往きは良い良い

テーマ:旅日記
ねむりはかせが連日ドイツから「うらやまレポート」送って来られますが、少し前の朝日新聞の中に「ご用心!旅先の感染症」というコラムを発見いたしました。ねむりはかせは大丈夫でしょうか?

さて、そのコラム「海外旅行の下痢の特徴は?」という文字が目に留まります。その特徴たるや、①水や食物が主な原因で②ストレスが原因のこともあり、開発途上国に1ヶ月間滞在する海外旅行者の30~50%に下痢が発症するというデータもあるそうです。

確かに、海外旅行先によっては絶対に生水を飲んではいけない、とよく注意がなされます。特に日本は世界で最も水に恵まれている国ですので、水に対する警戒心が非常に低いと言わざるを得ません。

実は、そこに記載されていた、2004年における「成田空港検疫所有症者申告者数」のグラフを見て驚きました。

症状としては「下痢」が圧倒的に多いのですが、その数何と3万7000人です。つまり毎日100人位の方が、下痢を訴えて帰国するわけです。

何でそんなことに興味を持つかって?よくぞ聞いてくれました。実は私には「成田空港検疫物語」という暗~い過去があるんでございます。他人の不幸は蜜の味。まあ、聞いて下されや(注:歌舞伎の場合、ここで「油屋!」と大向こう)

私が25、6歳くらいの時でしたから、もう四半世紀も前のことでございます。私は日本石油に勤務していたのですが、入社後2年間の支店勤務の後、本社供給部という部署に転勤になりました。別に希望したわけでもなかったのですが、海外を相手にするとても人気のある職場に移ったのです。

そこで、1,2年経過した時に、部長のかばん持ちで、シンガポール、マレーシア、インドネシアへ出張に行く事になりました。部長さんは英語がペラペラ、私は片言でしたので、通訳というわけでもなく、仕事も経験浅くペーペーでしたので、何故そうなったのかよくわかりません。

それはともかく、生まれて初めて、いや多分一生であれっきりだと思いますが、往きはガルーダ航空のファーストクラスに乗せていただきました。お察しの通り、天にも昇るような快適さ、いや実際天に昇っていたわけですが、とにかく席が広い、料理うまい、酒飲み放題、パラダイスであります。

出張の内容は、各国の石油会社歴訪であります。シンガポールの事務所長も合流されまして、部長さんと所長さんが、それらの石油会社の首脳と情報交換、商談されるのを、それこそゲッティさん風に「フ~フん」と訳がわかったようなわからんような相槌を打ちながら聞いておりました。

まあ、そんな退屈なことばかりではなく、ゴルフ、観光、さらに中華料理に舌鼓、宿泊は超一流ホテル、と何でこんないい目に合えるのかこの齢で、とその時は思ったものです。しかし....(続く)

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