八百長

テーマ:言葉・漢字
大相撲の八百長問題。ついに証拠まで突きつけられて、協会も土俵際崖っぷち状態となりました。私は八百長を擁護するつもりは全くありませんが、大相撲は「勝敗」を争う「格闘技」としてではなく、「型式美」を見せる「伝統文化」として永続してほしいと常々願っております。

もう一つ、「携帯メールは削除しても復活できる」ことがわかりました。携帯で隠し事はできませんよぉ。八百長問題の帰趨よりもこちらが気になっている人も世の中多いのかもしれません。

さて「八百長」の意味はご存知でも、その語源は知らない、知ってたけど忘れた、あるいは昨日滋賀夕刊を読んで知った、という方がほとんどではないでしょうか。「八百長は明治時代の八百屋の店主『長兵衛』に由来する」と語源由来辞典には書かれています。

八百屋の長兵衛さん、略して「八百長」と呼ばれてたんですね。この方、碁の腕前がかなりのもので、相撲の年寄、つまり現役を引退して親方となっていた『伊勢海五太夫』と碁仲間だったそうですが、実力は長兵衛さんの方が上だったようです。

しかしながら、相撲部屋で使う野菜を買ってもらいたい、とか色々下心があったんでしょうね。そういう商売上の打算から、わざと負けたりして伊勢海の機嫌を取っていたそうです。で、後に勝敗を調整していたことが発覚し、わざと負けることを相撲界では「八百長」というようになったようです。

現在では、相撲以外の勝負でも使われるようになりましたが、やはり相撲とは元々縁の深い言葉だったわけですね。それにしても、碁をわざと負けていたのが八百屋の長兵衛さんでなくて、もし油屋の甚助さんだったら、「大相撲『油甚』疑惑で大混乱」てな見出しになってたかもしれませんね。


(追記)
さすがに「八百長」などという名前の八百屋さんは現存しないようですが、東京の六本木には「八百長BAR」なるお店があるようです。代金わざとまけてくれるんでしょうか?

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