納豆豆腐

テーマ:よもやま話
先日ゆうこりんさんが納豆について書いておられましが、その記事を読んだニルモンさん、「豆が腐って豆腐かと思いきや納豆で、豆を煮て汁を型に納めたのが納豆かと思いきや豆腐。どこかの時代に逆転してるのでは?」とコメントしておられました。

ごもっともな疑問でして、実際逆転誤用したという説もあるようですが、ネットで調べた諸説を読んで、私が支持した説は次のとおり。

まず「豆腐」ですが、豆腐は中国から伝わったものなのですが、その原型となったのは北方遊牧民族が中国に持ち込んだ「乳腐」、つまり今で言う「ヨーグルト」みたいなものだったようです。それを基に乳の利用の遅れていた中国では乳の代わりに大豆を使って豆腐を開発したんですね。

「乳腐」の「腐」は伝統的な「腐った」という意味では使われておらず、北方遊牧民族の胡語に対する宛字ではないか、そして胡語だからこそ尊大な中国人は「腐」などという不快な字を当てたのだろうというのが高名な民族学者である梅棹忠夫氏の推論のようです。

しかし、個人的には、その北方遊牧民族が持ち込んだという「乳腐」、今のヨーグルトのように洗練されておらず、腐ったチーズような悪臭を発していたのではないかと想像いたします。「臭いけど美味い」鮒寿しみたいに。一方で蔑みながら称える、みたいな複雑な感情を後に生まれた「豆腐」の名に残したのでは...。

一方「納豆」は、お寺の台所すなわち納所(なっしょ)で作られた豆だから「納豆」といい、これは元禄時代の『本朝食鑑』に書かれているそうです。ちなみに全国納豆協同組合連合会もこの説を採って統一見解としているようです。

しかし、納所で作られたから「納豆」ってのもひねりがないんじゃないのぉ?きっと一休さんみたいな坊さんが「内側に糸を引いた豆」なんやし「納」の「豆」で丁度ええやんか、てな具合で命名したんじゃないんでしょうかね。

お坊さんたち、肉食が禁じられてましたからね。納豆は重要なたんぱく質源だったんでしょうね。現代人は栄養の取り過ぎでお腹が「腐(ぶよぶよ)」状態になって、別の意味で肉食を禁じられている方も いらっしゃるのでは?

まあ、いろんな説があるようですが、

この料理だったら、豆腐が納豆だろうが、納豆が豆腐だろうが、どちらでも構わなくなるんじゃないでしょうか。

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2011/02      >>
30 31 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 1 2 3 4 5

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧