ご鞭撻

テーマ:言葉・漢字
冠婚葬祭等で人前で挨拶する機会は多かれ少なかれあると思いますが、その挨拶の締めのあたりで決まり文句のように出てくる言葉ありますよね。そう、「今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申しあげます」。むしろ、これ言わない人の方が少ないくらい。

「ご指導」、これはわかりますよね。「まだまだ未熟ですんで教え導いて下さい」ということ。問題はその後に続く「ご鞭撻(べんたつ)」。これはもひとつ意味がようわからんけど、皆そう言うてやあるし、とりあえず言うとこかみたいな感じありません?

この「鞭撻」、今は「努力するように励ますこと」という意味で使われておりますが、元々はそんななまっちょろい意味ではありません。「鞭(べん)」とは「むち」のことで、「撻(たつ)」は「打ちのめす」こと。すなわち、「鞭撻」とは「むちで打ってこらしめること」だったんですね。

そんじゃあ、そんな怖ろしい言葉使わんと、「ご指導ご激励お願いします」とかにしとけば良さそうなもんなんですが、やはり語呂の良さなんでしょうかね。「指導と鞭撻」、まるで「アチャコ・エンタツ」コンビみたいに切り離せない仲になっているのでしょうか。

てことで、今後ともご指導、(-_-)/~~~ピシー!ピシー!よろしくお願い申し上げます。

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