたいなパワーがあると信じられていたのでしょうか?待てよ、ダビデの星の内側って亀甲じゃないか....。やっぱりユダヤ系?

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