おこがましい

テーマ:言葉・漢字
先日ブログを書いていて、何気なく「おこがましい」という言葉を打って変換すると候補に「烏滸がましい」と出てまいりました。ほほう、こんな字を書くんですね。

ちなみに「身の程をわきまえない、差し出がましい」という意味で使われるこの言葉、「おこ」+「がましい」から成っております。「がましい」は「◯◯の様子である、◯◯のきらいがある」という意味ですので、「おこのようだ」ということですね。

「おこ」とは何か、と調べますと「おろかなこと、ばかげていること」とあり、漢字が3つ当てられてあります。すなわち、一つが「痴」。白痴や痴呆の「痴」という字です。これはまあ解りますね。

次が「尾籠」。ちょっと汚い話をする場合、予め「びろうな話ですけど」という断りを入れる時がありますが、あの「びろう」はまさにこの「尾籠」という字。先に「おこ」があって後で「びろう」と音読みするようになったみたいです。

そしてワープロの変換でも出てきた「烏滸」。これは後漢時代の中国で黄河や揚子江に集まるやかましい人達をさしていた言葉で、「滸」すなわち水際、に集まる烏(カラス)に例えているわけです。

やかましいと言えば、いつも賑々しく開催されますオフ会の日程が発表されましたな。えべっさん、幹事さんご苦労さまです。

くんさんが次回の幹事は油甚さんの噂、なんてプロフィール欄に未だに書いておかれますが、まさにそういう場合に使うんですね、それは「烏滸がましい」と。



(参考)
差し出がましいようですが、辞書で「おこ」の直前に載っている言葉を見ると「おけんつう」とあります。意味は「毛髪の少ないこと、また、その人」ですって。


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