さかしま
テーマ:言葉・漢字
2014/12/11 09:15
minoriさんが、長治庵で開かれたアロママさんのハンドクリーム教室に参加された時の写真を掲載されていたのですが、なぜかほとんど逆さま。それを「さかしま」と表現されるのに反応してしまいました。
これって「逆さま」の方言なんでしょうか。ま、意味は同じなんでしょうけど、最近は「さかしま」とは言わんなぁ。でも木之本出身の私の祖母は言ってたような気がするなあ。
ところで「逆さ」とも言いますが、これは「逆さま」の略だそうで、「逆さ富士」「逆さ睫毛」などの慣用表現以外ではあまり使われなくなり、「さかさま」よりも古風な感じになっている、と語感の辞典では説明されています。
ま、「逆さま」も「逆さ」もどちらにせよ、くだけた会話で使われる和語で、「逆(ぎゃく)」というのが正式の表現法なんですね。もっとも最近は「真逆(まぎゃく)」などという言葉が市民権を得ていますが、「まさか」も漢字で書くと「真逆」となるそうだからややこしい。
さて、実は「さかしま」は方言ではなくちゃんと辞書にも出てまいります。意味は「逆様に同じ」、ともう一つありまして、「道理に反すること。またそのさま」とあります。
笑える国語百科事典というサイトによれば、「逆しま」と訛ると、この「逆」は特に人間関係の上下を反転させる、つまり法律、権力、道徳などに逆らう反逆者的な意味が強くなる。とあります。
同じような言葉に「よこしま(邪)」がありますが、これも「横様(よこさま)」が訛ったものなんだそうです。「横」は「避(よ)け」と語源が同じで正しい道を「避(よ)けた」アウトサイダー的な状態が「よこしま」だとか。
「逆しま」は正しい道を避けただけでなく、上下関係を転覆させよう、つまり逆さまにしようというたくらみがあり、同じワルでも過激なワルなんだそうですわ。今回の選挙はメディアも含めてこんな動きは全くありませんな。
これって「逆さま」の方言なんでしょうか。ま、意味は同じなんでしょうけど、最近は「さかしま」とは言わんなぁ。でも木之本出身の私の祖母は言ってたような気がするなあ。
ところで「逆さ」とも言いますが、これは「逆さま」の略だそうで、「逆さ富士」「逆さ睫毛」などの慣用表現以外ではあまり使われなくなり、「さかさま」よりも古風な感じになっている、と語感の辞典では説明されています。
ま、「逆さま」も「逆さ」もどちらにせよ、くだけた会話で使われる和語で、「逆(ぎゃく)」というのが正式の表現法なんですね。もっとも最近は「真逆(まぎゃく)」などという言葉が市民権を得ていますが、「まさか」も漢字で書くと「真逆」となるそうだからややこしい。
さて、実は「さかしま」は方言ではなくちゃんと辞書にも出てまいります。意味は「逆様に同じ」、ともう一つありまして、「道理に反すること。またそのさま」とあります。
笑える国語百科事典というサイトによれば、「逆しま」と訛ると、この「逆」は特に人間関係の上下を反転させる、つまり法律、権力、道徳などに逆らう反逆者的な意味が強くなる。とあります。
同じような言葉に「よこしま(邪)」がありますが、これも「横様(よこさま)」が訛ったものなんだそうです。「横」は「避(よ)け」と語源が同じで正しい道を「避(よ)けた」アウトサイダー的な状態が「よこしま」だとか。
「逆しま」は正しい道を避けただけでなく、上下関係を転覆させよう、つまり逆さまにしようというたくらみがあり、同じワルでも過激なワルなんだそうですわ。今回の選挙はメディアも含めてこんな動きは全くありませんな。
ごムようじや
テーマ:よもやま話
2014/12/10 09:02
この間、歯医者さんへ定期メンテナンスに行ってまいりました。歯茎のチェックやら歯石除去やら一通りしていただいたんですが、歯科衛生士さんが「歯ブラシ以外に何か使ってらっしゃいます?」と聞かれます。
で、家にあるこういうものを
思い浮かべて、「え~と、なんて言うんですか、フロスでしたっけ?それから歯間ブラシも使っています」と答えます。
ちなみに、フロス、歯間ブラシ、糸ようじなど、色々呼び方がありますが
上図のように、糸状のものを「デンタルフロス」、ホルダーのついたものが「柄付フロス」「フロスホルダー」だそうで、「糸ようじ」というのは商標登録された小林製薬の商品名だそうな。で、爪楊枝の先っちょに毛の生えたようなのが「歯間ブラシ」。ややこしいでしょ。
さて、歯科衛生士さん、うちの洗面所を覗いて知っているかの如く、「もしかして歯間ブラシ、先っぽゴムのやつ使ってません?」。「はい、そうそう、ゴムです、ゴムです」
ズバリこれ
「あれね、ダメですよ」。「え~!ダメなんですかぁ。何で?」。「確かに歯茎にはやさしいんですけど、全然歯垢落ちないんです。うちの先生も試されて、あ、こりゃダメだってんで、サンプルが山ほど送られて来たんですけど、全部捨てました」
ひえ~っ!あかんのかいな、これ。No.1とか書いたるんやけどなぁ。帰って妻に言われました。「ほらね、小林製薬のは名前だおれだって言ってんでしょ」。あ~ぁ、このゴム楊枝、もはやご無用じゃ。
で、家にあるこういうものを
思い浮かべて、「え~と、なんて言うんですか、フロスでしたっけ?それから歯間ブラシも使っています」と答えます。
ちなみに、フロス、歯間ブラシ、糸ようじなど、色々呼び方がありますが
上図のように、糸状のものを「デンタルフロス」、ホルダーのついたものが「柄付フロス」「フロスホルダー」だそうで、「糸ようじ」というのは商標登録された小林製薬の商品名だそうな。で、爪楊枝の先っちょに毛の生えたようなのが「歯間ブラシ」。ややこしいでしょ。
さて、歯科衛生士さん、うちの洗面所を覗いて知っているかの如く、「もしかして歯間ブラシ、先っぽゴムのやつ使ってません?」。「はい、そうそう、ゴムです、ゴムです」
ズバリこれ
「あれね、ダメですよ」。「え~!ダメなんですかぁ。何で?」。「確かに歯茎にはやさしいんですけど、全然歯垢落ちないんです。うちの先生も試されて、あ、こりゃダメだってんで、サンプルが山ほど送られて来たんですけど、全部捨てました」
ひえ~っ!あかんのかいな、これ。No.1とか書いたるんやけどなぁ。帰って妻に言われました。「ほらね、小林製薬のは名前だおれだって言ってんでしょ」。あ~ぁ、このゴム楊枝、もはやご無用じゃ。
パッチの法則
テーマ:よもやま話
2014/12/09 09:01
今年は11月の後半が妙に暖かく気持ち悪いほどでしたが、12月に入りましてようやく冬らしい寒さになってまいりました。となると、いよいよパッチの季節到来。
そんなおじんくさいこと言いなさんなてか。いや、もうおっさんですがな。この年でパッチ履かんていうやつの方が、むしろ気取っちゃってやな感じやわぁ。
まあ、若い人は履きませんねぇ。特に高校生とか絶対に履かんでしょうね。意地でも履かんやろな。ほんなもん履いてて、ちらっとズボンの裾が上がった隙間から白いもんでも見えてみ、「あ~、こいつパッチなんか履いとるぅ~」。即、からかいやいじめの対象でしょう。
ところが、私が高校3年生の時、クラスでパッチが大流行いたしました。ずっと探していたものの見つからなかったのですが、7、8人が並んでズボンの裾を一斉に上げてパッチを見せびらかしている写真があったはずなんです。
それは壮観でしたよ。女子も羨ましかったと思いますよ。何せあの頃は雪がよく降りましたからねぇ。今より寒さは厳しかったと思います。寒い雪国の学校でやせ我慢はいけません。寒ければ防寒をすればいいんです。とは言うものの、これはまさに集団心理ですね。
特別なクラスだったと思いますが、誰かが言いだしっぺで、パッチを履くのをステイタスとして見事に流行りにしてしまったんですねぇ。パッチを履く者が多数になると、今度は履かない方が引け目を感じるようになるから不思議なものです。
正高信男氏が「ヒトはなぜヒトをいじめるのか」の中で、「同調者がクラスの半数(58%)を超えると、いじめが肯定化され加速する」と書いていましたが、これってそういうことなんでしょうね。
「心でっかちな日本人」(山岸俊男/ちくま文庫)によれば、これを「頻度依存行動」というそうで、その行動をとることで得られる自分の利益の大きさ(あるいは自分の身にふりかかるコストの大きさ)が、他の人がその行動をとっているかどうかによって変わってくる行動。
いじめも止めようとする仲間が増えれば逆に阻止できる、ということですね。「頻度依存行動」なんて難しい言葉は覚えられそうにないし、「パッチの法則」と呼ぶことにしたいと思います。
そんなおじんくさいこと言いなさんなてか。いや、もうおっさんですがな。この年でパッチ履かんていうやつの方が、むしろ気取っちゃってやな感じやわぁ。
まあ、若い人は履きませんねぇ。特に高校生とか絶対に履かんでしょうね。意地でも履かんやろな。ほんなもん履いてて、ちらっとズボンの裾が上がった隙間から白いもんでも見えてみ、「あ~、こいつパッチなんか履いとるぅ~」。即、からかいやいじめの対象でしょう。
ところが、私が高校3年生の時、クラスでパッチが大流行いたしました。ずっと探していたものの見つからなかったのですが、7、8人が並んでズボンの裾を一斉に上げてパッチを見せびらかしている写真があったはずなんです。
それは壮観でしたよ。女子も羨ましかったと思いますよ。何せあの頃は雪がよく降りましたからねぇ。今より寒さは厳しかったと思います。寒い雪国の学校でやせ我慢はいけません。寒ければ防寒をすればいいんです。とは言うものの、これはまさに集団心理ですね。
特別なクラスだったと思いますが、誰かが言いだしっぺで、パッチを履くのをステイタスとして見事に流行りにしてしまったんですねぇ。パッチを履く者が多数になると、今度は履かない方が引け目を感じるようになるから不思議なものです。
正高信男氏が「ヒトはなぜヒトをいじめるのか」の中で、「同調者がクラスの半数(58%)を超えると、いじめが肯定化され加速する」と書いていましたが、これってそういうことなんでしょうね。
「心でっかちな日本人」(山岸俊男/ちくま文庫)によれば、これを「頻度依存行動」というそうで、その行動をとることで得られる自分の利益の大きさ(あるいは自分の身にふりかかるコストの大きさ)が、他の人がその行動をとっているかどうかによって変わってくる行動。
いじめも止めようとする仲間が増えれば逆に阻止できる、ということですね。「頻度依存行動」なんて難しい言葉は覚えられそうにないし、「パッチの法則」と呼ぶことにしたいと思います。
週末の食卓(103)
テーマ:週末の食卓
2014/12/08 09:06
(その1)
ヨーグルトを食べていたら
母: ほれはヨーグルトか?
私: うん
母: ほれに◯◯子(大阪の姉)が送ってくれた何とかいうのをかけると美味しいんやな
私: あ~ん、ミキプルーンね
母: そうそう、ミキプリン(惜しい!)。けどなぁ、あれ高いらしいし、もったいのうて食べられんのやわ
私: ほんな、いつまで寿命あるかわからんのに、食べへんかったらよけいにもったいないがな
母: (入れ歯が飛び出そうなほど呵々大笑し)ほらほやな~
(その2)
一時減少していた体重が若干戻りつつある母に
妻: お母さん、デイサービスでは毎回体重測るの?
母: いや、月初めに一回だけや
妻: へぇ~、服着たまま測るの?
母: いやいや、お風呂で一糸乱れず
私: 一糸乱れず?
母: ちゃうちゃう、一糸まとわずや
妻: へぇ~、ほら恥ずかしいな。パンツぐらい履かしてくれたらええのにな
母: いやぁ、ほんなもんババアやで恥ずかしいことあろかいな。ほんでも、ちょっとでも体重が増えるかと思て、ごついパンツ履いてきゃある人もやあるわ
妻: え?パンツ履いたままでもええの?
母: いやいや、ほんなもん係の人がピューと走ってきて脱がしてまわるわいな。
ヨーグルトを食べていたら
母: ほれはヨーグルトか?
私: うん
母: ほれに◯◯子(大阪の姉)が送ってくれた何とかいうのをかけると美味しいんやな
私: あ~ん、ミキプルーンね
母: そうそう、ミキプリン(惜しい!)。けどなぁ、あれ高いらしいし、もったいのうて食べられんのやわ
私: ほんな、いつまで寿命あるかわからんのに、食べへんかったらよけいにもったいないがな
母: (入れ歯が飛び出そうなほど呵々大笑し)ほらほやな~
(その2)
一時減少していた体重が若干戻りつつある母に
妻: お母さん、デイサービスでは毎回体重測るの?
母: いや、月初めに一回だけや
妻: へぇ~、服着たまま測るの?
母: いやいや、お風呂で一糸乱れず
私: 一糸乱れず?
母: ちゃうちゃう、一糸まとわずや
妻: へぇ~、ほら恥ずかしいな。パンツぐらい履かしてくれたらええのにな
母: いやぁ、ほんなもんババアやで恥ずかしいことあろかいな。ほんでも、ちょっとでも体重が増えるかと思て、ごついパンツ履いてきゃある人もやあるわ
妻: え?パンツ履いたままでもええの?
母: いやいや、ほんなもん係の人がピューと走ってきて脱がしてまわるわいな。
前世の報いか
テーマ:よもやま話
2014/12/07 09:19
先日、昔勤めていた石油会社で部署が同じだったMさんから、「今度京都で高校の同窓会があるので、スケジュールが合えば途中下車するので長浜で会えませんか?」という趣旨のハガキが舞い込んだ。
Mさんも10年以上前に早期退職で同社を辞められたことは風の噂に聞いていたものの、私が退社してから20数年間没交渉だったのだが、とある共通の知人から私の消息を知り、訪ねてみる気になられたらしい。
還暦を過ぎ数年経つ今も、某アラブ産油国の国営石油会社の日本支社に勤務するMさん。かつてアブダビに駐在された経験を活かして、シニアアナリストとしてご活躍の由。
金曜日に会社の仕事を終えて8時過ぎに長浜に到着され、一献を傾けることに。かつての職場仲間の動向や昔話で大いに盛り上がり、あっという間に2時間が経過してしまった。
最近の急激な原油安で給料も半分になるかもしれない、と冗談を飛ばしながらも、サウジアラビアやクウェートなどの金持ち産油国はまだまだ余裕があり、アメリカのシェールガスの最大手の3,4社は体力があるから、仁義なき戦いで原油は40ドル位まで下がる可能性も無しとしない、とのこと。
こういう話は、新聞やちょっとした専門誌を読んでいてはなかなか耳にすることはできず新鮮。「まあ、安けりゃ安いに越したことはありませんけどね」としか言えん自分が少々情けなくもあったが。
「驚きは人生のエネルギー、そして人生は芸術」と云うMさん。小さな驚きを見つけに旅をする。そして人と遇う。大きな会社にずっと勤めていると安定はするが、洗濯機の中でぐるぐる回るような人生でつまらないという言葉にも、なるほど。
「いやあ、しかしホント産油国の金持ちってのは桁外れだよ。でも、あの人たちはね、前世の行ないが良かったのよ。ま、君もつらい人生だとしたら、そりゃあ前世の報いよ」と笑うMさん。
「そうかぁ、前世の報いかぁ~」。じゃ、来世はターバンかぶってヒゲ生やして好きなことし放題のアラブの王様だな。いや、それまでに石油が枯渇して砂漠で野垂れ死にかも。それも前世の報いてか。
Mさんも10年以上前に早期退職で同社を辞められたことは風の噂に聞いていたものの、私が退社してから20数年間没交渉だったのだが、とある共通の知人から私の消息を知り、訪ねてみる気になられたらしい。
還暦を過ぎ数年経つ今も、某アラブ産油国の国営石油会社の日本支社に勤務するMさん。かつてアブダビに駐在された経験を活かして、シニアアナリストとしてご活躍の由。
金曜日に会社の仕事を終えて8時過ぎに長浜に到着され、一献を傾けることに。かつての職場仲間の動向や昔話で大いに盛り上がり、あっという間に2時間が経過してしまった。
最近の急激な原油安で給料も半分になるかもしれない、と冗談を飛ばしながらも、サウジアラビアやクウェートなどの金持ち産油国はまだまだ余裕があり、アメリカのシェールガスの最大手の3,4社は体力があるから、仁義なき戦いで原油は40ドル位まで下がる可能性も無しとしない、とのこと。
こういう話は、新聞やちょっとした専門誌を読んでいてはなかなか耳にすることはできず新鮮。「まあ、安けりゃ安いに越したことはありませんけどね」としか言えん自分が少々情けなくもあったが。
「驚きは人生のエネルギー、そして人生は芸術」と云うMさん。小さな驚きを見つけに旅をする。そして人と遇う。大きな会社にずっと勤めていると安定はするが、洗濯機の中でぐるぐる回るような人生でつまらないという言葉にも、なるほど。
「いやあ、しかしホント産油国の金持ちってのは桁外れだよ。でも、あの人たちはね、前世の行ないが良かったのよ。ま、君もつらい人生だとしたら、そりゃあ前世の報いよ」と笑うMさん。
「そうかぁ、前世の報いかぁ~」。じゃ、来世はターバンかぶってヒゲ生やして好きなことし放題のアラブの王様だな。いや、それまでに石油が枯渇して砂漠で野垂れ死にかも。それも前世の報いてか。