印籠は渡さん
テーマ:言葉・漢字
2011/02/21 09:24
「印籠を渡す」という言葉がございますね。見込みのないことを相手にわからせて諦めるように最終宣告をする場合に使いますよね。これって、水戸黄門様が「控えおろ~!」と言って、悪者たちに諦めさせるところから来てるんですかね?
「ちょいと油甚さん、おかしくねえですかい?」「何?どうして?」「だって、黄門様、印籠は渡しませんでしょ、相手に」「うん、そう言えば、見せるだけで、後は大切そうにしまっちゃうよね」
これはないよね
そうなんです。これねぇ、間違える人多いんですよね。私もある時まで、ずう~っと「印籠を渡す」だと思っていたんですが、実は渡すのは「印籠(いんろう)」ではなくて、「引導(いんどう)」なんですよね。
「引導を渡す」。この言葉は元々仏教用語で「迷界から浄土へ導く」という意味。そこから、葬儀の時に、導師の僧が棺の前で、死者が迷わず悟りを開くような法語を唱えることを意味するようになり、死んだことを解らせる儀式であるところから、相手が諦めるための最終的な宣告の意味で使われるようになったようです。
つまり、昔「北斗の拳」という漫画に出てきたケンシロウのセリフ
あれこそが「引導を渡す」ということだったわけですね。
「ちょいと油甚さん、おかしくねえですかい?」「何?どうして?」「だって、黄門様、印籠は渡しませんでしょ、相手に」「うん、そう言えば、見せるだけで、後は大切そうにしまっちゃうよね」
これはないよね
そうなんです。これねぇ、間違える人多いんですよね。私もある時まで、ずう~っと「印籠を渡す」だと思っていたんですが、実は渡すのは「印籠(いんろう)」ではなくて、「引導(いんどう)」なんですよね。
「引導を渡す」。この言葉は元々仏教用語で「迷界から浄土へ導く」という意味。そこから、葬儀の時に、導師の僧が棺の前で、死者が迷わず悟りを開くような法語を唱えることを意味するようになり、死んだことを解らせる儀式であるところから、相手が諦めるための最終的な宣告の意味で使われるようになったようです。
つまり、昔「北斗の拳」という漫画に出てきたケンシロウのセリフ
あれこそが「引導を渡す」ということだったわけですね。