堂に入る

テーマ:言葉・漢字
先日、SirMurai先生が、「お堂に入っておられるお地蔵さんと、そうでない方の違いは、なんなんでしょう。」と書いておられまして、そう言えば「堂に入る」という言葉はこういうところから来ているのかな?とふと思ったんです。

つまり、お堂に入っているお地蔵さんは、堂々としているというか御姿が様になっているみたいな。まあ、違うと思うけどとりあえず調べてみっか。

そもそも、「堂に入る」とは「学問や技術がすぐれて奥深いところまで進んでいる」という意味。そこから「物事に習熟している」とか「身についている」という意味合いで使われてますね。

ところが、面白いことに「堂に入る」だけでは「堂に入った」ことにはならんみたいですね。って禅問答みたいですが、この言葉、「堂に升りて(のぼりて)室に入らず」からできたんだそうです。

「堂」とは「客間・表座敷」のことで、「室」は「奥座敷」のこと。客間に上がった程度では奥のことはわからないから、「堂に升りて室に入らず」は、学問や技芸がそこそこの水準に達しているが、奥義をきわめるまでには至っていない、ということを意味するんだそうです。

あれ?おかしいじゃないか、「堂に入る」というのは「奥義をきわめている」んじゃなかったのか?と思いましたら、実は「堂に入る」は「堂に升りて室に入る」の(升りて室に)を略した言い方なんだそうですよ。しかし、そんないい加減なことってあるんですかねぇ。

それなら「室に入る」って言えばいいじゃないかよ、って思うんですけど、「質に入れる」と間違いやすいからかな。「質に入れる」のが「堂に入る」身分だけにはなりたくないものです。


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