遊行

テーマ:よもやま話
皆さん、「遊行」って何て読まれます?私は、五木寛之さんの「遊行の門」という本を読んだからか、「ゆぎょう」と読んでしまいます。「ゆぎょう」とは、「出歩くこと、歩き回ること」という意味ですが、特に「僧などが布教や修行のために諸国を巡り歩くこと」の意に使われます。

インドのマヌ法典では人生を「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」と分けて考えるようで、そう丁度今の日本の年齢構成でいうと、「遊行期」というのは75歳以上の後期高齢者を指すと考えていいでしょう。まさに人生締めくくりの年月ですね。

一方、遊行はむしろ「ゆうこう」と読まれることの方が一般的かもしれません。「ゆうこう」と読む場合の意味は「遊び歩くこと」「さまようこと」と、「ゆぎょう」と比較すると目的が無いか、あるいは不純な感じがいたします。

何で「遊行」の話になったのかって?いや、別に昨日が敬老の日だったからじゃないですよ。実はね、中国のあの異常とも思える反日デモ。あれを見て中国語で「デモ」って何ていうのかな?とふと思ったんです。

そもそも、デモってのは英語のデモンストレーション(demonstration)から来ているわけですが、日本語に敢えて翻訳すると「示威運動」となるのでしょうが、誰もそんな風には言わず、もっぱら「デモ」と呼び、「デモ行進」などという言い方もしますね。

中国語では外来語もすべて漢字表記ですから、やっぱり「示威運動」とか「示威活動」って言うのかな、と思いますよね。そうしましたら「示威遊行」っていう言い方をするんですね。中国語の記事に「大型示威遊行活動」などという文字も飛び交っていましたが、いずれにせよ「遊行」という言葉を使うんですね。

もしかしたら、元々は日本語の「ゆぎょう」のように高尚な意味が含まれた活動だったのかもしれませんが、今繰り広げられている「遊行」はどう見ても「ゆうこう」、遊び歩いている行為、いや破壊そして略奪行為は「ゆうこう」の域を超えて立派な犯罪でしょうが。

今日、9月18日は満州事変の発端となった柳条湖事件にちなみ中国では「国恥の日」として例年大規模な「遊行活動」が実施されているとか。犯罪を放置する中国政府も中国政府ですが、日本側も尖閣国有化の是非はともかく、少なくとも実施時期についてはもう少し考慮されても良かったのではないかと思います。

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