どんど

テーマ:言葉・漢字
先日十日戎の焼納祭について書きましたら、ゆうこりんさんから「木之本では『どんど』と呼び、意冨布良神社で14日に燃やします」というコメントを頂戴いたしました。

なるほど、「どんど焼き」という言葉聞いたことがあります。と言うか、これが一般的なのでしょうかね。「小正月(こしょうがつ=1月15日)の行事で、正月の松飾り・注連縄(しめなわ)・書き初めなどを家々から持ち寄り、一箇所に積み上げて燃やすという、日本全国に伝わるお正月の火祭り行事」と定義されています。

この「どんど」という言葉の語源については、次のように諸説あるようです。

(1)国語学者の大槻文彦説: 「どんどん」と火の燃えるさまから

(2)民俗学者の折口信夫説: 尊い火の「尊い」からの訛り説

(3)民俗学者の柳田国男説: 疫病神を払うために村とか家の入口から遠い場所の「遠戸、とうと」説
 
平成19年にNHK朝ドラで岩手県を舞台にした「どんど晴れ」という物語が放映されましたが、「どんど晴れ」とは、当地で昔話の最後に「めでたしめでたし」という意味で使われる方言だそうです。あの「どんど」もこの「どんど」から来ているという説も。

つまり「どんど晴れ」とは「尊く祓う」ことで「祓う」の語源は「晴れ合う」で「心が晴れてお互いに楽しくなること」なのだそうです。いずれにしても、「どんど焼き」で尊い火でどんどんと燃やして、疫病神を追い払うと、心が晴れて楽しくなることは間違いありませんね。

さて文楽や歌舞伎で「傾城阿波鳴門」という芝居がありますが、長浜の子ども歌舞伎や富田人形でもおなじみで、通称「どんどろ」という名前で呼ばれます。

通称「どんどろ大師」と呼ばれている大阪の善福寺が舞台となっていることからだそうですが、こちらは「どんど焼き」とは関係なく、ここに土井利位という大名が深く帰依参拝していたことから「土居殿の大師」、これが訛って「どんどろ大師」になったのだとか。

これ以上書くとボロが出ますので、ドンド アスク ミー エニー モア プリーズ。


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