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請負師

テーマ:よもやま話
一昨日、北びわ湖ホテルグラツィエにてZ工務店I社長の「黄綬褒章受章祝賀会」が催されました。建築業界における長年の功績による受章だそうですが、Iさんといえば長浜のまちづくりの文字通り牽引者。この方を無くしては現在の長浜は無いと断言してもいいでしょう。

私もこの御目出度い席にお招きいただいたわけですが、長浜の政財界はもちろん県選出の国会議員さんたちもご列席。中でも有村参議院議員の御祝辞は女性でありながらむしろ雄雄しく、日本をとりまく現在の国際情勢を憂う人たちにとっては、胸のすくような、そして日本人としての魂を揺さぶるものであったことでしょう。

発起人、来賓の方々の祝辞が延々と続いた後、受章者であるIさんのご挨拶。印象に残りましたのは「私は『請負』という言葉そして仕事が大好きである」と言われたこと。いわゆる建築業は、清水次郎長の時代から「請負師」と呼ばれてきたのだとか。

そう言えば、よく聞く「ゼネコン」っていうのは「ゼネラルコントラクター(General Contractor)」の略なんですけど、「コントラクター」ってのがまさにこの「請負師」なわけですね。

「請負」というのは中国の言葉ではなく、日本で生まれたもののようですが、漢字としての意味は「請」は「言+青」で「澄んだ目をまともに向けて応対すること」。「負」は「人+貝」で「人が財貨をせおう」ことを表します。

「負」という字を「負ける」ととらえて、この言葉は業界内ではあまり評判がよろしくないようですが、「負けるが価値」、お客さんの「負託を請けて」、つまり全面的な信頼をうけて、それに誠実に応えるという姿は、Iさんのご事業、そして街づくりに対する真摯な姿を象徴する言葉であるのかもしれません。

何時だったかお酒の入った席で「わしはどうも誤解されてる」と冗談まじりに嘆くIさんに、「大丈夫です。亡くなられたらブログに追悼文を書いて、どれだけ素晴らしい人だったか証明してみせます」と言い放ったたことがありますが、もちろんそんなことをする必要もないような今回のご受章。真におめでとうございました。


運動会参観(3)

テーマ:まちづくり
(昨日のつづき)

そして旧浅井町最後の「七尾小」へ。ここは七尾山が眼前に迫り、まさにその名前が相応しいのですが、ここで我々の前で繰り広げられた種目はちょっと注目。その名も「七尾引き」と称し、大人子ども一体で争われます。

一瞬、綱引きの一種だと思いましたが、太い綱以外に、細い綱、段ボール箱、マット、タイヤなどがグラウンドに並べられます。そして入場行進で二つのチームが両端に分かれます。

ピストルの合図で両チームが中央に向かって駆け込んで来ると思いきや、近くにある綱、タイヤ、マットを手当たり次第自分の陣地に引き込もうと試みます。相手が同じ物をつかめば激しい争奪戦。勝敗は自陣に持ち込んだアイテムの数で決まるようです。こうした地域独特の伝統種目は面白いですね。

さて、七尾小を後に、長浜市街に向かいます。まずは我が母校である「長浜北小」ヘ。教頭先生が、正門から侵入しようとする車を制止して、我々の車を中に誘導して下さいます。そうです、ここ長浜北小は駐車場が無いため、運動会はノーカーデー。
よって校内中に自転車の列が
PTAの模擬店も伝統
「うちもポロシャツ作ったんや。(ブログに)載せといてや」と校長先生。いつもご愛読ありがとうございます。確かに運動会用に先生用のポロシャツを作っておられる学校多いですね。

北小は今年はオリンピックに因んで、聖火をデザインしたもの。確かにセンスいいなと思いましたら、美術の先生のデザインだとか。ただいま産休中とのことですがポロシャツが代参。背中のデザインは色別に四色作られたそうですが、校長先生は金メダルの金色、教頭先生は銀メダルの銀色と特注だそうです。

最後の訪問校は「長浜小学校」。児童数1000人弱の県内でも屈指のマンモス校。ちょうど4年生の長小ソーランが始まるところでしたが、1学年で150人以上ですから何と上草野小の全校児童の3倍です。
見事に揃ったソーラン節
あ、そうそう、来賓席にすわったところで、各校でありがたくもお茶を出して下さいます。これまでのところはずっと女性の先生がお給仕して下さっていたのですが、ここ長小では、何と「接待係」と書いたリボンをつけた紅顔の美少年たちが
粗茶でございまっす
感心、感心。少年たちよ、茶坊主になるな、三成に成れよ!いや~っ、運動会って本当にいいもんですね。地域、そして学校規模により、それぞれの特徴そして伝統があって、まさに文化の結晶。

最後になりましたが、本参観を計画、引率いただきました、すこやか教育推進課のK参事、どうもありがとうございました。前任地の長小で生徒たちに大人気でしたね。お疲れ様でした。




運動会参観(2)

テーマ:まちづくり
昨日も先週に引き続き、市内小学校の運動会参観。訪問先は、旧浅井町の5小学校(湯田、田根、上草野、下草野、七尾)および長浜北小、長浜小の計7校。これを午前中の3時間で回りましたんで、超強行スケジュール。う~ん、1回では無理やで2回シリーズにしよう。

まずは、教育委員会のある浅井支所に最も近い「湯田小学校」から。ちなみに、旧浅井町の小学校は長浜市と合併する平成18年以前は、浅井西、浅井北、浅井中部、浅井東、浅井南と「浅井+方角」を名乗っておりましたが、合併を機に旧学区名を復活させ、それぞれ湯田小、田根小、下草野小、上草野小、七尾小となりました。

湯田小は開会式が始まったところでしたが、その後のストレッチ体操には我々も参加。昔はラジオ体操と決まっておりましたが、時代が進みまして体操もハイカラです。

ここで驚いたことは、「あれ?観客席にテントが無いやん」ってこと。少し涼しくなったとはいえまだ日中の日差しは厳しいものがありますが、それがあると競技が見えないという理由でテントを禁止にしたそうです。お年寄りのための休憩テント(6張ほど)が用意されているとのことではありました。

続いては「田根小」へ。ここはさすが五先賢を輩出した地区ということで、何となく校庭全域に気品と風格を感じました。トラックの周囲に杉の苗が埋められているのもなかなか風情があります。プログラムに記載されていた校歌もすごい。「五賢」はもとより、「平和」「民主」の言葉が含まれています。

そして、わが恩師SirMurai先生発見。当然ご来賓でかと思いましたら、さっさと自分の地区のテントに向かわれていきます。ご挨拶に伺いましたら、今日は「おじいちゃん」の立場での観戦だとか。小規模学校ですので、徒競走も走る前に児童の名前の紹介があります。

おかげさまで先生のお孫さんの走りも、それを写真に収めようと必死のおじいちゃんの姿も目に焼き付けることができました。育ちが良いせいでしょうか、お嬢さん走りでしたけど。

今度はトンネルを超えて「上草野小」へ。ここは杉野小中を除くと長浜市で最も少人数の小学校で全校で約50人。びっくりしたのは、我々が席につくなり競技が止まって、「只今、教育委員会より運動会参観にお見えになりました」とアナウンスがあり、しかも一人ひとり名前を紹介。恥ずかし!

小規模校ということで地区の運動会との合同開催。これはこれで地域の結束というか、地域一体の運動会という実にほのぼのとする光景でした。いつまでも残したい文化です。小学校時代にお世話になったK先生が老人会代表で来賓テントに。「わたし、老人会の会長なんです。自分自身で信じられません」と。

続いて伺った「下草野小」は浅井高原などのニュータウンも校区内にあるため、新旧入り交じったハイブリッドな雰囲気。外国人の児童も散見されます。ちょうど、私どもの近所にお住まいで娘の親友でもあるM先生が壇上で溌剌と演技指揮をする姿が見られたのも幸運でした。

若気

テーマ:言葉・漢字
毎年恒例の「国語に関する世論調査」。本来の意味が捉えられていない言葉、今年もいくつか発表されましたけど、ああなると誤用を嘆くというより、むしろマニアの間違い探しの域に入っているような気がします。

「煮え湯を飲まされる」  ✕敵からひどい目に遭わされる(64%)
               ◯信頼していた者から裏切られる(24%)
           
「失笑する」        ✕笑いも出ないくらいあきれる(60%)
               ◯こらえきれずふき出して笑う(28%)

「割愛する」        ✕不必要なものを切り捨てる(65%)
               ◯惜しいと思うものを手放す(18%)

と、この当たりまでは、言われてみればなるほど、と納得する感じ。特に、「割愛」なんて「愛を割く」わけですから、まさに「惜しいものを手放す」気持ちにぴったりの言葉なんですね。しかし、問題は次の二つよ。

「うがった見方をする」 ✕疑ってかかるような見方をする(48%)
              ◯物事の本質を捉えた見方をする(26%)

「にやける」        ✕薄笑いを浮かべている(77%)
               ◯なよなよとしている(15%)

私自身、「うがった見方をすれば」と「本来とは違った角度から見れば」という意味でよく使っているのですが、まさか「物事の本質を捉えた見方」だったとは。全然謙遜にも何にもならず、よっぽど自信がないと言えないし、聞きようによっては実に傲岸な物言いなんですね、これ。

さらに、最も驚いたのが「にやける」。にやにやするから「にやける」ってのも冷静に考えてみれば言葉として変ではあるけど、それにしても正しい用法を当てた人が15%いる方が不思議。いや、「自分の考えと逆を答える人が世の中には15%くらい居る」と考えた方がむしろ正しいのかも。

でね、「にやける」って「若気る」って書くんだそうです。「若気」は通常「わかげ」と読み、「若気の至り」の用例にあるように「若者の血気にはやる気持ち」を指しますが、「若気」を「にやけ」と読みますと、意味は大きく異なります。すなわち、①男が派手に着飾ったり媚びるような態度をとること、またその人、②男色を売る若衆、陰間

うわ~。「にやけ」ってのはオネエ系か。最近、「ニヤケ」さんいっぱいテレビに出てますね、そう言えば。


油甚ではありますが

テーマ:油甚本店
この間店番をしておりましたら電話がかかってまいりましたので、「はい油甚でございます」と取りますと、「油甚さんですね」「はい、そうです」「あの~、楽天に出ていたお酒に興味があったんですけどぉ」

来た来た来た来た、ついに来た。以前に、大阪にうちと同名のディスカウントリカーショップがあると書きましたけど、どうやらこの電話の主、このサイトを見てうちに電話をかけてきたらしい。

「あの~、どちらにお掛けでしょうか?」「え!油甚さんですよね」「ええ、うちは滋賀県の油屋なんで。そちらは大阪の油甚さんですわ」「じゃあ、大阪の方の電話番号教えていただけますか?」「いや、わかりませんわぁ」

電話番号なんて知るわけないやん、と言いたくなりましたが、うちが「油甚本店」と称しているから同じ会社だと間違えて電話して来られたんでしょうね。尤もこれまでこうした間違いが無かった方が不思議なのかもしれません。

そう言えば、半年前総務省と経産省の調査委託会社から
こんなものが送られてまいりました
「経済センサス」。事業所ごとに売上高や従業員数やらを調査するものです。
中身はこんな感じの調査書

ところが店名をよく見ると
ん?「油甚岸和田野田町店」

すぐに電話をいたしました、こんな妙なものが送ってきたと。「え?それお宅の支店じゃないんですか?」「違います。うちは滋賀県にある一介の油屋でっせ。大阪なんかに支店がありましょかいな」。そうです、上記のディスカウント屋の油甚と間違えて送ってきよったんです。

先方の指図通り送り返しましたが、もちろん当社にも本店とスタンド分の同様の調査書が送られてきており、面倒臭いなあ、どうしょうなぁ、と放置しておいたのですが、本件発生により「こんないい加減な調査会社に情報は提供できん!」と口実をつけ破棄いたしました。ひょっとして法律違反だったかもしれんけど。
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