兼好診断(12)くしゃみ

テーマ:よもやま話
この頃健診ネタが多いようですが、このブログもほぼ2年ぶりの兼好診断です。最近、なぜかくしゃみが頻発。花粉症の季節でもないし、風邪でもないのに理由がようわからん。ホンマの健康診断した方がいいのでしょうか?

これまた、ほぼ2年前に「おやじ行動パターン」というタイトルで書いた時、おやじ行動の一つに「くしゃみをしながらストレスを発散させる」というのがありましたが、中世においてはくしゃみをするとストレス発散どころか、魂が抜けて寿命が縮まると信じられていたようです。

徒然草 第四十七段

或人、清水へ参りけるに、老いたる尼の行き連れたりけるが、道すがら「くさめくさめ」と言ひもて行きければ、「尼御前、何事をかくはのたまふぞ」と問ひけれども、応へもせず、なほ言ひ止まざりけるを、度々問はれて、うち腹立てて、「やゝ。鼻ひたる時、かくまじなはねば死ぬるなりと申せば、養君の比叡山に児にておはしますが、たゞ今もや鼻ひ給はんと思へば、かく申すぞかし」と言ひけり。有り難き志なりけんかし。(*鼻ひたる:くしゃみをする)


この文章に出てくる老いた尼さん、自分が育て今は比叡山にいる稚児さんが、今すぐにもくしゃみをするのではないかと心配で、「くさめくさめ」とまじないを唱え続けていたわけですね。

この「くさめ」という呪文が「くしゃみ」の語源だそうですが、英語でも誰かがくしゃみをすると「Bless you!(祝福あれ)」などと言うように類似の習慣は海外でも多く見られる、とwikipediaにも書かれていました。

それにしても何で歳取るにつれてくしゃみが大きくなるんだろうと、不思議に思うと同時に自己嫌悪に陥りそうになるのですが、くしゃみというのは、むしろ小さくまとめるのに力がいるみたいですね。歳を取るにつれてくしゃみを抑える腹筋が衰えてくるため抑えきれなくなるというわけ。

人にうわさ話をされるとくしゃみが出るともよく言われますが、「一に褒められ、二にふられ、三に惚れられ、四に風邪」というそうです。おでのはやっぱり、風邪かなぁ。

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