非難江江?
テーマ:よもやま話
2011/02/27 09:16
朝日新聞ご購読の方はご存知でしょうが、島崎今日子さんというライターの書くTV番組批評欄があります。朝ドラ、大河ドラマ、トレンディドラマ等を舌鋒鋭く辛口批評、とは限らずたまには絶賛。自分自身の感覚と合うこともあり、代弁してもらったようで読むといつも胸のすく思いをします。
さて、2/23の批評対象は「江~姫たちの戦国」。ついに堪忍袋の緒が切れた感の批評でありました。今までの歴史観を打ち破る大胆な展開に対して『大河ドラマで歴史好きになったという人は少なくないが、好きになるどころか違和感ばかりが募る』。その通り!
『ドラマだから史実に忠実にというわけにはいかないし、またフィクション部分が脚本家の見せ所なのは確かだが、このねじ曲げ方、ちょっとひどくないですか。すべてはヒロイン江を際立たせるために都合よく作られていて、ものすごく安易だ』。その通り!
今回は、江が信長の理想「天下太平の世をつくる」という使命を授けられるというストーリーで、実際優しい信長像に共感を覚えたという感想を聞くこともあります。また、江がやたらいるはずのない場面に立ち会う、という展開も「江=(ピーターパンの)ティンカーベル」として見れば、ファンタジーとして楽しめる、という意見もあり。
こうした脚本家の意図も理解はしつつも島崎さん、『信長に愛された姪というのを江のアイデンティティに設定したところに強い抵抗を覚える。....江が近代的な女性として描かれれば描かれるほど、その特別感がいやーな感じになる。向井理の登場まで、関心が続くか』で締められ、厳しい評価となっております。
篤姫の脚本で脚光を浴びた田渕さん。一般人にはいわば無名であった篤姫や小松帯刀、徳川家定を自由に描くことは許されても、戦国の超メジャーどころを今までの歴史観と違う大胆な筆致で描く手法が果たして受入れられるのか?
ここまでのところ、「のだめ版家政婦は見た」の印象が免れない大河ドラマ「江」。早くも今年の世相を現す四文字熟語として「非難江江」が挙がっているとか。さて博覧会を実施する長浜はどうする?
歴史ファンの皆さま、フィクションは大河で、本物は長浜で。
さて、2/23の批評対象は「江~姫たちの戦国」。ついに堪忍袋の緒が切れた感の批評でありました。今までの歴史観を打ち破る大胆な展開に対して『大河ドラマで歴史好きになったという人は少なくないが、好きになるどころか違和感ばかりが募る』。その通り!
『ドラマだから史実に忠実にというわけにはいかないし、またフィクション部分が脚本家の見せ所なのは確かだが、このねじ曲げ方、ちょっとひどくないですか。すべてはヒロイン江を際立たせるために都合よく作られていて、ものすごく安易だ』。その通り!
今回は、江が信長の理想「天下太平の世をつくる」という使命を授けられるというストーリーで、実際優しい信長像に共感を覚えたという感想を聞くこともあります。また、江がやたらいるはずのない場面に立ち会う、という展開も「江=(ピーターパンの)ティンカーベル」として見れば、ファンタジーとして楽しめる、という意見もあり。
こうした脚本家の意図も理解はしつつも島崎さん、『信長に愛された姪というのを江のアイデンティティに設定したところに強い抵抗を覚える。....江が近代的な女性として描かれれば描かれるほど、その特別感がいやーな感じになる。向井理の登場まで、関心が続くか』で締められ、厳しい評価となっております。
篤姫の脚本で脚光を浴びた田渕さん。一般人にはいわば無名であった篤姫や小松帯刀、徳川家定を自由に描くことは許されても、戦国の超メジャーどころを今までの歴史観と違う大胆な筆致で描く手法が果たして受入れられるのか?
ここまでのところ、「のだめ版家政婦は見た」の印象が免れない大河ドラマ「江」。早くも今年の世相を現す四文字熟語として「非難江江」が挙がっているとか。さて博覧会を実施する長浜はどうする?
歴史ファンの皆さま、フィクションは大河で、本物は長浜で。