箔がつく
テーマ:よもやま話
2014/12/26 09:10
昨日、ゆうこりんさんがクリスマスのローストチキンのことを書いておられましたが、筍さんが「持つとこに銀紙巻いたって~」とコメント。わ、銀紙って懐かしい響き。
そう、今でこそアルミホイル、もしくは単にホイルと呼んでおりますアルミ箔はかつて「銀紙」と呼ばれていたことを思い出しました。当時は、アルミという金属があまり馴染み深いものではなかったんでしょうね。そこで一段格上の「銀」、さらに「銀箔」では嘘になるので似た形状の「銀紙」と呼んだのか?
銀紙というのは、折紙の中にも入っていますが、厳密に言うと裏に紙が貼られているものを指すんですね。でもあれも銀ではなくて、実際はアルミなので「アルミ紙」と呼ぶべきか。いや、日本ではアルミ=準銀と考えた方がいいのかも。
さて「アルミホイル」は、英語ではAluminum foil。foilはホイルでなしに「フォイル」なんですな。foilの語源はラテン語のfolium(葉)から来ているそうな。なるほど、アルミホイルがくしゃくしゃとなった時、何となく葉脈っぽいですもんね。
さらにこれと紛らわしいのが「アルミホイール」。伸ばすだけで重さが100万倍くらいになってしまいますがな。日本人は「ホイール」と言いますけど、英語のwheelの発音聞くと、「ウィール」と聞こえますから別物みたいですね。もっともこれも実は合金だそうで、英語ではalloy(合金)wheelと呼ばれるんだとか。
こうした呼び方の推移を見ていると、まさに「箔が付く」という言葉が浮かんでまいります。「何かのきっかけによってそのものの評価が高くなる。値打ちが上がる」という意味で使われますね。
ところが、fleapediaによれば、「『外側が金箔で飾られる』というこの言い方には、『実体はたいしたことないのに』という、ひがみ根性のまじった冷ややかな視線も感じられ、ちょっとしたきっかけでまたすぐに評価や値打ちが下がり、『箔が落ちる』ことになる」と書かれていました。
なるほど、近年やたら頻繁に実施される「◯◯博」とやらいうイベントも、むしろ「◯◯箔」とした方が良さそうな...。
そう、今でこそアルミホイル、もしくは単にホイルと呼んでおりますアルミ箔はかつて「銀紙」と呼ばれていたことを思い出しました。当時は、アルミという金属があまり馴染み深いものではなかったんでしょうね。そこで一段格上の「銀」、さらに「銀箔」では嘘になるので似た形状の「銀紙」と呼んだのか?
銀紙というのは、折紙の中にも入っていますが、厳密に言うと裏に紙が貼られているものを指すんですね。でもあれも銀ではなくて、実際はアルミなので「アルミ紙」と呼ぶべきか。いや、日本ではアルミ=準銀と考えた方がいいのかも。
さて「アルミホイル」は、英語ではAluminum foil。foilはホイルでなしに「フォイル」なんですな。foilの語源はラテン語のfolium(葉)から来ているそうな。なるほど、アルミホイルがくしゃくしゃとなった時、何となく葉脈っぽいですもんね。
さらにこれと紛らわしいのが「アルミホイール」。伸ばすだけで重さが100万倍くらいになってしまいますがな。日本人は「ホイール」と言いますけど、英語のwheelの発音聞くと、「ウィール」と聞こえますから別物みたいですね。もっともこれも実は合金だそうで、英語ではalloy(合金)wheelと呼ばれるんだとか。
こうした呼び方の推移を見ていると、まさに「箔が付く」という言葉が浮かんでまいります。「何かのきっかけによってそのものの評価が高くなる。値打ちが上がる」という意味で使われますね。
ところが、fleapediaによれば、「『外側が金箔で飾られる』というこの言い方には、『実体はたいしたことないのに』という、ひがみ根性のまじった冷ややかな視線も感じられ、ちょっとしたきっかけでまたすぐに評価や値打ちが下がり、『箔が落ちる』ことになる」と書かれていました。
なるほど、近年やたら頻繁に実施される「◯◯博」とやらいうイベントも、むしろ「◯◯箔」とした方が良さそうな...。
バレていたのか
テーマ:よもやま話
2014/12/25 09:01
今日はクリスマス。目が覚めたら枕元にプレゼント。子供たちにとっては1年で一番楽しみな朝かもしれませんね。子どもが大きくなり、そんな生活とはちょっと縁遠くなりました。
私たちが子供の頃は、確か紙製の赤い長靴の中にお菓子の詰め合わせの入ったものがプレゼントの定番だったように思いますが、今はそんな子供騙しで満足する子供は居ないのかもしれません。しかし、子供騙しに騙されんかったら子供ちゃうやろ。
さて先日、戸棚を整理していたら、面白いものが出てまいりました。どうやら、息子がサンタさんにプレゼントをおねだりする手紙のようです。小学校3,4年頃でしょうから、もう10年以上も前か。
何が書いてあるか読めんてか。では、息子に無断でちょっと披露いたしましょう。
「サンタさん、メリークリスマス。さて、いきなりですが、ゲームボーイアドバンスをください・・・おねがいします。あと、ワンダースワンとまちがえないでね。なにしろ、お母さんみたいにどぢだときいたので、お父さんみたいにしっかりしてください。」
なるほど、ゲームボーイ流行りましたね。今はどうなっているんでしょう。両親のこともちゃんと把握できていて、なかなか感心。さらにカッコ書きで手紙は続きます。
(お母さんにはないしょだから、やくそくやぶるとお父さんの◯んをつつくから....)
っておい、これもうサンタさんがお父さんだということわかって書いてるんとちゃうの。てことは、さっきの文章はヨイショかよ。だいたい、この年頃なんですかね、バレちゃうのは。
(追記)
おかげさまで、ち◯はつつかれずにすみました。
私たちが子供の頃は、確か紙製の赤い長靴の中にお菓子の詰め合わせの入ったものがプレゼントの定番だったように思いますが、今はそんな子供騙しで満足する子供は居ないのかもしれません。しかし、子供騙しに騙されんかったら子供ちゃうやろ。
さて先日、戸棚を整理していたら、面白いものが出てまいりました。どうやら、息子がサンタさんにプレゼントをおねだりする手紙のようです。小学校3,4年頃でしょうから、もう10年以上も前か。
何が書いてあるか読めんてか。では、息子に無断でちょっと披露いたしましょう。
「サンタさん、メリークリスマス。さて、いきなりですが、ゲームボーイアドバンスをください・・・おねがいします。あと、ワンダースワンとまちがえないでね。なにしろ、お母さんみたいにどぢだときいたので、お父さんみたいにしっかりしてください。」
なるほど、ゲームボーイ流行りましたね。今はどうなっているんでしょう。両親のこともちゃんと把握できていて、なかなか感心。さらにカッコ書きで手紙は続きます。
(お母さんにはないしょだから、やくそくやぶるとお父さんの◯んをつつくから....)
っておい、これもうサンタさんがお父さんだということわかって書いてるんとちゃうの。てことは、さっきの文章はヨイショかよ。だいたい、この年頃なんですかね、バレちゃうのは。
(追記)
おかげさまで、ち◯はつつかれずにすみました。
軍はなくとも
テーマ:よもやま話
2014/12/24 08:53
一昨日、五本指の靴下のことを書いたのですが、えべっさんから「これは軍足とは言わないのでしょうか?」というコメントを頂戴いたしました。結論から言うと、そう呼ぶ場合もあるけど、一般的には軍足も普通のソックスの形状のものを指すようです。
と言うか、普段当たり前に使っている「軍手」。あれって、軍用手袋の略、つまり軍隊で使われていた手袋ということなんですね。同様に軍足も軍隊で使われていた足袋、というか靴下なわけ。
軍隊の無い日本国で「軍手」とはけしからん!って言いそうな、頑なな護憲主義者が居られそうな気がするのですが、幸いそういう言葉狩りの風潮は、この件に関しては無いみたいですね。
軍手、軍足と来れば「グンゼ」。ひょっとして、あそこは軍用の下着を製造していたのでしょうか?玉を弾(たま)から保護するパンツとか?グンゼ・はくんぜ・当たらんぜ、みたいな。
と思って調べてみると、さにあらず。グンゼは元々明治29年に京都府何鹿(いかるが)郡綾部で「郡是(ぐんぜ)製糸株式会社」という名前で設立されたそうな。「郡是」とは「郡」の「是」、すなわち郡の方針。
当時の農商務省次官・前田正明氏の「今日の急務は国に国是を、県に県是を、郡に”郡是”を定るにあり」という言葉から「郡是」をとり、何鹿郡の発展を願い、地元の養蚕農家を奨励したのだそうです。何と崇高な社名なんでしょうか。
ちなみに、同じ下着メーカーの「ワコール」は、創業者である塚本幸一氏の父・粂次郎が自分で興そうと考えていた社名「和江」(近江の通称「江州」にちなみ、「江州に和す」という意味を持つ)の名を永遠に留めるという意味を込めて作った商標「和江留」をカタカナ表記にして「ワコール」になったそうです。
さすがワコール、「寄せて寄せて上げる」的な命名法ですね。
と言うか、普段当たり前に使っている「軍手」。あれって、軍用手袋の略、つまり軍隊で使われていた手袋ということなんですね。同様に軍足も軍隊で使われていた足袋、というか靴下なわけ。
軍隊の無い日本国で「軍手」とはけしからん!って言いそうな、頑なな護憲主義者が居られそうな気がするのですが、幸いそういう言葉狩りの風潮は、この件に関しては無いみたいですね。
軍手、軍足と来れば「グンゼ」。ひょっとして、あそこは軍用の下着を製造していたのでしょうか?玉を弾(たま)から保護するパンツとか?グンゼ・はくんぜ・当たらんぜ、みたいな。
と思って調べてみると、さにあらず。グンゼは元々明治29年に京都府何鹿(いかるが)郡綾部で「郡是(ぐんぜ)製糸株式会社」という名前で設立されたそうな。「郡是」とは「郡」の「是」、すなわち郡の方針。
当時の農商務省次官・前田正明氏の「今日の急務は国に国是を、県に県是を、郡に”郡是”を定るにあり」という言葉から「郡是」をとり、何鹿郡の発展を願い、地元の養蚕農家を奨励したのだそうです。何と崇高な社名なんでしょうか。
ちなみに、同じ下着メーカーの「ワコール」は、創業者である塚本幸一氏の父・粂次郎が自分で興そうと考えていた社名「和江」(近江の通称「江州」にちなみ、「江州に和す」という意味を持つ)の名を永遠に留めるという意味を込めて作った商標「和江留」をカタカナ表記にして「ワコール」になったそうです。
さすがワコール、「寄せて寄せて上げる」的な命名法ですね。
トクヤマだそ~だ
テーマ:油甚本店
2014/12/23 09:01
当店では、昔メーカーから頂戴した木製および琺瑯製の看板を下の写真のように並べて掲示しております。古い看板ですので、現在では社名などが変わったりしているものがほとんど。
それらの会社に所縁がある観光客が偶々通りがかりに見つけて、「わぁ~、懐かしいなあ」と写真を撮って行かれることも時々ございます。
さて先日日曜日に店番をしている時に来られた方は、このうちの「徳山塩安」の看板の写真を撮らせて下さい、と。何でも以前同社に勤務されていたとか。ちなみに「塩安」とは塩化アンモニウムの略で肥料の一種。
「この会社は今は徳山曹達(ソーダ)って言うんですよね」と私が申しますと、「ソーダ、ソーダ」なんてことは言われるはずもなく、「いや、今は単に徳山、片仮名でトクヤマという社名に変わりました」と。「へぇ~、そうなんですかぁ」
こうやってお客様に教えていただくことがままあるのですが、続けて「ここに赤でNSKと書かれているでしょ。これ何でかわかりますか?」と聞かれます。
「そんなことどうでも塩安」と一瞬口走りそうになりましたが、しばらく考えまして、何も答えられないのもしゃくなので「窒素、リン酸、カリとか?」とかとええ加減に。
「あ、違います。創業時はね日本曹達工業という名前だったんです。だから日本(N)、曹達(S)、工業(K)の頭文字をとってNSKなんです」。「ほほぉ~、なるほどぉ」
後で調べてみますと、確かに1918年に日本曹達工業株式会社設立、と書いてありますわ。で、1936年に徳山曹達に社名変更、単なるトクヤマになったのは1994年といいますから、もう20年も経ってるんですね。
ちなみに山口県の徳山といえば、石油業界では出光興産の徳山製油所がある所というイメージなのですが、今年3月に原油処理機能を停止し、エチレン、プロピレンを中心とする石油化学製品を生産する徳山事業所へと姿を変えたとか。徳山市も合併で2003年から周南市に。
さらに、出光は昭和シェルを買収へ?時代は常に移ろいますな。
それらの会社に所縁がある観光客が偶々通りがかりに見つけて、「わぁ~、懐かしいなあ」と写真を撮って行かれることも時々ございます。
さて先日日曜日に店番をしている時に来られた方は、このうちの「徳山塩安」の看板の写真を撮らせて下さい、と。何でも以前同社に勤務されていたとか。ちなみに「塩安」とは塩化アンモニウムの略で肥料の一種。
「この会社は今は徳山曹達(ソーダ)って言うんですよね」と私が申しますと、「ソーダ、ソーダ」なんてことは言われるはずもなく、「いや、今は単に徳山、片仮名でトクヤマという社名に変わりました」と。「へぇ~、そうなんですかぁ」
こうやってお客様に教えていただくことがままあるのですが、続けて「ここに赤でNSKと書かれているでしょ。これ何でかわかりますか?」と聞かれます。
「そんなことどうでも塩安」と一瞬口走りそうになりましたが、しばらく考えまして、何も答えられないのもしゃくなので「窒素、リン酸、カリとか?」とかとええ加減に。
「あ、違います。創業時はね日本曹達工業という名前だったんです。だから日本(N)、曹達(S)、工業(K)の頭文字をとってNSKなんです」。「ほほぉ~、なるほどぉ」
後で調べてみますと、確かに1918年に日本曹達工業株式会社設立、と書いてありますわ。で、1936年に徳山曹達に社名変更、単なるトクヤマになったのは1994年といいますから、もう20年も経ってるんですね。
ちなみに山口県の徳山といえば、石油業界では出光興産の徳山製油所がある所というイメージなのですが、今年3月に原油処理機能を停止し、エチレン、プロピレンを中心とする石油化学製品を生産する徳山事業所へと姿を変えたとか。徳山市も合併で2003年から周南市に。
さらに、出光は昭和シェルを買収へ?時代は常に移ろいますな。
五本指の靴下
テーマ:よもやま話
2014/12/22 09:07
先日、車でしまむらのところを通りかかった時に、靴下を買わなあかんことを思い出し、ハンドルを切り駐車場へ。他の物は買わないのですが、なぜか靴下はしまむらで買う習慣があります。
何ででしょうね?しまむらはブランド物(と言っても大したことはないけど)も適当に置いてあり、種類も多いからか。しかし、同じ柄でサイズが同じものは一つしかないようで、あれで売り場の省スペースを図っているのでしょうか。
で、大抵3足で700円から1000円くらいのを買うのですが、これがええやろか、あれがええやろかと迷いながら商品を物色いたします。
そんな中で目に入ったのが、五本指のソックス。これは健康にいいと言われてますよね。指の間が蒸さらないし水虫予防にもなるのでしょう。
今まで一度も履いたことないけど、いっぺん試してみるか、と手に取りかけたのですが、それを履いて靴を脱いだ時に他人に見られた場面を想像し、「これはあかんわ、やっぱり」と売り場に戻してしまいました。
パッチを履くのが平気なオッサンのくせに何をいまさら、であることは重々承知なんですが、あの五本指ソックスの間抜けな表情をどうしても許容することができないのです。女性用に指の色が一つずつ違う可愛いものもあるようですが、オッサンにはなぁ。
手袋はむしろミトンはドラえもんみたいで、5本指の方がフォーマルな感じなのに、靴下の方はどうして逆なんでしょうかね?足の指は5本あるとは言いながら一体感が強いからでしょうか?(いや、最近は5本指のシューズすら登場し始めたらしい)
愛用されている方があったらごめんなさい。でも、これもパッチの法則で履く人が6割を超えると一気にメジャーになるのでしょうか。そんな時代が来ましたら足からず。
何ででしょうね?しまむらはブランド物(と言っても大したことはないけど)も適当に置いてあり、種類も多いからか。しかし、同じ柄でサイズが同じものは一つしかないようで、あれで売り場の省スペースを図っているのでしょうか。
で、大抵3足で700円から1000円くらいのを買うのですが、これがええやろか、あれがええやろかと迷いながら商品を物色いたします。
そんな中で目に入ったのが、五本指のソックス。これは健康にいいと言われてますよね。指の間が蒸さらないし水虫予防にもなるのでしょう。
今まで一度も履いたことないけど、いっぺん試してみるか、と手に取りかけたのですが、それを履いて靴を脱いだ時に他人に見られた場面を想像し、「これはあかんわ、やっぱり」と売り場に戻してしまいました。
パッチを履くのが平気なオッサンのくせに何をいまさら、であることは重々承知なんですが、あの五本指ソックスの間抜けな表情をどうしても許容することができないのです。女性用に指の色が一つずつ違う可愛いものもあるようですが、オッサンにはなぁ。
手袋はむしろミトンはドラえもんみたいで、5本指の方がフォーマルな感じなのに、靴下の方はどうして逆なんでしょうかね?足の指は5本あるとは言いながら一体感が強いからでしょうか?(いや、最近は5本指のシューズすら登場し始めたらしい)
愛用されている方があったらごめんなさい。でも、これもパッチの法則で履く人が6割を超えると一気にメジャーになるのでしょうか。そんな時代が来ましたら足からず。