有難かりけるみのりなり

テーマ:曳山・歌舞伎
時々話題に出てまいりますフルハップ。またまた当たりました。今度は文楽のチケット。てことで、昨日大阪の国立文楽劇場まで鑑賞に行って参りました。

歌舞伎と違って、結構空席が多いと聞いていたのですが、フルハップの招待客がわんさと押しかけたからか、場内はほぼ満員。それにしても暑い、暑い。「関西電力が節電、節電言うてやあるんやで、もっと温度下げたらええのにね」という声が聞こえる。

演目は「義経千本桜」と「壷坂観音霊験記」。義経千本桜は垂井やゆう歌舞伎で太夫として出場したし、壺坂は素義会で発表したこともあって、浄瑠璃はお馴染み。

しかし、やっぱりプロはすごいですなぁ。力みもないし、三味線ベタ付きでもないし。ちなみにカラオケとかって曲の音符のとおりに歌わんと音痴ということになりますが、浄瑠璃の場合、三味線の音色の通りに唄ってしまうと、「ベタ付き」と言って面白くない、とされます。

しかし、これが実に難しい。少し間をずらした方が、何というんでしょう重奏のように聞こえて粋だったりもする。それと、我々はつい声色を作って登場人物を演じようとしますけど、そうではなくて「息」で語り分けてるような気がします。

義経千本桜の河連法眼館の段は狐が出て参りまして、最後は人形遣いの桐竹勘十郎さんが狐忠信を操りながら宙乗り。文楽でもやるんですね。人形の体と勘十郎さんが一体になっている感じで、華やかな幕切れでした。

壺坂の山の段は、世をはかなんで谷底へ飛び込んだ夫婦が、最後観音様に救われて、盲人だった夫沢市の眼が開くというハッピーエンド。

ところで最近は文楽では、舞台の上の部分に浄瑠璃が文字で表示されるんですね。最初は邪魔だなと思ってたんですが、つい読んじゃいますね。ちなみに、壺坂山の段は「有り難かりける御法(みのり)なり」で段切となりました。minoriさんのお名前の由来はひょっとしてこれですか?

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