亀裂歯症候群

テーマ:よもやま話
昨日は歯医者さんへ歯石除去等のメンテナンスに行く日だったのですが、先立って「その日は担当の歯科衛生士さんが都合が悪くなったので」という電話が入り、次の受診は9月になりますと。

普段なら、まあええか、ってことになるんですが、ここ2週間ばかり肩凝りから来るのか左の下の奥歯と右の上の奥歯が物を噛むと痛むようになって来ており、それを相談しようと思っていたことを告げると、「午前中ならちょうど先生の時間が空いてます」とのこと。

で、メンテナンスの代わりにお医者さんの診察を受けることに。症状を述べ奥歯を顕微鏡で点検してもらいます。「う~ん、これは破折の可能性もありますねぇ」。

「油甚さんの歯はとても歯質が良くて虫歯も無いんですが、そういう方に限って歯にヒビが入ることがあるんですよ」。「実は私、それで30代に上の奥歯を2本無くしました」と自らのおぞましい経験を語ります(「破折の衝撃」2008/10/09)と、「そうでしたかぁ、それはショックですよねえ」と先生。

亀裂がある場合にわかる試薬を塗ってもらいますと、「あぁ、やっぱり少~し入ってますねえ」。「これって予防法とかあるんですか?」「これはcracked tooth syndrom(亀裂歯症候群)と言いまして、原因もわからないし確たる治療法も無いんですよ」「てっ!(花子とアン風)」

「とりあえず、噛み合わせの部分を少し削って咬合調整をしましょう」、と該当部の歯を0.数ミリ削ってもらう。「あとは寝る時にマウスピースをするとかなんですが、結構鬱陶しいですよ」ということで、今回はこれで様子を見ることにする。

「芸能人は歯が命」というCMがありましたけど、松竹歌舞伎竹本の葵太夫さんのツイッターを見ていたら、「義太夫の太夫にとって歯は楽器のようなもの」とあり、葵さんも歯のメンテナンスには気を使っておられるらしい。

さらに、「今月引退された7住大夫師に昔お稽古頂いた時、『綱はん(8綱大夫師)に稽古してもうてたらな、欣一つぁん!あんた奥から何本目の歯ぁが無いな!』と言われたとお話しくださった。それが語りに影響するのだ…と達人級の話である。成れる成れぬは別にして、歯は大切にせねば!」と書いてあった。禿同!

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