虹の正体
テーマ:言葉・漢字
2012/09/05 09:19
先週は、「虹」を題材にブログを書かれた方が大勢いらっしゃいましたね。なんでも、2本重なって見えたとか、これはいいことが起こる前兆かとか、皆さん大騒ぎでしたね。
現代人がこれほど狂喜するくらいですから、昔からそうであったのだろうと想像しておりましたら、「古代往還」(中西進/中公新書)という本の中に、「虹は古代以来評判が良くないので、ほとんど和歌には登場しない」などという記述を発見いたしました。
さぞかしロマンチックな自然現象だと思っておりましたのにそうでもないようなのです。英語でrainbow、つまり雨+弓。漢字でも「雨かんむりに弓」で「にじ」を表現しても良さそうなのに「虹」すなわち「虫+工」とは何ごとか?
「虹」という漢字を調べてみますと「虫+工」の会意兼形声文字とあるのですが、「虫」はいわゆる虫ではなく「へび」とあります。え!虫って蛇なのかよ。で、「工」は「つらぬく」の意。すなわち「虹」とは、「天空を貫く大蛇に見立てた呼び名」だったのです。
ちなみに、「虫」という漢字は「へびの形を描いた象形文字」で、いわゆる虫の方は元々は「蟲」すなわち「虫✕3」という漢字で「多くのウジ虫」の意。現在使用されている「虫」は「蟲」の略字なんですね。
さて、「ことばの由来」(堀井令以知/岩波新書)には、「ニジ」は南西諸島では青大将のことをいい、天草では虹を「ガゴジ」というが鬼や化け物の意味のガゴジと同形。さらに幾つかの地方で「蛇」という意味の「ナブサ」を虹の意味でも用いるから、「虹は古代人の意識では恐ろしい霊物と見られていたことが推測される」とあります。
う~ん、そうかぁ。「ニジ(2時)」を見ると、その後は「サンジ(3時→惨事)」ってのもあながち当たらずとも遠からずかもしれませんね、えべっさんそしてよこっぺさん。
現代人がこれほど狂喜するくらいですから、昔からそうであったのだろうと想像しておりましたら、「古代往還」(中西進/中公新書)という本の中に、「虹は古代以来評判が良くないので、ほとんど和歌には登場しない」などという記述を発見いたしました。
さぞかしロマンチックな自然現象だと思っておりましたのにそうでもないようなのです。英語でrainbow、つまり雨+弓。漢字でも「雨かんむりに弓」で「にじ」を表現しても良さそうなのに「虹」すなわち「虫+工」とは何ごとか?
「虹」という漢字を調べてみますと「虫+工」の会意兼形声文字とあるのですが、「虫」はいわゆる虫ではなく「へび」とあります。え!虫って蛇なのかよ。で、「工」は「つらぬく」の意。すなわち「虹」とは、「天空を貫く大蛇に見立てた呼び名」だったのです。
ちなみに、「虫」という漢字は「へびの形を描いた象形文字」で、いわゆる虫の方は元々は「蟲」すなわち「虫✕3」という漢字で「多くのウジ虫」の意。現在使用されている「虫」は「蟲」の略字なんですね。
さて、「ことばの由来」(堀井令以知/岩波新書)には、「ニジ」は南西諸島では青大将のことをいい、天草では虹を「ガゴジ」というが鬼や化け物の意味のガゴジと同形。さらに幾つかの地方で「蛇」という意味の「ナブサ」を虹の意味でも用いるから、「虹は古代人の意識では恐ろしい霊物と見られていたことが推測される」とあります。
う~ん、そうかぁ。「ニジ(2時)」を見ると、その後は「サンジ(3時→惨事)」ってのもあながち当たらずとも遠からずかもしれませんね、えべっさんそしてよこっぺさん。