どっこい
テーマ:よもやま話
2011/02/11 09:18
大学受験シーズン真っ只中でございます。息子があちこち受けに行くわけですが落ち着きません。親の気持ちというのは、どこかの新聞の漫画にもありましたように、最初は「なせばなる」と期待し、そのうち「何とかなる」と励まし、最後は「なるようになる」と諦めの境地に至るもののようでございます。
A大学とB大学とどっちがええと思う?と聞かれて、「どっこいどっこいやな~」なんていう言い方をいたします。この場合は、「同じくらいで優劣がつけにくい」言い換えれば「とんとん」という意味なんですが、元々は「ありったけの力を出してやっとのことでことを行なうこと。 やっとこ」という意味だったんですね。
「どっこいどっこい」の「どっこい」は相撲の掛け声に由来するようです。江戸時代、村相撲を取る力士は、相手の気勢をそらし、相手のかかってくるのをからかって、「どこへ行くのか」「どんな手に出るのか」という気持ちで「ドコエ」と掛け声を発したようです。ちょっと「八百長」まで~、なんて答えたりして。
それはともかく、この「ドコエ」が、なまって「ドッコイ」になったようで、そう言えば「どっこい、そうはいかねえぞ」なんていう言い方もいたしますね。ドッコイを強めてショをつけたのが「どっこいしょ」で、これは明治以後のことのようです。「ショ」は「ヨイショ、コラショ」の「ショ」と同じく掛け声だとか。
さて我が息子殿、「どっこい」行くかわかりませんが、「どっこいどっこい」のA大でもB大でも、あるいはC大だろうがD大だろうが贅沢は言えません。元の意味の「どっこいどっこい」で結構ですから、とにかくどこかに引っかかって、早く「やれやれ、どっこいしょ」と安心させてくれ~。
(参考文献) 「ことばの由来」 堀井令以知/岩波新書
A大学とB大学とどっちがええと思う?と聞かれて、「どっこいどっこいやな~」なんていう言い方をいたします。この場合は、「同じくらいで優劣がつけにくい」言い換えれば「とんとん」という意味なんですが、元々は「ありったけの力を出してやっとのことでことを行なうこと。 やっとこ」という意味だったんですね。
「どっこいどっこい」の「どっこい」は相撲の掛け声に由来するようです。江戸時代、村相撲を取る力士は、相手の気勢をそらし、相手のかかってくるのをからかって、「どこへ行くのか」「どんな手に出るのか」という気持ちで「ドコエ」と掛け声を発したようです。ちょっと「八百長」まで~、なんて答えたりして。
それはともかく、この「ドコエ」が、なまって「ドッコイ」になったようで、そう言えば「どっこい、そうはいかねえぞ」なんていう言い方もいたしますね。ドッコイを強めてショをつけたのが「どっこいしょ」で、これは明治以後のことのようです。「ショ」は「ヨイショ、コラショ」の「ショ」と同じく掛け声だとか。
さて我が息子殿、「どっこい」行くかわかりませんが、「どっこいどっこい」のA大でもB大でも、あるいはC大だろうがD大だろうが贅沢は言えません。元の意味の「どっこいどっこい」で結構ですから、とにかくどこかに引っかかって、早く「やれやれ、どっこいしょ」と安心させてくれ~。
(参考文献) 「ことばの由来」 堀井令以知/岩波新書