5,6ヶいかが
テーマ:よもやま話
2011/02/13 09:10
最近、何だかコロッケを食べたという記事が目立つのですが、コロッケといえばやはり手作りでしょう。お肉屋さんのコロッケもおいしいのでしょうけど、手作りに勝るものはありまへん。新婚時代は、割と頻繁に妻と共同制作などしたものです。
しかし、このコロッケ、作る手間と店売りのやつの値段を天秤にかけますと、う~ん、やはり店売りに軍配が上がります。しかもぉ~、最近は作るのは奥さん一人ですから尚更ですわな。
そこで私、息子の合格祝に一念発起。一昨日「コロッケ作るわ」と妻に申し出まして、早速買出しへ。じゃがいもにひき肉。玉ねぎは家に既にあるし、と。材料はあんまり要らんのよね、これ、手間の割には。
じゃがいもの皮剥きはできますよぉ、私も。ちょっと、ごいっと剥き過ぎてしまう時もあるけどご愛嬌。乱切りはやり方間違ってたみたいで注意されながらも何とかかんとか。玉ねぎのみじん切りは難しいので、お母さんお願いします。
で、じゃがいもをゆでながら、玉ねぎをいためますよ。バターた~っぷり。そいで、ひき肉を合わせて、っと。味付けはお願いします。塩、コショーにナツメグ。これが肝です。
ゆでて軟らかくなりましたじゃがいもは、へらでつぶします。粘り気が出ないように切るようにつぶす、っと。で、炒めた玉ねぎ、ひき肉と混ぜ混ぜ。味見をせなあかんのですが、味見って何か嫌いなんです。特にじゃがいもってお腹ふくれちゃいそうで。味見も頼むわ。
すゎてと。出来上がった具はこのまま1時間、寒い廊下に放置。冷蔵庫に入れろなんてレシピに書いてありますが、我が家の廊下は冷蔵庫とどっこいどっこい。
1時間後。成型の時間到来。じゃがいも6個使いましたんで、フライパンの具を12等分いたしまして、これを一つずつ取り分けて成型いたします。う~ん、大きいのがあったり小さいのがあったり。これぞ男の料理だ!
そして、小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけまして、バットならず大型まな板の上にラップをひいた置き台に並べていきます。そして、さらに1時間ほど放置。う~ん、何て時間がかかる料理なんだ。これを1個70~80円で売らんでほしい。
さ~て、いよいよいよみかん、いや揚げましておめでとうです。たっぷりの揚げ油、といきたいところですが、医者の不養生、紺屋の白袴、油屋のケチリ油、で何か少なめ。ハンバーグ焼いてるみたい映像ですやん。
きつね色に揚がったところをキッチンペーパーの上に置いて油切り。最後に皿に盛り付けて完成!
では、いただきま~す。あつあつで口ん中大やけどしそうなコロッケぇ。こりゃでかいな。コロッケ違て5,6ヶ分だな。しかし、う゛まい!やっぱり、コロッケは手作りだべ。
しかし、このコロッケ、作る手間と店売りのやつの値段を天秤にかけますと、う~ん、やはり店売りに軍配が上がります。しかもぉ~、最近は作るのは奥さん一人ですから尚更ですわな。
そこで私、息子の合格祝に一念発起。一昨日「コロッケ作るわ」と妻に申し出まして、早速買出しへ。じゃがいもにひき肉。玉ねぎは家に既にあるし、と。材料はあんまり要らんのよね、これ、手間の割には。
じゃがいもの皮剥きはできますよぉ、私も。ちょっと、ごいっと剥き過ぎてしまう時もあるけどご愛嬌。乱切りはやり方間違ってたみたいで注意されながらも何とかかんとか。玉ねぎのみじん切りは難しいので、お母さんお願いします。
で、じゃがいもをゆでながら、玉ねぎをいためますよ。バターた~っぷり。そいで、ひき肉を合わせて、っと。味付けはお願いします。塩、コショーにナツメグ。これが肝です。
ゆでて軟らかくなりましたじゃがいもは、へらでつぶします。粘り気が出ないように切るようにつぶす、っと。で、炒めた玉ねぎ、ひき肉と混ぜ混ぜ。味見をせなあかんのですが、味見って何か嫌いなんです。特にじゃがいもってお腹ふくれちゃいそうで。味見も頼むわ。
すゎてと。出来上がった具はこのまま1時間、寒い廊下に放置。冷蔵庫に入れろなんてレシピに書いてありますが、我が家の廊下は冷蔵庫とどっこいどっこい。
1時間後。成型の時間到来。じゃがいも6個使いましたんで、フライパンの具を12等分いたしまして、これを一つずつ取り分けて成型いたします。う~ん、大きいのがあったり小さいのがあったり。これぞ男の料理だ!
そして、小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけまして、バットならず大型まな板の上にラップをひいた置き台に並べていきます。そして、さらに1時間ほど放置。う~ん、何て時間がかかる料理なんだ。これを1個70~80円で売らんでほしい。
さ~て、いよいよいよみかん、いや揚げましておめでとうです。たっぷりの揚げ油、といきたいところですが、医者の不養生、紺屋の白袴、油屋のケチリ油、で何か少なめ。ハンバーグ焼いてるみたい映像ですやん。
きつね色に揚がったところをキッチンペーパーの上に置いて油切り。最後に皿に盛り付けて完成!
では、いただきま~す。あつあつで口ん中大やけどしそうなコロッケぇ。こりゃでかいな。コロッケ違て5,6ヶ分だな。しかし、う゛まい!やっぱり、コロッケは手作りだべ。
賛仕舞
テーマ:まちづくり
2011/02/12 09:12
毎年、建国記念日頃に長浜盆梅展は花の盛りも観光客の訪れもピークを迎えます。一昨日より夜間営業が始まり、昨日はその特別企画として慶雲館梅の館で「山階家 早春の舞」が催されました。
山階家は観世流の能楽師の一系統で、その源流は近江猿楽の山階座まで遡り、長浜とは深い係りを持っております。平成15年10月には長浜市制60周年記念事業として、山科敬子氏(現:弥次氏)による「里帰り公演」が八幡宮で行なわれました。
さらに、平成20年2月には観世家家元の連枝である観世芳宏氏が山階彌右衛門を襲名されたのを機に、新長浜市(長浜市+浅井町+びわ町)合併記念として、長浜文芸会館で「竹生島能」が開催され、内外の能愛好者から高い評価を博しました。
今回は、この流れを汲んで、山階座発祥の地である長浜に能の文化をさらに定着させたいという当家の思いと、能との融合で盆梅展を一層格調高いものにしたいという長浜観光協会の思惑が一致し、優雅な「仕舞(面をつけずに地謡だけで行なう舞)」の場が設けられたのです。
さまざまな盆梅がその美しさを競い合う梅の館で
盆梅と黒壁ガラスのひな檀と
梅の意匠が施された純白の能衣装を背景にしての仕舞(しまい)
弥次氏による「羽衣」
彌右衛門氏による「屋島」
これでお仕舞い、「三仕舞(三姉妹)」。とはならず、彌右衛門氏による衣装や能面の解説、さらに「本来なら高い授業料を払って10年間通わないと教えてあげない」摺り足の仕方を「たった5分で教えましょう講座」まで行なわれ、鑑賞に訪れたお客さんたちも大満足の公演となりました。
ちなみに、浅井三姉妹のお江のような女性を表す能面は
信長や長政などのような大名を表す能面は
だそうです。能面って生きてるようで怖いですよね。私、中学生のとき「能面顔」と言われたことあります。
山階家は観世流の能楽師の一系統で、その源流は近江猿楽の山階座まで遡り、長浜とは深い係りを持っております。平成15年10月には長浜市制60周年記念事業として、山科敬子氏(現:弥次氏)による「里帰り公演」が八幡宮で行なわれました。
さらに、平成20年2月には観世家家元の連枝である観世芳宏氏が山階彌右衛門を襲名されたのを機に、新長浜市(長浜市+浅井町+びわ町)合併記念として、長浜文芸会館で「竹生島能」が開催され、内外の能愛好者から高い評価を博しました。
今回は、この流れを汲んで、山階座発祥の地である長浜に能の文化をさらに定着させたいという当家の思いと、能との融合で盆梅展を一層格調高いものにしたいという長浜観光協会の思惑が一致し、優雅な「仕舞(面をつけずに地謡だけで行なう舞)」の場が設けられたのです。
さまざまな盆梅がその美しさを競い合う梅の館で
盆梅と黒壁ガラスのひな檀と
梅の意匠が施された純白の能衣装を背景にしての仕舞(しまい)
弥次氏による「羽衣」
彌右衛門氏による「屋島」
これでお仕舞い、「三仕舞(三姉妹)」。とはならず、彌右衛門氏による衣装や能面の解説、さらに「本来なら高い授業料を払って10年間通わないと教えてあげない」摺り足の仕方を「たった5分で教えましょう講座」まで行なわれ、鑑賞に訪れたお客さんたちも大満足の公演となりました。
ちなみに、浅井三姉妹のお江のような女性を表す能面は
信長や長政などのような大名を表す能面は
だそうです。能面って生きてるようで怖いですよね。私、中学生のとき「能面顔」と言われたことあります。
どっこい
テーマ:よもやま話
2011/02/11 09:18
大学受験シーズン真っ只中でございます。息子があちこち受けに行くわけですが落ち着きません。親の気持ちというのは、どこかの新聞の漫画にもありましたように、最初は「なせばなる」と期待し、そのうち「何とかなる」と励まし、最後は「なるようになる」と諦めの境地に至るもののようでございます。
A大学とB大学とどっちがええと思う?と聞かれて、「どっこいどっこいやな~」なんていう言い方をいたします。この場合は、「同じくらいで優劣がつけにくい」言い換えれば「とんとん」という意味なんですが、元々は「ありったけの力を出してやっとのことでことを行なうこと。 やっとこ」という意味だったんですね。
「どっこいどっこい」の「どっこい」は相撲の掛け声に由来するようです。江戸時代、村相撲を取る力士は、相手の気勢をそらし、相手のかかってくるのをからかって、「どこへ行くのか」「どんな手に出るのか」という気持ちで「ドコエ」と掛け声を発したようです。ちょっと「八百長」まで~、なんて答えたりして。
それはともかく、この「ドコエ」が、なまって「ドッコイ」になったようで、そう言えば「どっこい、そうはいかねえぞ」なんていう言い方もいたしますね。ドッコイを強めてショをつけたのが「どっこいしょ」で、これは明治以後のことのようです。「ショ」は「ヨイショ、コラショ」の「ショ」と同じく掛け声だとか。
さて我が息子殿、「どっこい」行くかわかりませんが、「どっこいどっこい」のA大でもB大でも、あるいはC大だろうがD大だろうが贅沢は言えません。元の意味の「どっこいどっこい」で結構ですから、とにかくどこかに引っかかって、早く「やれやれ、どっこいしょ」と安心させてくれ~。
(参考文献) 「ことばの由来」 堀井令以知/岩波新書
A大学とB大学とどっちがええと思う?と聞かれて、「どっこいどっこいやな~」なんていう言い方をいたします。この場合は、「同じくらいで優劣がつけにくい」言い換えれば「とんとん」という意味なんですが、元々は「ありったけの力を出してやっとのことでことを行なうこと。 やっとこ」という意味だったんですね。
「どっこいどっこい」の「どっこい」は相撲の掛け声に由来するようです。江戸時代、村相撲を取る力士は、相手の気勢をそらし、相手のかかってくるのをからかって、「どこへ行くのか」「どんな手に出るのか」という気持ちで「ドコエ」と掛け声を発したようです。ちょっと「八百長」まで~、なんて答えたりして。
それはともかく、この「ドコエ」が、なまって「ドッコイ」になったようで、そう言えば「どっこい、そうはいかねえぞ」なんていう言い方もいたしますね。ドッコイを強めてショをつけたのが「どっこいしょ」で、これは明治以後のことのようです。「ショ」は「ヨイショ、コラショ」の「ショ」と同じく掛け声だとか。
さて我が息子殿、「どっこい」行くかわかりませんが、「どっこいどっこい」のA大でもB大でも、あるいはC大だろうがD大だろうが贅沢は言えません。元の意味の「どっこいどっこい」で結構ですから、とにかくどこかに引っかかって、早く「やれやれ、どっこいしょ」と安心させてくれ~。
(参考文献) 「ことばの由来」 堀井令以知/岩波新書
飲水不忘挖井人
テーマ:よもやま話
2011/02/10 09:22
先日、「彦根の工事現場で作業の男性転落死か」という見出しで無機質に事故を報じる新聞記事に、住所、年齢、職業からその人以外にあり得ない人の名前が目に入りました。長浜市民国際交流協会(NIFA)で平成7年から同時期に6年間、理事としてご一緒させていただいたYさんの名前です。
国際交流協会という組織は、商売上のしがらみもなく、変な男女格差もなく、東京から帰って来たばかりで地域の濃密な人間関係に彩られた諸団体にやや戸惑い気味だった私にとっては、不思議とリラックスのできる組織だったのですが、Yさんは見かけと行動が異なる実にユニークな存在でした。
補助金を受けながらの活動ということもあり、事業の制約も大きかったのですが、Yさんは自らALTを招いてバーベキューパーティを行なったり、スキーやボーリングに連れて行ったりと、外国人と独自の人間関係を形成しておられました。
しかし全く嫌味がなく、格好をつけてALTをもてなしているというのではなく、心から彼らに長浜の生活をエンジョイしてもらいたいという気持ちと心意気にあふれていたように思いました。Yさんの誘いでそうしたALTたちと酒席を共にしたり、彼らにヒヤリングをしながら外国人生活便利帖を作成したりもいたしました。
若い時にアメリカを放浪し、そこで身につけたという英会話。Yさんご本人は「オレのは英会話ちゃう。B会話や」というのが口癖。文法は二の次、まずコミュニケーションということでしょうか。片言の日本語を覚えているALTに対する日英入り交ざったギャグが秀逸で今でも覚えています。
「My blood type is シュリンプ。わかる?AB(エビ)型よ、OK?」とかね。「Please pass me the out of order.」ってわかります?out of order(故障)、つまり「胡椒を取って」ってこと。ALTも我々もこんなYさんのユーモアあふれるB会話に爆笑しておりました。
同時期にNIFAの理事をやめて、その後は没交渉になりましたが、3年に一度の曳山祭の出番には二つ返事でパンフレットの広告協賛をして下さいました。普段は、早朝から泥まみれになって仕事に従事され、自分の贅沢より他人の幸せのために身銭を切る、そんな人だったと思います。
あまりにも早すぎる不慮の事故死。葬儀の日程もわからなかったので、昨日後悔みに寄せていただきましたが、ご遺族におかけする適切な慰めの言葉は私には見つかりませんでした。
ただ「飲み水を飲む時は井戸を掘った人のことを忘れるな。」ということわざが中国にはあるようです。文字通り国際交流活動を円滑にする為に井戸を掘り続けたYさんの功績を忘れたくないものです。謹んで御冥福をお祈り申し上げます。
国際交流協会という組織は、商売上のしがらみもなく、変な男女格差もなく、東京から帰って来たばかりで地域の濃密な人間関係に彩られた諸団体にやや戸惑い気味だった私にとっては、不思議とリラックスのできる組織だったのですが、Yさんは見かけと行動が異なる実にユニークな存在でした。
補助金を受けながらの活動ということもあり、事業の制約も大きかったのですが、Yさんは自らALTを招いてバーベキューパーティを行なったり、スキーやボーリングに連れて行ったりと、外国人と独自の人間関係を形成しておられました。
しかし全く嫌味がなく、格好をつけてALTをもてなしているというのではなく、心から彼らに長浜の生活をエンジョイしてもらいたいという気持ちと心意気にあふれていたように思いました。Yさんの誘いでそうしたALTたちと酒席を共にしたり、彼らにヒヤリングをしながら外国人生活便利帖を作成したりもいたしました。
若い時にアメリカを放浪し、そこで身につけたという英会話。Yさんご本人は「オレのは英会話ちゃう。B会話や」というのが口癖。文法は二の次、まずコミュニケーションということでしょうか。片言の日本語を覚えているALTに対する日英入り交ざったギャグが秀逸で今でも覚えています。
「My blood type is シュリンプ。わかる?AB(エビ)型よ、OK?」とかね。「Please pass me the out of order.」ってわかります?out of order(故障)、つまり「胡椒を取って」ってこと。ALTも我々もこんなYさんのユーモアあふれるB会話に爆笑しておりました。
同時期にNIFAの理事をやめて、その後は没交渉になりましたが、3年に一度の曳山祭の出番には二つ返事でパンフレットの広告協賛をして下さいました。普段は、早朝から泥まみれになって仕事に従事され、自分の贅沢より他人の幸せのために身銭を切る、そんな人だったと思います。
あまりにも早すぎる不慮の事故死。葬儀の日程もわからなかったので、昨日後悔みに寄せていただきましたが、ご遺族におかけする適切な慰めの言葉は私には見つかりませんでした。
ただ「飲み水を飲む時は井戸を掘った人のことを忘れるな。」ということわざが中国にはあるようです。文字通り国際交流活動を円滑にする為に井戸を掘り続けたYさんの功績を忘れたくないものです。謹んで御冥福をお祈り申し上げます。
高齢者の自動車保険
テーマ:保険・金融
2011/02/09 09:12
年明けすぐに、損保大手各社が4月以降高齢者ドライバーの自動車保険を引き上げる方針を固めた、というニュースを目にいたしました。保険料は現在若年層を細かく区切る一方、35歳以上は一定になっているのですが、新たに30歳以上を10歳ごとに区分し、70歳以上を一律にする模様。
若者の車離れや小型車人気で保険料収入が落ち込んでいるため、事故率が高い高齢者の保険料負担を増やそうということらしいですが、これってどうなんでしょうね。
先日、集金に回っておりましたら、あるお得意様が「ちょっと今月待ってくれんか?実は車の事故をして〇〇万円弁償せなあかんかったんや」とおっしゃいます。「え?保険入ってやあれんかったんですか?」「ほうよ、入ってなかったんや」
相手の車は全損だったようですが、何とか頼み込んで査定の6割程度の賠償で許してもらったとのこと。しかも、奇跡的に相手に怪我がなかったようで、これで人身事故になっていたら...と、それこそ泣きそうな顔でお話しになっておられました。
「保険は入っとかなあきまへんで」「うん、もう懲り懲りや」。ってことで保険に入ってもらいました、めでたし、めでたし。という話ではありませんよ。
この方、70歳以上なんです。今まで任意保険未加入でした。軽トラなので入らんでええやろ、と思っていたそうです。車両保険だけ入らないというならわかります。しかし、相手の損害を補償する対人や対物に入らなくてもいいという理由にはなりません。
今度の改定で70歳以上の保険料は平均で8%もアップするそうです。事故を起こした方は懲りて加入するでしょうが、今まで事故を起こしたことのない高齢者が、値上げを機に「もう入らんでもええやろ」という気にならないかをとても心配します。
高齢者の事故率が高いというなら、その人たちには是非加入しておいてもらわなければ、被害者になった時に一層悲惨なことになります。そもそも、リスクを大勢で負担し合おうというのが保険の趣旨なのに、現在のようにリスクを細分化して、高リスク層の保険料を高くするというのはどうなんでしょう?皆、結局いつか年は取るのにね。
個別に事故の多い人は等級を下げて保険料を高くするのはともかく、年齢層で一括りにして細分化というやり方は、保険料体系を複雑化するだけでなく、高リスク者の保険離れという最悪の事態を引き起こさないか、とても心配です。
若者の車離れや小型車人気で保険料収入が落ち込んでいるため、事故率が高い高齢者の保険料負担を増やそうということらしいですが、これってどうなんでしょうね。
先日、集金に回っておりましたら、あるお得意様が「ちょっと今月待ってくれんか?実は車の事故をして〇〇万円弁償せなあかんかったんや」とおっしゃいます。「え?保険入ってやあれんかったんですか?」「ほうよ、入ってなかったんや」
相手の車は全損だったようですが、何とか頼み込んで査定の6割程度の賠償で許してもらったとのこと。しかも、奇跡的に相手に怪我がなかったようで、これで人身事故になっていたら...と、それこそ泣きそうな顔でお話しになっておられました。
「保険は入っとかなあきまへんで」「うん、もう懲り懲りや」。ってことで保険に入ってもらいました、めでたし、めでたし。という話ではありませんよ。
この方、70歳以上なんです。今まで任意保険未加入でした。軽トラなので入らんでええやろ、と思っていたそうです。車両保険だけ入らないというならわかります。しかし、相手の損害を補償する対人や対物に入らなくてもいいという理由にはなりません。
今度の改定で70歳以上の保険料は平均で8%もアップするそうです。事故を起こした方は懲りて加入するでしょうが、今まで事故を起こしたことのない高齢者が、値上げを機に「もう入らんでもええやろ」という気にならないかをとても心配します。
高齢者の事故率が高いというなら、その人たちには是非加入しておいてもらわなければ、被害者になった時に一層悲惨なことになります。そもそも、リスクを大勢で負担し合おうというのが保険の趣旨なのに、現在のようにリスクを細分化して、高リスク層の保険料を高くするというのはどうなんでしょう?皆、結局いつか年は取るのにね。
個別に事故の多い人は等級を下げて保険料を高くするのはともかく、年齢層で一括りにして細分化というやり方は、保険料体系を複雑化するだけでなく、高リスク者の保険離れという最悪の事態を引き起こさないか、とても心配です。