ややこしや~

テーマ:言葉・漢字
先日、メイさんから「ややこしい」の「ややこ」は赤ちゃんのことだとTVで言ってたけど本当なのか?と聞かれまして、「あぁ、それは考えたこともありませんでしたわ」と言って、早速調べましたら、どうやら本当のようですね。

「ややこ」つまり、赤ん坊っちゅうもんは思うようにならずに扱いが難しいですから、そこから「ややこ」+「し」という言葉が生まれたそうです。

それでは、「程度がそれほどでもない、少しばかり」という意味で使われる「やや」。これはね、「稍」という字を書くそうです。旁の部分は「小+月(にくづき)」で、「親の肉体を小さくした子ども」の意。「稍」は「禾(いね)+肖」で、「稲の穂先のように小さい、少ない」という意味。

こうしてみると、「ややこ」というのは「やや」から来ているのかもしれませんね。さらに、さらに、「どうかすると」とか「ともすれば」という意味で、「ややもすれば」とか「ややもすると」という言い方をいたしますね。この「やや」はいったい何ものなのか?

皆さん、「ややもすれば」って漢字で書くとどうなると思います?これね、誰でも知ってる漢字ですよ。何と、「動もすれば」と書きます。

大漢和字典によれば、この言葉は漢文では「動輒(ややもすればすなわち)」という形で用いることが多い、と書かれております。「輒(ちょう)」という字は、「車の両わきにとりつけた、耳たぶのようなもたれ木」とありますが、耳たぶのようなものですから、ぺたぺたした感じのものでしょうか。

「ややもすれば」は元々「少々の変動があるとすぐこうなる」という意味だったとも書いてあります。つまり、車を動かすと両わきについた「輒(ちょう)」がぺたぺたという音をたてるさま、からできた言葉ではないかと推察されます。

さて漢文では、「動」一文字で「ややもすれば」を表すわけで、これは「少しでも動かしたら」という意味でしょう。てことは、「ややもすれば」の「やや」はやっぱり「小さい、少ない」という意味ではないかと私は思います。

ややもすればややややこしくなる話でございました。

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