若気
テーマ:言葉・漢字
2012/09/22 09:28
毎年恒例の「国語に関する世論調査」。本来の意味が捉えられていない言葉、今年もいくつか発表されましたけど、ああなると誤用を嘆くというより、むしろマニアの間違い探しの域に入っているような気がします。
「煮え湯を飲まされる」 ✕敵からひどい目に遭わされる(64%)
◯信頼していた者から裏切られる(24%)
「失笑する」 ✕笑いも出ないくらいあきれる(60%)
◯こらえきれずふき出して笑う(28%)
「割愛する」 ✕不必要なものを切り捨てる(65%)
◯惜しいと思うものを手放す(18%)
と、この当たりまでは、言われてみればなるほど、と納得する感じ。特に、「割愛」なんて「愛を割く」わけですから、まさに「惜しいものを手放す」気持ちにぴったりの言葉なんですね。しかし、問題は次の二つよ。
「うがった見方をする」 ✕疑ってかかるような見方をする(48%)
◯物事の本質を捉えた見方をする(26%)
「にやける」 ✕薄笑いを浮かべている(77%)
◯なよなよとしている(15%)
私自身、「うがった見方をすれば」と「本来とは違った角度から見れば」という意味でよく使っているのですが、まさか「物事の本質を捉えた見方」だったとは。全然謙遜にも何にもならず、よっぽど自信がないと言えないし、聞きようによっては実に傲岸な物言いなんですね、これ。
さらに、最も驚いたのが「にやける」。にやにやするから「にやける」ってのも冷静に考えてみれば言葉として変ではあるけど、それにしても正しい用法を当てた人が15%いる方が不思議。いや、「自分の考えと逆を答える人が世の中には15%くらい居る」と考えた方がむしろ正しいのかも。
でね、「にやける」って「若気る」って書くんだそうです。「若気」は通常「わかげ」と読み、「若気の至り」の用例にあるように「若者の血気にはやる気持ち」を指しますが、「若気」を「にやけ」と読みますと、意味は大きく異なります。すなわち、①男が派手に着飾ったり媚びるような態度をとること、またその人、②男色を売る若衆、陰間
うわ~。「にやけ」ってのはオネエ系か。最近、「ニヤケ」さんいっぱいテレビに出てますね、そう言えば。
「煮え湯を飲まされる」 ✕敵からひどい目に遭わされる(64%)
◯信頼していた者から裏切られる(24%)
「失笑する」 ✕笑いも出ないくらいあきれる(60%)
◯こらえきれずふき出して笑う(28%)
「割愛する」 ✕不必要なものを切り捨てる(65%)
◯惜しいと思うものを手放す(18%)
と、この当たりまでは、言われてみればなるほど、と納得する感じ。特に、「割愛」なんて「愛を割く」わけですから、まさに「惜しいものを手放す」気持ちにぴったりの言葉なんですね。しかし、問題は次の二つよ。
「うがった見方をする」 ✕疑ってかかるような見方をする(48%)
◯物事の本質を捉えた見方をする(26%)
「にやける」 ✕薄笑いを浮かべている(77%)
◯なよなよとしている(15%)
私自身、「うがった見方をすれば」と「本来とは違った角度から見れば」という意味でよく使っているのですが、まさか「物事の本質を捉えた見方」だったとは。全然謙遜にも何にもならず、よっぽど自信がないと言えないし、聞きようによっては実に傲岸な物言いなんですね、これ。
さらに、最も驚いたのが「にやける」。にやにやするから「にやける」ってのも冷静に考えてみれば言葉として変ではあるけど、それにしても正しい用法を当てた人が15%いる方が不思議。いや、「自分の考えと逆を答える人が世の中には15%くらい居る」と考えた方がむしろ正しいのかも。
でね、「にやける」って「若気る」って書くんだそうです。「若気」は通常「わかげ」と読み、「若気の至り」の用例にあるように「若者の血気にはやる気持ち」を指しますが、「若気」を「にやけ」と読みますと、意味は大きく異なります。すなわち、①男が派手に着飾ったり媚びるような態度をとること、またその人、②男色を売る若衆、陰間
うわ~。「にやけ」ってのはオネエ系か。最近、「ニヤケ」さんいっぱいテレビに出てますね、そう言えば。