賛仕舞

テーマ:まちづくり
毎年、建国記念日頃に長浜盆梅展は花の盛りも観光客の訪れもピークを迎えます。一昨日より夜間営業が始まり、昨日はその特別企画として慶雲館梅の館で「山階家 早春の舞」が催されました。

山階家は観世流の能楽師の一系統で、その源流は近江猿楽の山階座まで遡り、長浜とは深い係りを持っております。平成15年10月には長浜市制60周年記念事業として、山科敬子氏(現:弥次氏)による「里帰り公演」が八幡宮で行なわれました。

さらに、平成20年2月には観世家家元の連枝である観世芳宏氏が山階彌右衛門を襲名されたのを機に、新長浜市(長浜市+浅井町+びわ町)合併記念として、長浜文芸会館で「竹生島能」が開催され、内外の能愛好者から高い評価を博しました。

今回は、この流れを汲んで、山階座発祥の地である長浜に能の文化をさらに定着させたいという当家の思いと、能との融合で盆梅展を一層格調高いものにしたいという長浜観光協会の思惑が一致し、優雅な「仕舞(面をつけずに地謡だけで行なう舞)」の場が設けられたのです。

さまざまな盆梅がその美しさを競い合う梅の館で

盆梅と黒壁ガラスのひな檀と

梅の意匠が施された純白の能衣装を背景にしての仕舞(しまい)


弥次氏による「羽衣」

彌右衛門氏による「屋島」

これでお仕舞い、「三仕舞(三姉妹)」。とはならず、彌右衛門氏による衣装や能面の解説、さらに「本来なら高い授業料を払って10年間通わないと教えてあげない」摺り足の仕方を「たった5分で教えましょう講座」まで行なわれ、鑑賞に訪れたお客さんたちも大満足の公演となりました。

ちなみに、浅井三姉妹のお江のような女性を表す能面は

信長や長政などのような大名を表す能面は

だそうです。能面って生きてるようで怖いですよね。私、中学生のとき「能面顔」と言われたことあります。








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