ランドセルの中身

テーマ:まちづくり
タイガーマスクからの贈り物で注目されたランドセル。素材の7割は「クラリーノ」という人口皮革なんですってね。クラレ社の製品なんですが、この会社倉敷絹織として創業し、倉敷レーヨンという名を経て現社名になったそうです。

当然、「クラリーノ」の「クラ」も倉敷だと思ったら実は違ってたと、1/29の朝日新聞be「キミの名は」というコラムに書いてありました。「クラリーノ」は、古い時代に使われていた渦巻状の金管楽器で、トランペットの高音域を意味する言葉でもあるとか。
巻くと
そんな折、今度は1/31の日経新聞で当のクラレ社の和久井会長へのインタビュー記事発見。商品名のようにノラリクラリーノな内容ではなく、何と『漢字の使用制限を撤廃せよ』との見出し。

「現在、常用漢字指定など国が漢字を制限しているが、これによって国民の語彙も制限されている。グローバルな時代だからこそ日本語を大切にしたい。漢字の使用制限を撤廃し国語の授業時間数増で、読む力を中心に国語力を高めるべき」、というのが氏の主張。

漢字の使用制限はGHQが「漢字が民主化を遅らせた」という理由で導入したものですが、活版印刷の時代は使用漢字を制限しないと、活字の保管が大変で、新聞、出版が困るという事情もあったようです。

「現在はパソコンや携帯電話の時代で、書けなくてもキーボードで打てるし、『障碍者』と書くべきところを『障害者』と誤用したり、わざわざ『障がい者』とひらがなで書かなければならなかったりと、不便なことも増えている」と漢字制限のデメリットを指摘し、

難しい漢字があふれたら子ども達はますます活字離れしないか?という心配には「小学校時代は記憶力が良く、この時期に覚えたことは生涯忘れません。ルビ付の漢字を何度も読んでいれば自然と読めるようになり、読めると語彙が増え、読解力、論理的な思考力も高まる。」と切り返しておられます。

私も、小学校、特に10歳前後の吸収力が最も大きいと思っているのですが、今はその時期にゆとりを持たせているために、中・高に入ったら急に勉強が厳しくなって皆慌てていますよね。この4月から始まる新学習指導要領では言語活動の充実を柱に、国語の授業時間数も増えるようですが、最後にこの一撃。

「小学校の低学年は増えますが、高学年は増えません。中学校もまだまだ少ない。中学校までは英数国を中心に教えるべきです。ただ日本語の基本が身につかないのに、小学校高学年で英語教育をするのはもってのほかです。」

賛否いろいろあると思いますが、とにかく今度はランドセルでなくて中身を送りましょうよ、子ども達のためにも。

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2011/02      >>
30 31 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 1 2 3 4 5

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧