前世の報いか

テーマ:よもやま話
先日、昔勤めていた石油会社で部署が同じだったMさんから、「今度京都で高校の同窓会があるので、スケジュールが合えば途中下車するので長浜で会えませんか?」という趣旨のハガキが舞い込んだ。

Mさんも10年以上前に早期退職で同社を辞められたことは風の噂に聞いていたものの、私が退社してから20数年間没交渉だったのだが、とある共通の知人から私の消息を知り、訪ねてみる気になられたらしい。

還暦を過ぎ数年経つ今も、某アラブ産油国の国営石油会社の日本支社に勤務するMさん。かつてアブダビに駐在された経験を活かして、シニアアナリストとしてご活躍の由。

金曜日に会社の仕事を終えて8時過ぎに長浜に到着され、一献を傾けることに。かつての職場仲間の動向や昔話で大いに盛り上がり、あっという間に2時間が経過してしまった。

最近の急激な原油安で給料も半分になるかもしれない、と冗談を飛ばしながらも、サウジアラビアやクウェートなどの金持ち産油国はまだまだ余裕があり、アメリカのシェールガスの最大手の3,4社は体力があるから、仁義なき戦いで原油は40ドル位まで下がる可能性も無しとしない、とのこと。

こういう話は、新聞やちょっとした専門誌を読んでいてはなかなか耳にすることはできず新鮮。「まあ、安けりゃ安いに越したことはありませんけどね」としか言えん自分が少々情けなくもあったが。

「驚きは人生のエネルギー、そして人生は芸術」と云うMさん。小さな驚きを見つけに旅をする。そして人と遇う。大きな会社にずっと勤めていると安定はするが、洗濯機の中でぐるぐる回るような人生でつまらないという言葉にも、なるほど。

「いやあ、しかしホント産油国の金持ちってのは桁外れだよ。でも、あの人たちはね、前世の行ないが良かったのよ。ま、君もつらい人生だとしたら、そりゃあ前世の報いよ」と笑うMさん。

「そうかぁ、前世の報いかぁ~」。じゃ、来世はターバンかぶってヒゲ生やして好きなことし放題のアラブの王様だな。いや、それまでに石油が枯渇して砂漠で野垂れ死にかも。それも前世の報いてか。

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